あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

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2020221日 大阪フィルハーモニー第535回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮                    : 秋山 和慶

ヴァイオリン            : 辻 彩奈

 

ハチャトゥリアン       : 組曲『仮面舞踏会』

プロコフィエフ         : ヴァイオリン協奏曲 第2

チャイコフスキー       : 交響曲第1番ト短調 〝冬の日の幻想"

 

たった今しがた(37日 午後1時)神々の黄昏(びわ湖ホール)のライブストリーミング放送(YOUTUBE)が始まった。無観客公演・ライブストリーミング実施という英断にいちワグネリアンとして感謝の限り。今日、そして明日の両日、視聴します。

 

なんだか、神々の黄昏の公演中止を知ってから、まったくブログ記事アップに気がいかなかった大阪フィルと関西フィルの2演奏会について備忘として、簡単にアップします。

―― 今、第三のノルンが神々の未来を歌ってる。。。

 

いつもブログに書いている通り、ラベルとプロコフィエフはどうにも苦手でつい敬遠してしまう。そんな意識が先に立ってしまったこともあり、協奏曲は開始早々から寝落ち。まったく記憶なし。

 

チャイコフスキーはお行儀が良すぎ。ロシアの土臭い演奏でないと、曲構成の弱さが目立ってしまう。

 

―― 今、ステファニー・ミュター(ブリュンヒルデ)とクリスティアン・フランツ(ジークフリート)がジークフリート終幕と同じ岩場で抱擁している・・・沼尻さんの指揮、過去3作品と違ってかなり落ち着いたテンポ運び、京響もネット回線で聴く限りだけど、とても調子が良さそうだぁ(会場で観たかったぁ!)

 

 

2020125日 大植英次指揮 大阪フィルハーモニー管弦楽団 ベートーベン7番と英雄の生涯

 

ザ・シンフォニーホール

1階O

 

指揮            : 大植 英次

 

ベートーベン           :交響曲第7

R・シュトラウス        :交響詩『英雄の生涯』

 

先週に続きこの週末も大阪滞在、そしてこの土曜日のコンサートは芸文のサロネン・フィルハーモニーかザ・シンフォニーホールの大植・大阪フィルの二択。平土間のスカスカな音響で“春の祭典”を聴くよりもと、大阪フィルの“英雄の生涯”を聴くことにした。その夜の件のクラシック音楽バーでお会いした常連A氏との酔っ払い談義によれば、“春の祭典”はバーバリズムとは一線を画しながら土臭い、かなりの好演だったとこのと。う~ん、私の選択は失敗だったみたい。

 

前週の本チャン定期、そして続いてのサントリーホールでの真剣勝負(火曜日)の後、水曜日に大阪に戻って木・金で合わせての本番というスケジュールを思えば、なんとなくこうなるような予感はしていた。指揮者のひとり相撲に突き合わされた感のあるオーケストラは、ベートーベンはしゃにむに突っ走るし、R・シュトラウスに至っては近年の定期でのクオリティーを思えば、かなり物足りない。唯一気を吐いていたのは“英雄の伴侶”での崔文洙のソロで、冒頭“英雄のテーマ”でのチェロ・コントラバスとホルンの不揃いで始まり、ニュアンスを欠いた“英雄の敵”での木管群や、第2稿を用いた終結部でのTpの学生レベルの音など、かつてチグハグとした演奏を繰り返していたころの大阪フィルが思い出されて、少し悲しくもなった。

 

2年前の“大阪フィル70周年 X ザ・シンフォニーホール35周年特別コンサート”と題して行われた重量級プログラムコンサートから、明らかに集客に陰りを見せた昨年よりもさらに客の入りは悪い。埋まっているのはポデュウム席のみで、平土間も、バルコニー席も半分程度しか売れてない。スペクタクルなら大植英次といった主催側の目論見も空回り、という感じだろうか。

 
20200125_大植英次_英雄の生涯_1

20200125_大植英次_英雄の生涯

2020117日 大阪フィルハーモニー第534回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2L 14

 

指揮            : 尾高忠明

チェロ          : スティーヴン・イッサーリス

 

エルガー        :チェロ協奏曲 ホ短調

  ― アンコール  ティンツァーゼ :チョングリ

ブルックナー    : 交響曲第3番 ニ短調 『ワーグナー』(第3稿)

 

嫌な予感が見事に的中して、定期会員になっている前日(1日目)に会食がブッキングされてしまった。チケットを2日目に振り替えた結果、今期最後の(そして、ザ・シンフォニーホール最後の)日本センチュリー・ハイドンマラソンをパスすることに。今期4回のハイドンマラソンのうち11月演奏会しか聴けなかったのは、まったくもって残念。

 

