あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

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2021916日 大阪クラシック2021 第15公演 ピアノ三台による『春の祭典』 

 

 

いずみホール

1D6

 

ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』 

  アンコール  ラベル:バレエ音楽『マ・メール・ロワ』終曲  ピアノ2台による

 

ピアノ :       大植 英次

                        尾崎 有飛

                        火屋野 美和                 

 

例年の大阪クラシックの名物企画(と、勝手に思っている)、大植英次による複数台ピアノ連弾によるオーケストラ編曲もの。叩きつけるような打鍵とペタリングで、キレッキレの“春の祭典”を期待していたのだけど、う~ん、今年は企画倒れでしたね。そもそもファジル・サイの四手バージョン(TELDECのファジル・サイの多重録音盤)に勝るスリリングな演奏を勝手に期待したのが間違いだったみたい。まあねぇ、4手から6手に手数が増えることで、面白みが増すことは無いですね。

 

 

20210916_第15公演

2021年915日 大阪クラシック2021 第13公演 ザ・フェニックス・ホール

 

ザ・フェニックス・ホール

1E19

 

ベートーヴェン:    ピアノとチェロのためのソナタ 第4番 ハ長調 作品102-1

ピアノとチェロのためのソナタ 第5番 ニ長調 作品 102-2

 

チェロ                 :花崎 薫

ピアノ                 :野田 清隆

 

もう一か月以上経過しちゃって、記憶がほとんど消えてしまいかけなのだけど、たしかアンコールが1番ソナタの中間楽章だったような・・・思い出せない。この公演も40分ほどで切り上げ。あまり欲張ったことは言っちゃいけないのだろうけど、仕事を調整して駆けつけてきたので、もうちょっと聴きたい・・・ってのが正直なところ。もちろん演奏は申し分なし。

 

20210915_第13公演

2021年915日 大阪クラシック2021 第12公演 ザ・フェニックス・ホール

 

ザ・フェニックス・ホール

1F21

 

モーツアルト                  フルート四重奏曲 1番 ニ長調 K285

2  ト長調 K285a

3  ハ長調 K285b

 

フルート              :虎野 朋子

ヴァイオリン         :野口 まつの

ヴィオラ              :田代 直子

チェロ                 :大町 剛

 

かつての有料公演は各日の夕べに大阪フィルのトップ奏者による本気モード全開の60分一本勝負のような気合の入ったもので、『これほどの演奏を1,000円で聴けるとは大阪市民が羨ましい』と思ったものだけど・・・。来年以降もこんなかんじなかなぁ。

ヴィオラの田代さんの笑顔が素敵でした。

 

 20210915_第12公演

2021年9月14日 大阪クラシック2021 第10公演 ザ・フェニックス・ホール

ザ・フェニックス・ホール
1階E列0番

ドビュッシー :ピアノ三重奏曲 ト長調

ヴァイオリン :須山 暢大
チェロ :田中 賢治
ピアノ :河内 仁志

ピアノ3台による『春の祭典』は別として、今年チケットを購入した有料コンサートのなかで、今回最も聴いておきたかったのがこれ。ドビュッシー18歳の若書きの作品で、40年ほど前に楽譜が発見されて世に出た時にはそれなりに話題になった・・・はずだけど、あんまり覚えてない。もしや・・・と思って、CD棚を探索してみても、(当然ながら)、ない。この機会を逃したら、一生耳にする機会がないかもね。ロマン派のサロン音楽として聴くにはもってこいの第3楽章アンダンテをアンコールで再奏。

この日はZepp Nambaの第9公演もチケット購入済みだったけど、さすがに3公演連続参加は、本業に影響があり過ぎるので、敢え無くパスして桜橋のスタバでノマド。いつもながら、時間が限られると集中できるもの 笑

20210914_第10公演

2021914日 大阪クラシック2021 第8公演 ザ・フェニックス・ホール

 

ザ・フェニックス・ホール

1F19

 

モーツアルト        FlObFg、Hrのための協奏交響曲 変ホ長調 K297K  5重奏編曲版

 

