2018年4月30日 ウィーン国立歌劇場 セビリアの理髪師
ウィーン国立歌劇場
平土間左4列目10番
RPARKETT LINKS REIHI4、 PLATZ 10
ロッシーニ : 歌劇『セビリアの理髪師』
アルマヴィーヴァ伯爵 : Jinxu Xiaho
バルトロ : Martin Winkler
ロッジーナ : Rachel Frenkel
フィガロ : Boris Pinkhasovich
バジリオ : Ryan Speedo Green
フィオレッロ : Igor Onishchenko
指揮 :アレクサンダー・ソディー
演出 :ギュンター・レンネツト
オーケストラ :ウィーン国立歌劇場オーケストラ
合唱 :ウィーン国立歌劇場合唱団
席は昨日のアンドレア・シェニエとほぼ同じ、平土間の前から4列目、中央から左に5つ下手に寄ったところ。前列に座った方の頭がまったく邪魔することなく、舞台全体が見える一方で、コンマスがちょうど右斜め前の方の陰になってしまって、誰だったか判らずじまい。
オーケストラはベースが3本だったから、弦は10型だったのだろうか。(昨日のアンドレア・シェニエはベース6本だった) 序曲冒頭、ベースからふわっと音を積み重ねていく音作りが、昨日とまったく違う。常に重くならず軽やかに歌い、時に大きく盛り上がる弦、柔らかなホルンの響き。さすがに昨日のように音圧に圧倒されるようなことは一切無く、ステージ上の声をまったく邪魔しない。
演出は、とにかく手堅く練りこまれており、特にバルトロ役のマーティン・ウィンクラーの芸達者な動きが楽しい。何人ものオーケストラ・メンバーが演奏の合間に(それこそ、指揮者が棒を振り下ろす直前まで)舞台上に組まれた3階建てのバルトロ邸で繰り広げられるコメディーをじっと見上げているのが、いかにも演奏慣れしている感じで面白かった。
二回ほどのカーテン・コールを持って終演。そういえば、昨日のアンドレア・シェニエは、異例なほどにカーテン・コールが続いて、最後はスタンディング・オベーションとなったこと、忘れないようにここに記しておく。