エルガーのチェロ協奏曲といえば、決して幸福だったとは言えないだろう人生に重ねるように、命を削るかのようなデュ・プレの演奏が一番に思い浮かぶ一方で、イッサーリスといえば最初に聴いたノリントン・ヨーロッパ室内管と録音したハイドンの協奏曲の演奏が記憶に残っていて、エルガーの協奏曲とイッサーリスがどうにも頭の中でつながってこなかった。初めて実演を聴いたイッサリーシスは、深刻すぎたり重すぎたりしない、とても品のある音。― 後で調べてみたら、ガット弦を用いているらしい。なるほど、だからだったのね。

 

ブルックナー3番の前にイッサーリスとのエルガーのコンチェルトを置くという贅沢なブログラムなのも、週明けに東京定期としてサントリーホールでも演奏するからだろう。大阪フィルの演奏はコンチェルトの伴奏のときから〝おおっ、かなり仕上げてきてるなぁ”と唸ってしまったほどに見事なもの。後プロのブルックナーなど、まったく隙がない。いつの通り十分に分厚くて重心の低い弦、そしてかつてとは大違いの安定した管楽器群。なによりホルンセクションが盤石なのがいい。東京の耳の肥えたブルオタの皆さんは、どのように評価したのだろう。

 
20200116_大阪フィル定期

20191127日 大阪フィルハーモニー第533回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮            : 準・メルクル

ピアノ          : 児玉 麻里、 児玉 桃

 

ドビュッシー    : 子供の領分

ドビュッシー    : 牧神の午後への前奏曲

武満徹          : 夢の引用

  ― アンコール  ラベル :マ・メール・ロワより

3曲『パコダの女王レドロネット』 連弾

シューマン      : 交響曲第3番 変ホ長調 作品97『ライン』

 

準・メルクルは、ほぼ隔年で大阪フィルの定期を振っているところを見ると、メンバーからも受けがいいのだろう。シャープな指揮ぶりで縦の線も良く揃うし、演奏しやすそう。この日の演奏で特に感心したのは木管セクションのバランスの良さで、ドビュッシー2曲、そして『ライン』2楽章での洗練された響きは、この指揮者の才を改めて感じさせた。ドビュッシー2曲は大いに楽しめた一方で、シューマンは中庸で毒っけが無く、あっさりとしすぎ。この曲は、もう少し粘ったロマンティックな演奏のほうが好みなのだけど。

 

ドビュッシーの交響詩『海』を大胆に引用した武満徹の〝夢の引用”は、聴き始めからしばらくは武満徹らしい(?)独特な響きの妙に魅せられたものの、そのうち飽きてしまった。やはりゲンダイオンガクは、わざわざに聴きたいとは思わないな。

次の日は早朝便で東京なので、今回の定期2日目は聴けず。

 

さてと、一週間ほどブログ書きをほっぽってしまった。私のこの秋のコンサートラッシュも大詰めで、今日の新国の椿姫、読響のマーラー3番、東響のマーラー1番と最後の三連荘。

20191127_大阪フィル定期_メルクル

20191120日 尾高忠明 大阪フィル ブラームスティクルスⅣ

 

ザ・シンフォニーホール

1K33

 

ブラームス      :大学祝典序曲 作品80

                 運命の女神の歌 作品89

                 交響曲第4番 ホ短調 作品98

 

指揮            : 尾高 忠明

                  大阪フィルハーモニー管弦楽団

                  大阪フィルハーモニー合唱団

 

秋も深まり11月も下旬となるとブラームスの4番が無性に聴きたくなる(そして、春先3月にはマーラーの大地の歌)。この曲、案外にヴィオラパートの存在感が薄く、中声部に厚みをもたせたブラームスらしい響きがあまり聞こえてこない。高音域でメロディーを受け持つヴァイオリンと轟轟と鳴るチェロ・ベースが音場の左右で鳴ったまま溶け合わず聴いていて疲れる録音があるが、コンサートでもこれはと思える演奏にはなかなか出会えない。

 

ティクルス第1回からの、一貫した尾高忠明の実直な作品解釈とそれに応えた大阪フィルは評価するし、特に第1番は、病気療養直前で特段に集中力の高い演奏だった。勿論、今夜の4番の演奏が劣っているというわけではないけど、それでもやはりこの曲はなかなか得心できる演奏に巡り合えない、ということか。生演奏と録音を同列に語るのはどうかと思うけど、やはりブラームスの4番はザンデルリンク・ベルリン交響楽団の録音が一番好きだ。

 

ティクルス最後の今回のプログラムはブラームス円熟期の50歳頃に作曲された3作品。そして明日は、フェニックスホールでオーギュスタン・デュメイのヴァイオンで、2番ソナタとピアノ5重奏を聴くことに。やはり、晩秋にはブラームスが似合う。

 
20191120_ブラームス

O20191030日 大阪フィルハーモニー交響楽団 マチネ・シンフォニー Vol.22

 