  ――アンコール  FlObFg、Hrのための5重奏 変ホ長調 K452 第2楽章 ~おそらく~

 

オーボエ            :水村 一陽

クラリネット          :船隈 慶

ホルン                :高橋 将純

ピアノ                 :原 友莉子

 

ステージへの奏者登場の直前、後ろ扉の通路向こうの控室からマーラー『復活』終楽章のホルンソロ (舞台裏から聴こえる最後の審判を告げる例のメロディー) が・・・、おおおおっカッコいいぞ、高橋さん、ありがとうございます。さ~てとっ、このコンサートが私の今年の大阪クラシック聴き始め。さて、金曜日までの有料コンサート、いくつ聴けるかな。 

 

20210914_第8公演

2020916日 大阪クラシック2020 第11公演 大阪中央公会堂 中集会室

 

大阪中央公会堂 中集会室

え列25

 

ヴァイオリン                     : 須山 暢大     

ピアノ                             : 平山 麻美

 

ブラームス                      : ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調

シューマン                      : 三つのロマンス 作品22

シューマン(クライスラー編) : 幻想曲 ハ長調 作品131

  ~ アンコール  ブラームス : メロディーのように 《ハイフィッツ編》

 

大阪クラシック恒例の大阪フィルのコンサートマスターによるリサイタル形式の公演。須山暢大が奏者となって2年目の今年は、昨年第46公演に続いて、ブラームスのソナタ第2番。昨年以上に風格を感じさせる演奏で、とても満足。今年の大阪クラシックはこの公演でおしまい。

 

2020915日 大阪クラシック2020 第8公演 大阪中央公会堂 中集会室

 

大阪中央公会堂 中集会室

き列6

 

チェロ                : 近藤 浩志

ピアノ                 : 河合 珠江

 

シューマン           : アダージョとアレグロ

ベートーヴェン      : チェロソナタ第4番 ハ長調 作品102-1

  ~ アンコール  ブラームスの子守唄

 

7公演のあと、中央公会堂地下1階のレストラン、中之島ソーシャルイート・アウェイクにて食事。コーヒー1杯の時間つぶしのつもりが、ついビールとタパスセットを注文。ちょっとしたレストラン側のアクシデントがあり、それが災いして(?)、そのまま、グラスワイン2杯とともに、前菜、メインディッシュ、パスタ、デザートと、たっぷり2時間の1人ディナー。おかげで、中集会室には演奏開始ギリギリで飛び込むし、ベートーヴェンの途中から酔っ払い状態で寝落ち。まっ、こんな一日もあって良いでしょう。演奏者さん、運営の皆さん、許してね。

 

スマホに、”3番 リン・ハレル”ってメモ残してるけど、なんだっけ。思い出せない(酔っ払いはダメですね)

 
20200915_大阪クラシック第8公演_チェロ

2020915日 大阪クラシック2020 第7公演 大阪中央公会堂 中集会室

 

大阪中央公会堂 中集会室

お列2

 

ヴァイオリン         : 須山 暢大、宮田 英恵

ヴィオラ              : 木下 雄介

チェロ                : 諸岡 拓見

ピアノ                 : 平山 麻美

 

ドヴォルザーク      : ピアノ5重奏曲 イ長調 作品81

  ~アンコール  モーツァルト        : ピアノ協奏曲第122楽章

 

ドヴォルザークのピアノ5重奏曲って、”愛聴曲”って言っておきながら、自宅では手持ちCDから前半2楽章のつまみ聴きばかり。実演を聴いたのは、ほんと久方ぶり。後半2楽章も負けず劣らずの傑作で、特に第3楽章の面白さを再認識。

 

会場の残響たっぷりの音響を生かした、ゆったりとした冒頭のチェロを聴いて、涙がでそうになった。数あるドヴォルザークの名旋律のなかでもピカいち。

 
20200915_大阪クラシック第7公演

2020914日 大阪クラシック2020 第5公演 ZeppNanba(Osaka) ≪特別企画 クラシック&能≫

 

Zepp Nanba (Osaka) 

H15

 