ザ・シンフォニーホール

2階席BB14

 

指揮            :大植 英次

ソプラノ        :秦 茂子

 

ラヴェル        :道化師の朝の歌

ラヴェル        :シェエラザード

ラヴェル        :ボレロ
 ~休憩

ムソルグスキー  :組曲『展覧会の絵』ラヴェル編

――アンコール ラヴェル :マ・メール・ロア 終曲

 

冒頭曲『道化師の朝の歌』は、昨夜の土井緑ピアノリサイタルで聴いたばかり。図らずも、日を跨いでピアノ独奏版とオーケストラ編曲版を実演で聴き比べるという得難い体験となった。様々な楽器により多彩に変化する音色、打楽器群やピッツィカートする弦による躍動など、当にラヴェルは “音の魔術師”。シェエラザードも暖かみのあるソプラノソロを抑制されたオーケストラの伴奏が良く支えていて、大変楽しめた。

 

でも…ですね、“ボレロ”と“展覧会の絵”は、どちらもルーティンワークな演奏で、いただけません。“ボレロ” は異なった楽器で同じテーマを繰り返しながら徐々に音量を増していく、そのプロセスこそがこの曲の醍醐味なのに、なぜか高揚感・陶酔感が得られない。聴いていて興奮しないボレロは初めて。“展覧会の絵” 冒頭、ファンファーレを吹いているかのような品のないトランペット・ソロも大植英次の指示なの?

 

会場で来年のマチネ・シンフォニー(春が井上道義、秋が尾高忠明)のチケットが来場者限定で先行発売されていた。まだ来シーズンの定期演奏会プログラムが発表されはいないけど、もしかするとついに定期、ソアレ、マチネの主だったコンサートすべてから大植英次の名前が消えちゃうのかなぁ。

 
20191030_大阪フィル_マチネ

20191030_大阪フィル_マチネ_1

、20191025日 大阪フィルハーモニー第532回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

前半    定期会員席

後半    18列(知人と席位置交換)

 

指揮            : 尾高 忠明

オーボエ        : フィリップ・トーンドゥル

ソプラノ        : ゲニア・キューマイヤー

 

R・シュトラウス : 13管楽器のためのセレナード 変ホ長調

R・シュトラウス : オーボエ協奏曲 ニ長調
  ーアンコール   ブリテン:オウィディウスによる6つの変容 より第1曲 Pan

R・シュトラウス : 交響詩『死と変容』 作品24

R・シュトラウス : 四つの最後の歌

 

R・シュトラウスの作品は “歌” に満ちている!改めてそう気づかせてくれた、いい定期だった。交響詩『死と変容』が引用されて曲を閉じる歌曲 “夕映えに包まれて” で終えるという誠に巧みなプログラミング。オーボエ・ソロのフィリップ・トーンドゥルも達者な奏者だったけど、なによりゲニア・キューマイヤーの “四つの最後の歌” がすばらしかった。

 

前夜の日本センチュリーの定期会場で偶然お会いしたオペラ愛好家の知人から、ゲニア・キューマイヤーを大阪で聴けることが如何に貴重なことであるかを、カウフマンを聴きにでかけたザルツブルクのラトル指揮『カルメン』でのミカエラ役の成功話とともにたっぷりお聞きしていた。(ビールを飲みながら聞かされた…が正しいかぁ)

 

そのゲニア・キューマイヤーの正確な音程と息深く深いトーン、そして目線の動きまで含めて全身に神経をいきわたらせた立ち居振る舞いも含めての “歌唱” に完全に魅了されてしまった。最後の一節“私たちはさすらいに疲れた…これが死というものだろうか?”と歌い終わった後、静かなオーケストラの後奏の間までも演奏を支配したかのようだった。

 

わずかに残念なことは、交響詩『死と変容』が終わったあと、まだ尾高忠明が拍手を受けて2度目にステージに現れたところなのに、終演時間を意識してか事務方がステージに上がって椅子を動かし始めたことくらいか。

 
20191025_大阪フィル_定期532


20191018日 大阪フィルハーモニー交響楽団 ソアレ・シンフォニー Vol.14

 

ザ・シンフォニーホール

1階席J7

 

指揮            :大友 直人

ヴァイオリン    :服部 百音

 

エルガー               :弦楽セレナーデ ホ短調 作品20

シベリウス             :ヴァイオリン協奏曲 作品47

チャイコフスキー       3大バレエ音楽ハイライト

                         「眠りの森の美女」より

“ワルツ”、“パノラマ”

                         「くるみ割り人形」より

                               “行進曲”、“金平糖の踊り”
                “トレパック”、“花のワルツ”

                         「白鳥の湖」より

                               “ワルツ”、“情景”、“四羽の白鳥の踊り”
                “ハンガリーの踊り”、“終曲”

  ―― アンコール    「白鳥の湖」よりマズルカ(第3幕)

 

この週末はプレヴィン・ロンドン響の三大バレエ全集(CD6枚セット)をBGMにして、ため込んだ未処理メールの処理作業。希代のメロディーメーカー・チャイコフスキーの幾多の名旋律のなかでも、白鳥の湖の“情景”のメロディは、オーケストレーションによりその魅力が幾倍にもなるという意味で、最も優れたもののひとつではないだろうか。ソロ楽器がメローなトーンで感傷的に演奏すれば哀愁、郷愁といった感情が心の襞を揺するし、盛り上がりの到達点で全弦楽器(ベース以外)がテュッティで演奏すれば、ドラマディックこの上ない。

 

劇的な展開の白鳥の湖“終曲”を3大バレエ音楽ハイライトのエンディングに置くと、当然ながら“四羽の白鳥の踊り”等の有名曲を挟んで“情景”が適度な位置に必要になる。冒頭曲をどれにするか、有名な幾つもの“ワルツ”をどうバランスよく配置するか、などなど悩みどころばかり。今回の選曲は、オリジナルの曲順も考慮すれば、なかなか知恵を絞ったものじゃないだろうか。

 

シベリウスのコンチェルトについて。たとえば今年3月に聴いたアレクサンドラ・スムがそうであったように、華奢な体格とは全く関係なく、楽器を鳴らし切った強靭でダイナミックな演奏を聴かせるヴァイオリニストを何人も見てきた。それに比べて、ではないけど服部百音のヴァイオリンは芯が細くか弱いため、表現の深みと幅がとても狭まって聞こえてしまう。う~ん、平土間10列目の下手よりの席ですらそう感じたのだから、2階席後方などには果してどのように聴こえたのだろうか。

 

20191018_大阪フィル_ソワレ

20191018_大阪フィル_ソワレ_1

2019107  七吹神喇叭倶楽部演奏会 其の六 大阪フィルハーモニー会館

 

 

大阪フィルハーモニー会館

 

徳永洋明             :祝祭ファンファーレ ~令和を記念して~

追栄祥               4本のトランペットのための3つの小品

ムチンスキー         :トランペット三重奏 作品11-1

プレスティ           5本のトランペットのための組曲

団伊玖磨             :祝典行進曲 (D. シロズヴィッチ編)

津堅直弘             :胃腸薬の主題による4つの変奏曲

ロッシーニ           :猫の二重奏

ガーシュウィン       :パリのアメリカ人(山崎恒太朗編)

 ―― アンコール

       ひょっこりひょうたん島

       宝島

 

篠崎 孝      大阪フィル

小曲 俊之    日本センチュリー

白水 大介    関西フィル 

徳田 友希    大阪交響楽団

西馬 健史    京都交響楽団

稲垣 路子    京都交響楽団

神代 修      大阪教育大学

 

中桐 綾奈    ピアノ

 

年一回のペースで開催の関西プロオケのトランペット奏者を中心としたアンサンブルで、会場は大阪フィルの拠点である大阪フィルハーモニー会館。ここを訪れるのは20172月の『世界における我が国オーケストラのポジション』以来の2度目。

 

メンバーが所属するオーケストラ演奏会で盛んにチラシが折り込まれていた割には、チケットが購入できるのは梅田の楽器店2か所のみ。私のような大阪非在住の一音楽ファンには全く困ったもので、西梅田の勤務先から楽器店まで徒歩で往復1時間以上もかけてチケットをやっとで購入。あんなにチラシをバラまいて宣伝するなら、もう少しチケット購入のハードルさげてくれないかなぁ、と思いつつ会場の大阪フィルハーモニー会館へ向かうと、まあネ、ある程度予想はしていたけど、観客は大阪市内のブラバンの生徒がほとんどで、しかも当日券での入場が余裕で可能だったみたい。

 

少々期待を持ちすぎたのかもしれないけど、全体に余暇的アンサンブルの延長のような演奏。前半の4曲は聴き進むうちに飽きてくるし、ピアノ伴奏を加えた後半のメイン曲“パリのアメリカ人”も、特段にスリリングさもなく、達者なオケメンバーによる、クラシック音楽流儀の型にハマった演奏、っといった感じ。せっかくだから、自由にジャジーにやればきっともっと面白いのに…。

本来、チューバやユーホニウム・ホルンが担う中低音域をピアノが請け負った上に、ちょっとしたオブリガードまで右手がこなしてしまうと、7本のラッパの音が厚いばかりで(勿論ピッコロとバストランペットを加えて音域を広げるにしても)面白みがそがれたのではと思うのだけど、どうだろう。

アンコール2曲目で演奏された宝島が一番面白かったかな。

 

 20191007_七吹神

2019102日 尾高忠明 大阪フィル ブラームスティクルスⅡ

 

ザ・シンフォニーホール

1階L列28

 