ヴァイオリン    : 岩谷 祐之

ヴィオラ        : 中島 悦子

チェロ          : 日野 俊介

能楽師          : 大槻 裕一

 

J.S.バッハ     

主よ、人ののぞみの喜びよ

        無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 ラルゴ

        無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード

        無伴奏チェロ組曲第3番 ブーレ

        ゴルトベルク変奏曲より 

   ~ アンコール    不明
              チャップリン〝スマイル″

 

今年チケットを押さえたのは、この第5公演、そして翌日の第7、8公演、および翌々日の第11公演。残念ながら木曜日の大植英次監督といつものピアニスト2名による、3台のピアノによるベートーベン第九抜粋(第12公演)は、発売日にうっかり買い忘れてしまい、気づいた時にはすでに完売だった。

 

今年、昨年までの中央公会堂からZepp Nanba(Osaka)に会場を移しての恒例の能とのコラボレーション。着想は面白いけど、せっかく立派な舞台を設えたにもかかわらず、感想は昨年と全く同じで、企画倒れの感あり。若い能楽師の動きは、すべての所作に深い意味があるに違いないだろうけど、素人の私などはバッハの音楽に合わせて、どうやらシンクロしてことが見て判る程度。もし能の動きについて多少の説明があったら、感想も違っていたのかもしれない。実際に能楽師が舞台に上がったのは、ブーレとゴルトベルクの最終変奏と終曲アリアのみ。

 

Zepp Nanba(Osaka)って、とにかくすごく音響がライブで、前から三列目で演奏していても、PAからの音を耳にしているようで、まるで銭湯で聴いているかのよう。う~ん、心地よかった。

 
20200914_大阪クラシック第5公演_1

20200914_大阪クラシック第5公演


2019913日 大阪クラシック2019 第68公演 ブランデンブルグ第5番・第2番 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

LG4

 

J.S.バッハ      :ブランデンブルグ協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050

J.S.バッハ      :ブランデンブルグ協奏曲第2番 へ長調 BWV1047

 

ソロヴァイオリン       :須山暢大

リコーダー             :秋山滋

チェンバロ             :秋山麻子

オーボエ               :大森悠

トランペット           :高見信行

ヴァイオリン           :神崎悠実、藤木愛

ヴィオラ               :佐藤まり子

チェロ                 :庄司拓

コントラバス           :山田俊介

 

この記事を書いていて気付いた。過去記事で須山さんのお名前を誤って表記していました。順次、訂正していきます。

 

“このメンバーで演奏できる曲は他にないので…”としてアンコールに第2番終楽章を演奏。有料公演なのでちょっとだけ辛口。5番の2楽章、フレーズの終わりでリコーダーの音程が下がる。(それを紛らわすかのように(?)リコーダーとソロヴァイオリンがヴィブラートをかけだした(と感じた)。ちりめんヴィブラートあまり心地よくない。

 

63公演からの時間待ちでノマドしていた京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1で、手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)の集会冒頭(15分ほど)を拝見。彼らのプレゼンテーションスキルは大いに刺激された。

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)

http://www.oioi-sign.com/

 

20190913_大阪クラシック第68公演


2019913日 大阪クラシック2019 第63公演 花崎薫チェロ 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

JG4

 

ベートーベン    :モーツァルトの魔笛から“娘っ子でも女房でも”の主題による変奏曲 へ長調 

ベートーベン    :チェロとピアノのためのソナタ 第2番 作品5-2

――アンコール   ベートーベン :ホルンソナタ第1楽章

 

チェロ          :花崎 薫

                 野田 清隆

 

これはもしかすると今年の大阪クラシックの最大の聴きものだったかもしれない。花崎薫は大阪フィルのチェロパートの要としてよく知っているもの、ピアニストの演奏クオリティーが素晴らしく高い。来年は、このメンバーでザ・フェニックスホール夜公演をお願いできないものだろうか。

 