ブラームス      : アルトラプソディー 作品53

                   運命の歌 作品54

                  交響曲第2番 二長調 作品73

 

指揮            : 尾高 忠明

アルト          : 清水 華澄

                  大阪フィルハーモニー管弦楽団

                  大阪フィルハーモニー合唱団

 

特にドイツ・ロマン派の音楽で、前シェフ井上道義が低重心のバスから順次ピラミッド状に音を積み重ねていくに対して、尾高忠明の指揮は全体の点を揃えて各パートのバランスを重視しながらオーケストラをまとめていくもので、昨年のベートーベン、そして今年のブラームスのシンフォニーティクルと大阪フィルの合奏力を高めるという意味で成功してきたと思う。ただ、今夜のブラームスの2番についてはどうだろう。前2回(5月の第1番9月の3番)と比べて具体的にどうこうでなないのだけど…いまの大阪フィルならまだまだできるでしょう…と思うところが多々あった。細かいキズを云々言うつもりはないけど、金管(とくに1st Tp)はもっと集中してほしかった。

 

今回のティクル公演はすべて単券購入。毎回、平土間中央列の異なった席位置で聴くことになる。今回のティクルⅡは、振替公演ということで席選択の条件がよく、いつも聴きなじんだお気に入りのエリアの席。ゲストコンサートマスターの田野倉雅秋とトップサイドに座った須山暢大がコミュニケーションを取り合って、いい関係を続けていることが感じられる。

 

今年6月の福井敬リサイタル(福井敬NET主催)と、その後のオフ会で魅了された清水華澄の笑顔が素敵だった。

 

 
20191002_大阪フィル_ブラームス2番


2019928日 大阪フィルハーモニー第531回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2L37

 

指揮            : ハインツ・ホリガー

 

ラヴェル        :組曲『マ・メール・ロワ』

ホリガー        :エリス(ピアノ独奏版)

                 エリス(管弦楽版:日本初演)

ラヴェル        :ラ・ヴァルス

 

シューベルト    :アンダンテ ロ短調D936A R・モーゼル編

シューベルト    :交響曲第7番 ロ短調 D759 『未完成』

 

ほんの数年前までガッカリ演奏(勿論、それも個性ではあったのだけど)を聴かされることがしょっちゅうだった大阪フィルも、この数年は実に安定している。これまで幾度となく定期初日会員であることを嘆いたものだけど、この数年それももうなくなった(今となっては、ちょっと寂しくもある…阪神タイガースのファン心理みたい)。

 

ラヴェルの2曲では今日のほうが緻密さを深めた反面で、ラ・ヴァルスでは生真面目さというか、オケの機能性の限界を多少感じたのも事実。ただし、そう感じに至るほどキズのない立派な演奏だったということかもしれない。未完成交響曲は、例の息深いパウゼの後、コンマス崔文洙のリード無して全員が頭をそろえてきたところが、昨日からの進化だろうか。もっとも初日のほうがスリリングで迫真だったのだけど。

 

今週は、木、金、土と続けて件のクラシック音楽バーで飲んだくれ。ラグビーワールドカップ観戦でやってきたオーストラリア人とバカ騒ぎしたり、ホリガーを聴きに東京から遠征してきたクラオタの方々とオタネタで盛り上がったりと楽しい週末を大阪で過ごした。

 
20190927_大阪フィル_531回定期_1

2019年9月27日 大阪フィルハーモニー第531回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮            : ハインツ・ホリガー

 

ラヴェル        :組曲『マ・メール・ロワ』

ホリガー        :エリス(ピアノ独奏版)

                 エリス(管弦楽版:日本初演)

ラヴェル        :ラ・ヴァルス

 

シューベルト    :アンダンテ ロ短調D936A R・モーゼル編

シューベルト    :交響曲第7番 ロ短調 D759 『未完成』

 

ハインツ・ホリガーに接するのは、4年前のいずみホールでの室内楽コンサート以来。今回はオーボエ奏者としてではなく指揮者、作曲者、そしてピアニストと多才ぶりを実感させる演奏会。八十路ともなれば、歳を重ねるごとに老いを感じさせようものなのに、舞台の最下手(2台のハープのさらに奥)に置かれた“エリス”のピアノ独奏のあと、一部客席からの拍手を制しながら指揮台に小走りにむかっていったのだから、なんとも矍鑠としたもの。

 

ラ・ヴァルスは指揮者の技量とオケの実力によって、魅力的な名演にも味気ない凡演にもなってしまう、大変難儀な作品なのだろうと思う。今の大阪フィルは、かつてのとっ散らしたような雑な演奏が茶飯だった時代から大きく進化していて、今夜も色彩にとんだラヴェルを聴かせてくれた。ほんと尾高忠明就任以降、“定期初日はゲネプロだから…" とあきらめるようなことが全く無い。一大阪フィルファンとして嬉しい限り。

 

後プロのシューベルトは編成を12型に縮小。第1楽章第二主題提示の後に置かれた、深く息を止めるパウゼ、そして直後の激しい追い込みの息詰まるような緊迫感が素晴らしい。特に再現部3度目のパウゼの際、前半2回よりもさらに深く溜めを作るホリガーを受けて、崔文洙(この9月からソロ・コンサートマスターに就任)が彼独特の大きなモーションとともに弾きだすのをオケ全員が一瞬待ってテュッティの頭を合わせる様は、まさにオーケストラ実演を聴く醍醐味。昨日のベートーベン7番で熱狂的なブラボーではなく、静かな余韻とともに終わる演奏会もいいものだ。

 
20190927_大阪フィル_531回定期


2019913日 大阪クラシック2019 第68公演 ブランデンブルグ第5番・第2番 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

LG4

 

J.S.バッハ      :ブランデンブルグ協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050

J.S.バッハ      :ブランデンブルグ協奏曲第2番 へ長調 BWV1047

 

ソロヴァイオリン       :須山暢大

リコーダー             :秋山滋

チェンバロ             :秋山麻子

オーボエ               :大森悠

トランペット           :高見信行

ヴァイオリン           :神崎悠実、藤木愛

ヴィオラ               :佐藤まり子

チェロ                 :庄司拓

コントラバス           :山田俊介

 

この記事を書いていて気付いた。過去記事で須山さんのお名前を誤って表記していました。順次、訂正していきます。

 

“このメンバーで演奏できる曲は他にないので…”としてアンコールに第2番終楽章を演奏。有料公演なのでちょっとだけ辛口。5番の2楽章、フレーズの終わりでリコーダーの音程が下がる。(それを紛らわすかのように(?)リコーダーとソロヴァイオリンがヴィブラートをかけだした(と感じた)。ちりめんヴィブラートあまり心地よくない。

 

63公演からの時間待ちでノマドしていた京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1で、手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)の集会冒頭(15分ほど)を拝見。彼らのプレゼンテーションスキルは大いに刺激された。

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)

http://www.oioi-sign.com/

 

20190913_大阪クラシック第68公演


2019913日 大阪クラシック2019 第63公演 花崎薫チェロ 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

JG4

 

ベートーベン    :モーツァルトの魔笛から“娘っ子でも女房でも”の主題による変奏曲 へ長調 

ベートーベン    :チェロとピアノのためのソナタ 第2番 作品5-2

――アンコール   ベートーベン :ホルンソナタ第1楽章

 

チェロ          :花崎 薫

                 野田 清隆

 

これはもしかすると今年の大阪クラシックの最大の聴きものだったかもしれない。花崎薫は大阪フィルのチェロパートの要としてよく知っているもの、ピアニストの演奏クオリティーが素晴らしく高い。来年は、このメンバーでザ・フェニックスホール夜公演をお願いできないものだろうか。

 

ところで、ベートーベンがホルンのためのソナタを作曲しているとは知らなかった。作曲当時、ナチュラルホルンでよく吹けたものだ。

 
20190913_大阪クラシック第63公演_2

20190913_大阪クラシック第63公演_1

2019911日 大阪クラシック2019 第46公演 須山鴨大 ヴァイオリン ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1B4

 

ヴァイオリン           : 須山暢大

ピアノ                  : 平山 麻美

 

ドヴォルザーク         4つのロマンティックな小品

ブラームス             :ヴァイオリンソナタ第1番 作品78“雨の歌”

――アンコール   ドヴォルザーク クライスラー編 スラブ幻想曲

 

大阪クラシック恒例の大阪フィル・コンマスの公演、今年は須山暢大のブラームスのソナタ “雨の歌”。例年、真っ先に完売になる人気公演なのに、今年は昨夜の第35公演のほうが早々に完売になったみたい。勿論、私は発売開始日の朝10時ピッタリにチケットぴあにネット接続して、この公演チケットを最優先で購入。

 

どうしても今年1月に同じ席位置で聴いたフォルクハルト・シュトイデの同じブラームスのソナタ演奏と比べてしまう。ヴァイオリニストがこのソナタを弾き始めた途端、一瞬にしてホール空間の空気が変わる、そんな体験はなかなか得られるものでなない、ということなのだろう。

 
20190911 大阪クラシック第46公演

2019910日 大阪クラシック2019 第35公演 近藤 浩志チェロ ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1C 14

 

チェロ          : 近藤 浩志

ピアノ          : 河合 珠江

 

R ・シュトラウス       :歌曲“万霊節” 作品10-8

R ・シュトラウス       :チェロ・ソナタ へ長調 作品6

マーラー               :リッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”

 