ところで、ベートーベンがホルンのためのソナタを作曲しているとは知らなかった。作曲当時、ナチュラルホルンでよく吹けたものだ。

 
20190913_大阪クラシック第63公演_2

20190913_大阪クラシック第63公演_1

2019913日 大阪クラシック2019 第60公演 クラリネットアンサンブル

 

京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1

 

クラリネット    :蔭山 晶子

                 古賀 喜比呂

                 松尾 依子

 

フンメル        :トリオ 変ロ長調

福島弘和        :ケンタウルス祭りの夜に ~クラリネット3重奏のための~

本田拓滉        :トロピカルダンス

――アンコール         モーツァルト ディベルティメント 第4番終楽章

 

中央公会堂から会場の京阪電車なにわ橋駅アートエリアには横断歩道を渡って、わずか5分ほどで行ける(実は、第59公演に向かう途中で偶然、場所を確認していた)。

大阪シオンのメンバーの息の合ったアンサンブルを楽しんだ。とくに日本人2作品が面白い。

 

京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1は、オープンスペースにソファーとテーブルがあり、100円のコーヒーを飲みながら大阪クラシックはしごの合間にブログを書くにはもってこい。

 

演奏されたメンバーの皆さん(ブログに使用してもOKとご了解いただきました)

 
20190913_大阪クラシック第60公演_2

20190913_大阪クラシック第60公演_1

2019913日 大阪クラシック2019 第59公演 能楽師大槻裕一 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室 

LA6

 

能楽師  :大槻 裕一

TR      :徳田 知希

TB      :矢巻 正輝

ピアノ  :梅田 望実

 

スザート        :ルネッサンス舞曲集より

J.S.バッハ     :主よ、人の望みの喜びよ

プッチーニ      :歌劇『トゥーランドット』より“だれも寝てはならぬ”

フェイン        :映画『慕情』のテーマ

山田耕作        :この道

ビゼー          :歌劇『カルメン』より

チック・コリア  :スペイン

 

昨日は東京からコンサルを迎えてのどうしても避けられない会議をブッキングしたため、大植英次の奇才ぶりを堪能できる第50公演(ベートーヴェン交響曲第5番“運命”3台ピアノ版)をパスしなければならなくなった。平日午後2時からの公演、さすがにチケットの譲り先はないだろうと思いきや、一人いらっしゃったぁ!件のクラシック音楽バーの店長です。夜、お店に顔を出してお聞きするところによると、大植監督は“指揮をするのでピアノは弾かない”と冒頭宣言して、他の3人による演奏だったとのこと。

 

昨日の元を取るべく…ではないけど、今日は午後から仕事を休みにして大阪クラシック三昧に。まずは、午後1時半からの大阪中央公会堂中集会室に本格的な舞台を組んでの能とのコラボレーション企画。

 

能楽師の動きと西洋音楽を合わせるのは無理があるのか。もっとも能楽師がブラスアンサンブルと共演したのはわずか3曲で、しかも事前に合わせたのが開演前の一回きり(終演後のスピーチ)だったらしい。なんだか共同で何かを作り上げる、という意味でのコラボレーションには至らずの企画倒れの感あり。

 
20190913_大阪クラシック第59公演_5

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2019911日 大阪クラシック2019 第46公演 須山鴨大 ヴァイオリン ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1B4

 

ヴァイオリン           : 須山暢大

ピアノ                  : 平山 麻美

 

ドヴォルザーク         4つのロマンティックな小品

ブラームス             :ヴァイオリンソナタ第1番 作品78“雨の歌”

――アンコール   ドヴォルザーク クライスラー編 スラブ幻想曲

 

大阪クラシック恒例の大阪フィル・コンマスの公演、今年は須山暢大のブラームスのソナタ “雨の歌”。例年、真っ先に完売になる人気公演なのに、今年は昨夜の第35公演のほうが早々に完売になったみたい。勿論、私は発売開始日の朝10時ピッタリにチケットぴあにネット接続して、この公演チケットを最優先で購入。

 

どうしても今年1月に同じ席位置で聴いたフォルクハルト・シュトイデの同じブラームスのソナタ演奏と比べてしまう。ヴァイオリニストがこのソナタを弾き始めた途端、一瞬にしてホール空間の空気が変わる、そんな体験はなかなか得られるものでなない、ということなのだろう。