急な出張で昨日のZepp Nanba24公演(シオンを加えた5団体合同ブラス・アンサンブル)のチケットを友人に譲ったので、この近藤浩志氏のソロコンサートが大阪クラシック2019最初の公演。腕の故障に伴うアンコールピースでまとめた昨年とは違い、今年はR・シュトラウス・イヤーにちなんで、ソナタ一曲のみのコンサート。“万霊節”を耳ならしで、そしてアンコールにマーラーのリッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”が演奏された。大植監督が開演前のマナー呼びかけボード“携帯スイッチオフ”をもって登場。

 

昨日は、広島から羽田に飛ぶ午前便が台風直撃の影響でキャンセルになったことで午前中を広島空港のラウンジで時間潰し、フライト確定がアナウンスされていた搭乗予定の午後1時便の出発が45分遅れ、さらにはポイント故障でモノレールがしばらく運航停止するなど、あれやこれやで東京のオフィスにたどり着いたのは予定の夕方5時からの会議開始直前だった。一泊して、早朝の便で大阪に移動してきたので、さすがに今日はお疲れ。

 
20190910  大阪クラシック第35公演

201994日 尾高忠明 大阪フィル ブラームスティクルスⅢ

 

ザ・シンフォニーホール

1階J列24

 

ブラームス      :悲劇的序曲 作品81

                  哀悼の歌 作品82

                 交響曲第3番 へ長調 作品90

 

指揮            : 尾高 忠明

                  大阪フィルハーモニー管弦楽団

                  大阪フィルハーモニー合唱団

 

ブラームス3番の実演を聴いたのはいつ以来だろう。もしかすると40年ほど前のカラヤン・ベルリンフィルの来日公演(東京文化会館:19811030日)以来かもしれない。だとすると今回は人生、二度目だろうか。そういえば当時アルバイトで溜めたお金で、その日(10/30)のブラームス3番、1番を聴くか、翌日(10/31)の4番、2番を聴くか悩みに悩んだことを実際の演奏内容よりもよく覚えている。

 

尾高忠明が振るシンフォニーは、前回のティクルスⅠと同様、綿密で嫋やかさと重厚さが見事にバランスさせた演奏。第2楽章、第3楽章、そして終楽章をアタッカで繋げたことで、第3楽章での哀愁を帯びた有名な旋律でのゆったりとしたテンポがとても自然で心に染みるし(高橋将純のホルンソロのみごとなこと)、終楽章のシンフォニックで高揚感に満ちた音楽との対比も明確に伝わってくる。

 

それでもなぜか、ここ最近の大阪フィルの充実度からみたら少し物足りない。先日退任した田野倉のコンサートマスター就任当初がそうだったように、須山鴨大の存在感が希薄なのは致し方なしか。まだ大阪フィルとの関係が手探りでお見合い状態なのだろう。それでも合唱のバス最後列の10名以上が袖から出てきている最中にもかかわらず、早々にチューニングを終わらせてしまったのはいただけない。まっ、大阪フィルのいちファンとして、温かく見守ることにいたしましょう。

 

大阪フィル合唱団も今夜の演奏は少しものたりない。練習不足かな。2週間後の大阪クラシック(最終日第78公演)でドイツレクイエム抜粋を歌うし、来月早々には次回ティクルスⅡで  “運命の歌”を歌うなど、ぎっしりの日程ではこちらも致し方なしか。余談ながら、字幕スーパーとパンフレットに記載された訳詞が全く別物。演奏中に投影された訳詞は音楽の進行に忠実で大変解りやすく、作品理解に大いに役立ったのに対し、演奏後の休憩中に目をとおしたパンフレットに載っているものはアカデミック(ブンガク的)。

 
20190904_大阪フィル_ブラームス②

2019731  ザ・シンフォニーホール・ストリング・クインテット  ワキタ コルディアホール

 

ワキタ コルディアホール(旧 イシハラホール)

A9

 

モーツァルト    :アイネクライネナハトムジーク ト長調 K525

貴志康一        :『日本組曲』より“花見”、"月”、"竹取物語”(恩地孝幸編)

渡邊崇          Color Singing 〔委託作品〕

ドヴォルザーク  : 弦楽5重奏曲 第2番 ト長調 作品77

 

――アンコール  モーツァルト :ディベルティメント第1" アンダンテ

 

クインテットメンバー

1stVn   田野倉 雅秋   大阪フィル首席コンマス

2ndVn   岡本 伸一郎   大阪交響楽団アソシエイトコンマス

Va      木下 雄介      大阪フィル首席奏者

Vc      北口 大輔      日本センチュリー首席奏者

Cb      村田 和幸    日本センチュリー首席奏者

 