 
20190911 大阪クラシック第46公演

2019910日 大阪クラシック2019 第35公演 近藤 浩志チェロ ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1C 14

 

チェロ          : 近藤 浩志

ピアノ          : 河合 珠江

 

R ・シュトラウス       :歌曲“万霊節” 作品10-8

R ・シュトラウス       :チェロ・ソナタ へ長調 作品6

マーラー               :リッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”

 

急な出張で昨日のZepp Nanba24公演(シオンを加えた5団体合同ブラス・アンサンブル)のチケットを友人に譲ったので、この近藤浩志氏のソロコンサートが大阪クラシック2019最初の公演。腕の故障に伴うアンコールピースでまとめた昨年とは違い、今年はR・シュトラウス・イヤーにちなんで、ソナタ一曲のみのコンサート。“万霊節”を耳ならしで、そしてアンコールにマーラーのリッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”が演奏された。大植監督が開演前のマナー呼びかけボード“携帯スイッチオフ”をもって登場。

 

昨日は、広島から羽田に飛ぶ午前便が台風直撃の影響でキャンセルになったことで午前中を広島空港のラウンジで時間潰し、フライト確定がアナウンスされていた搭乗予定の午後1時便の出発が45分遅れ、さらにはポイント故障でモノレールがしばらく運航停止するなど、あれやこれやで東京のオフィスにたどり着いたのは予定の夕方5時からの会議開始直前だった。一泊して、早朝の便で大阪に移動してきたので、さすがに今日はお疲れ。

 
20190910  大阪クラシック第35公演

大阪クラシック2018 第51公演_3

2018
913日 大阪クラシック2018  第51公演

 

大阪市中央公会堂 中集会室

 

モーツァルト               : 3台のピアノのための協奏曲 ヘ長調 K242

バーンスタイン              : ウエストサイド物語『シンフォニックダンス』

                            3台ピアノ版

  ――アンコール     シンフォニックダンスの“マンボ”。

 

 

指揮   : 大植 英次

ピアノ : 大植 英次、 保屋野 美和、 尾崎 有飛、 甲斐 史郎

管弦楽 : 大阪フィルハーモニー

 

ブログ管理メニューの中に、ブログを訪問された方が、どの過去記事(日記)をお読みになったかを知るツールがあって、常々こんな稚拙でニッチな内容のブログの一体、どんな記事に興味をお持ちいただいたかを知る拠り所とさえていただいております。 この1年間で、繰り返し多くの方々に再読いただいた記事(日記)は、なんとも意外なことに、昨年の “大阪クラシック2017”の“第48公演_大阪中央公会堂 ベルリオーズの幻想交響曲(ピアノ4台編曲版)” でした。たしかに、かなり変り種の日記…ではありますねぇ。ということで、新タグ “大阪クラシック” を作りましたので、もしよろしければ、この是非このタグをご利用ください。

 

さて、今年の大植監督の “真剣なお遊び” 第51公演は次の通りでした。

 

昨年と同様、中集会室入り口のドアに会場見取り図。

 
大阪クラシック2018 第51公演_1


一曲目のモーツァルトは、大阪フィルのコンマス、トップ奏者をそろえたベストメンバーによる小編成オーケストラと大植英次、保屋野美和、尾崎有飛による演奏。大阪市中央公会堂中集会室の凝った装飾の内装と高い天井の空間による、想像以上に素晴らしい音響のなかでの充実した演奏。

 

オケメンバー退席のあと、大植監督による甲斐史郎氏の紹介と『キャンディード』の演奏。

  • 大植監督と甲斐史郎氏、そして『キャンディード』については、ヒロノミンVさんのブログ “木漏れ日のシンフォニー” の2014912日の記事 “大阪クラシック第61公演 Piano Spectacular” に詳細な演奏会記録がございます。

 

休憩後は、大植監督が白いブレザーとブラックのパンツに着替えての登場。曰く『バーンスタイン先生が、亡くなる直前のタングルウット音楽祭最後の公演でベートーベンの7番を演奏した際に(病をおしての壮絶演奏として名高い1990819日の公演ですね)、本人が着ていた上着とパンツを直接譲り受けて、自分のサイズに仕立て直したもの。今日、この演奏(シンフォニックダンス)のために着替えてきました』とのこと。

 

その『シンフォニックダンス』の演奏前に、観客に例の “指パッチン” と “マンボ” の掛け声の練習と “キューだし” の確認をしてから演奏開始。大植監督は、甲斐史郎氏が座る中央ピアノの横に立ち、指揮をしたり、甲斐氏と連弾したり、フォイッスルを吹いたりマラカスをも持ち出したり、さらには “クール” でスネアドラム代わりの石を入れたペットボトルを振りながら客席を一周したりと、最高のエンタテイメントを演出。福山事務局長が “エイジ” とかかれたボードを掲げて、会場から “マンボ” のところを “エイジ” と掛け声をかけることで、雰囲気はさらにアゲアゲ。

 

ところでバーンスタイン生誕100周年にともない、たとえば昨年井上道義が畢生(という標記が正しいか?)の大作『ミサ』をフェスティバルホールで上演し、佐渡裕が8月にウエスト・サイド物語のシネマティック・フルオーケストラ・コンサートを東京・大阪の巨大会場で指揮したのに対し、大植英次が振舞う生誕100周年のイベントが、もしこの大阪クラシック第51公演だけだとしたら、ポストを持たない今の大植英次の現状を一ファンとして大いに残念に、かつ寂しく思わざるを得ない。

 

翌朝は朝7時の伊丹発で急遽、東京出張になったので、チケットを購入していた、第66公演能楽師・大槻裕一を迎えた「能」とクラシック音楽のコラボレーションは聴けずじまい。ということで、私の今年の “大阪クラシック2018” はこれでお開き。

 

大阪クラシック2018 第51公演_4


 大阪クラシック2018 第51公演_2


2018912日 大阪クラシック2018  第47公演

 

ザ・フェニックスホール 

1B列19番

 

チェロ        : 近藤 浩志

ピアノ        : 河合 珠江

 

宮川 彬良           : 風のオリヴァストロ

フランシス・レイ     : ある愛の歌

リスト               : 愛の夢

J. ウィリアムズ     : シンドラーのリスト

ラフマニノフ         : アダージョ(交響曲第2番第3楽章)

モリコーネ           : ニュー・シネマ・パラダイス

―― アンコール 

ピアソラ             : アヴェ、マリア

 

曲と曲の合間にトークで、7月から腕の故障で楽器を弾くことが出来なくなり、一週間前にやっと楽器をもてるようになったこと、当初シューベルトのアルペジオーネ・ソナタを演奏するつもりでいたけど、やむなくアンコールピースを集めたプログラムとしたこと、と言った、説明あり。そういえば、7月の大阪フィル定期ではステージ上に姿を見かけなかったなあ。

 

ということで、よく言えば気軽な、それでも(気軽に楽しむ大阪クラシックと言えど、有料公演なので、あえて辛口をご容赦いただければ)昨日の田野倉さんのコンサートと比べると、かなり物足りない内容でした。


大阪クラシック2018 第47公演



2018911日 大阪クラシック2018  第35公演

 

ザ・フェニックスホール 

1B3

 

ヴァイオリン  : 田野倉 雅秋

ピアノ        : 日下 知奈

 

ベートーベン  : ロマンス第2

ドヴォルザーク: スラブ舞曲 作品72-2 (クライスラー編)

パガニーニ    : ラ・カンパネラ(クライスラー編)

ショパン      : ノクターン第20番 遺作 (ミルシテイン編)

サラサーテ    : ツィゴイネルワイゼン

 

―― アンコール 

ラフ          : カバティーナ

ラフマニノフ  : ヴォカリーズ

クライスラー  : 愛の悲しみ

クライスラー  : 愛の喜び

 