開演に先立ち、今年春からホールオーナーとなった企業のオーナー社長、クインテットの生みの親であるザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャー、そして田野倉雅秋による鼎談あり。毎度のこと、コンサート前のおしゃべりはいいから早く演奏を音楽聴かせてよ”と思う。これから演奏される曲とは関係ない話しが20分ほど続いて開演時間を10分ほど経過し、この日をもって大阪フィルと名フィルとのコンマス契約を終え日フィルのコンマスに就任した以降の活動に話題が移ったところで、プレトーク打ち切り。

 

要の田野倉さんが大阪を離れたら、他のザ・シンフォニーホール座付き弦楽アンサンブル、弦楽4四重奏と同様、こちらも自然消滅かな。鼎談のなかでザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャーから“これからも大学の後輩の貴殿と・・・”と盛んに秋波を送っていたように思えたのだけど、どうなんでしょう。過去5回、終演時に必ずステージ上から田野倉さん自らマイクを持って次回コンサートの案内を行ってきたものの、この日はそれも無し。特殊な編成故の手探り状態の第1回から、この日のように充実した演奏を聴かせてくれるまでになったのに、まったくもって残念な限り。アンコールの後、全員が舞台に引っ込む際に田野倉さんが他メンバー4人と握手を交わしたのを見て、少々感傷的になってしまった。

 

1回 2017621

2回 2017928

3回 201831

第4回 901893

5回 2019318

 
20190731_ ザ・シンフォニーホール・ストリング・カ

 20190731_ ザ・シンフォニーホール・ストリング・カル



2019730日 大阪新音フロイデ合唱団 2019年夏公演

 

フェスティバルホール

 

グリーグ       :組曲『ホルベアの時代から』作品40

モーツァルト         :レクイエム ニ短調 K626 バイヤー版

 

合唱      : 大阪新音フロイデ合唱団

 

指揮         : 三ツ橋敬子

管弦楽        : 大阪フィルハーモニー交響楽団

ソプラノ                  : 並河寿美

アルト                     : 福原寿美枝

テノール                 : 二塚直紀

バリトン                   : 三原剛

 

自身への忘備として実際に接した演奏会は、プロ・アマ、ジャンルを問わず、ブログ対象とすることにしているので(私のブログの決め事)、今回の演奏会についても、曲目と演奏者名を書き残しておかないといけない。

 

ちょうど2年前、ブルックナー“テ・デウム”聴きたさでS席を購入したものの、客席のほとんどは招待券か合唱団員のノルマチケットを譲りうけた人で、大阪フィルのやっつけ仕事も相まって、正直なところ “もういいや” と思ったもの。たとえば “金輪際、もう聴くことはない” と決め込んだ在阪の某プロオケについては、そもそもチケットを買わなければ済んでしまうのだけど、今回のように、たまたまお知り合いになった合唱団員のご厚意でいただいたチケット(S席のかなりの良席)の場合は、なかなかに悩ましいものですね。

 

ということで、この演奏会についてはここまで。

20190730_大阪新音フロイデ合唱団‗フェス


2019719日 大阪フィルハーモニー第530回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

11714

 

指揮            : ダン・エッティンガー

ピアノ          : 清水和音

 

リャードフ             : ポロネーズ 作品49

ラフマニノフ           : ピアノ協奏曲第1

  ―― アンコール  ショパン : ノクターン第5番 嬰へ長調OP15-2

チャイコフスキー       :交響曲第4

 

前日(718日)は日本センチュリー定期と大阪フィル定期初日とが今シーズンで唯一、がかぶってしまった。クラシック音楽を聴き始めるきっかけとなった“アルルの女”は聴き逃せないと、日本センチュリーと決めていたところ、なんとこの日に絶対に断れない会食がスケジュールされてしまった。やむなく日本センチュリーのチケットを知人に譲り、大阪フィル定期は事務局にリクエストして2日目に振り替えてもらった。

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲1番は、所有のアシュケナージの全集で同時収録されている第3番とセットでたまに聴くことがあるくらい。やはり、2番、3番の2つの傑作に比べて、面白みにかなり欠ける。所謂“ラフマニノフ節″の片鱗をどこかに感じられないかと探るように聴いていたけど、残念ながら見つからず。熱演の清水和音には申し訳ないけど、聴いていて退屈な作品。

 

演奏される機会の多いオーケストラの名曲の中で、どうにも入り込めない、妙に引いてしまう2大作品が“展覧会の絵”と、この日あとプロのチャイコフスキーの4番交響曲。たとえベルリンフィルなりの演奏を聴く機会に恵まれたとしても、この2曲であれば大枚はたいて聴きたいとは正直おもわない。ダン・エッティンガーの音楽作りはとても新鮮で、例えば第1楽章第2主題、途中から一瞬のうちにギアアップしてその後の展開へのメリハリをつけるなど、とても魅力的で理にかなった解釈を聴かせてくれただけに、なおさらに、この作品に対するアンチ度を高めてしまう。大阪フィルが引き続き、好調を維持していたのがうれしい。

 
20190718_大阪フィル定期‗530回

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