大阪クラシック恒例の大阪フィル・コンマスのソロコンサート。今年は例年の大曲ソナタ1本勝負から一転、おなじみの名曲集。アンコール途中から大植監督が登場して“譜めくり”を、そして“愛の悲しみ”ではピアノ伴奏も。とてもハッピーな一時間でした。

 

大阪クラシック2018 第35公演


2018
910日 大阪クラシック2018 第22公演 Zepp Nanba

 

Zepp Nanba 

1H2

 

チャイコフスキー: 弦楽セレナード ハ長調 作品48
 

オーケストラ合同弦楽合奏

1stVn: 田野倉雅秋、里屋幸、三瀬麻起子、友永健二

2ndVn:  増永花恵、永嶺貴洋、横山恵理

Vl:  岩井秀樹、米田舞、飛田千寿子

Vc:  大田雄一、大町剛

Cb:  大槻健太郎

 

昨年の大阪クラシック第34公演で一度経験したZepp Nanba。とにかく日頃、まったく無縁のZeppに入ること自体、なかなかの体験。昨年と同様、“モッシュ・ダイブ・ジャンプ禁止の表示”をちゃっかり撮影。

 

昨年のパーカッション・アンサンブルではまったく気にならない箱鳴り状態の響きも、弦楽合奏となると“演奏を楽しむ場”としてはかなり厳しい。なんだか20代のころ、学生仲間が手作りしたチープなバックロード型ホーンスピーカーでSP復刻版の音を聞いているよう。(なにせ、座席が最前列の左端2番目で、間四角な空間の隅っこ)。

 

演奏前に大植監督の『コンマスの田野倉氏に、自分に振らせろと頼んだのに、ダメだしをされた』とのジョークを交えたスピーチあり。アンコールで “一番有名なメロディーをもう一度…”との紹介で終楽章コーダを演奏して、終演。

 

大阪クラシック2018 第22公演

大阪クラシック2018 第22公演_1

大阪クラシック2018 第22公演_2



2017914日 大阪クラシック2017 第48公演 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室 

 

ピアノ: 大植 英次
     保屋野 美和
     尾崎 夕飛
     甲斐 史郎

 

ベルリオーズ: 幻想交響曲 作品14

 

鬼才大植英次の面目躍如。大阪市中央公会堂3階の中集会室に着くと、入口にホワイトボードで会場内の見取り図が置かれている。係りの方の『大植が是非してみたい、との意向を受けての特別配置です。』との説明あり。四方に蓋を開けたグランドピアノが置かれ、各ピアノの距離はおよそ20メーターか。私が座った場所は、このホワイトボードに "お客様席" と書かれているあたり。

 
大阪クラシック2017_第48回_0


ちなみに大阪市中央公会堂中集会室は、その言葉からイメージされるものとは大きく異なり、言葉を失うほど大変すばらしいもの(大阪市のHPから拝借)。
大阪クラシック2017_第48回_大阪中央公会堂_中集会室

1階に閲覧フリーの資料室があったので、模型展示をパチリ(写真撮影禁止のサインがなかったのでOKでしょう)。
IMG_1964

 

大植英次本人のプレトークによれば、作品初演の後に、ベルリオーズ(ピアノが弾けなかった)のもとに集まったリスト、クララとシューマン本人、それともう一人(不明)により、私的に演奏された。今日は(間違いなく)それ以来であり、事実上の世界初であるとのこと。

 

演奏は、とにかく面白かった。特に5楽章のスリリングなこと。“怒りの日”のテーマとチューブラーベルが鳴る箇所で、四方からピアノの音が会場に響きわたるところなど、面白くて堪らない。2楽章のみトランペットを補助的に加えたり、その“怒りの日”の箇所で、会場の照明を落とし、大植英次の上に吊るされた “OSAKA CLASSIC 大阪クラシック” の旗にスポットライトを当てる、といったしゃれた演出あり。朝からの人間ドック検診日であったものの、午後からの医者面談をキャンセルするという奇策を弄しての観賞、大正解。

 
大阪クラシック2017_第48回_2

 
大阪クラシック2017_第48回_3

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