あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

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2020327日 片桐仁美・堅田京子ジョイントリサイタル ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール

1階B7

 

アルト                  :片桐 仁美

ピアノ                  :堅田 京子

ギター                  :増井 一友

 

リスト                  :楽に寄す D547

                              死と乙女 D531

                              夜 WoO

                              さすらい人の夜の歌 D768

 

リスト                  :ピアノ・ソナタ第18番 ト長調『幻想』 D894

 

       ~ 休憩

ブラームス              :ピアノのための4つの小品集

 

ヨーゼフ・マルクス     :風車

                                         窓辺にて

                                         煙

                                        雨

フーゴ・ヴォルフ       :ミニヨンの4つの歌

  ――アンコール

        ピチカート・ポルカ J・シュトラウスⅡ  ※ 堅田京子

        ウィーン・我が夢の街  ※ 片桐仁美、堅田京子、増井一友

 

今年は日本国内のワーグナー楽劇上演の当たり年だと思っていたら、主要公演は“神々の黄昏”(びわ湖ホール)に続いて“トリスタンとイゾルデ”(東京音楽祭・春)も中止となり、6月の“マイスターマイスタージンガー”だけとなってしまった。こうなってくるとワーグナーというワードに飢えてくる。この日の演奏会はクブファー演出バレンボイム指揮のバイロイト公演でジークルーネを歌った実績を持つ片桐仁美が、音大同級生の堅田京子とのジョイント・リサイタル。

 

都度に書いているとおり、このブログは作品説明は一切しないことをルールとしているけど、最初にシューベルトの有名リート3曲とともに歌われた“夜”(WoO:作品番号なし)については、ネット検索しても情報が得られなかったので、プログラム記事を以下に抜粋。

 

==QUOTE

今回取り上げる曲は、~略~、そして全く無名な「夜」です。この「夜」は長い間プライベートに所属されていたもので、初演は1989年です。ギター伴奏で書かれていて、ピアノ伴奏の楽譜は1990年に作らえて出版されています。今日は増井さん(今日の伴奏者:アート屋)所有の、19世紀前半の三大ギター名工の一人、ルイ・パノルモが1839年に作ったギターで演奏いたします。

==UNQUOTE

 

最初のシューベルトのリート4曲は、もともとピッチの曖昧さが魅力のギター伴奏ということもあったのだろうか、なんだか歌いにくそうで、また中域音程が時に喉に引っかかるようなころとがあって、少々不調気味。それでも後半は持ち直して、最後のヴォルフ“ミニヨンの4つの歌”は、感情をたっぷりとのせた貫禄の歌唱だった。

 

シューマンが形式的にも精神的にも完璧と絶賛したとされるシューベルトの幻想ソナタは、私には冗長に過ぎて、あまりに長すぎる。ワーグナー楽劇の5時間を全く長いなんて感じないのに、幻想ソナタの40分を聴きとおすのは結構キツイ。これを暗譜で弾くなんてプロは凄い。ブラームスのラプソディー“ピアノのための4つの小品集の4曲目”が一番聴いていて面白かった。やはり、ピアノ独奏曲は全般に聴きなれていない。

 
20200328_ジョイントリサイタル_フェニックスホール

 

2020316日 "東京・春・音楽祭2020" ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽  ~ピアノ四重奏の夕べ ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール

1階B18

 

ヴァイオリン    : ガイ・ブラウンシュタイン

ヴィオラ        : アミハイ・グロス

チェロ          : オラフ・マニンガー

ピアノ          : オハッド・ベン=アリ

 

モーツァルト    :ピアノ四重奏曲 第1番ト短調K478

フォーレ        :ピアノ四重奏曲 第1番ハ短調

ドボルジャーク  :ピアノ四重奏曲 第2番変ホ長調

 

"東京・春・音楽祭2020"HP上で、この“いずみホール公演”は実施予定と継続してアナウンスされてはいたものの、直前まで中止発表を覚悟していた。演奏会当日の夜(ちょうど演奏会が行われている頃)、ついにEUの欧州委員会がシェンゲン協定加盟国に対してEU域外から域内への不要不急の移動制限案を提示しており、この公演の決行はメンバー帰国手配を進めながらのギリギリの判断のなかでのことだったのでは、と思う。よくぞ実施してくれたものだ。いちクラシックファンとして感謝の言葉しかない。

 

昨年と同様、演奏に大変感銘を受けた。おそらく大阪で聴くことのできる最も優れた室内楽演奏ではないだろうか。完全な調和の上で、ダイナミックに個を主張していく弦楽器とピアノ。演奏に対する感想は昨年と全く同じ。あれこれ字面をならべるより、昨年のブログ記事を一部再掲。なお、昨年の同団体のいずみホール公演メンバーからヴァイオリンが、ノア・ベンディックス=バルグリーからガイ・ブラウンシュタインに変更となっている。

 

昨年の同団体の演奏会のブログ記事の一部を再掲

~~ 
ピアニストのオハッド・ベン=アリがまた素晴らしかった。同じフェニックスホールのスタンウェイが、過去に聴いてきた室内楽演奏のピアノの音と全く違う。あのような固すぎず音の芯のしっかりした音は、いったいどうやったら出せるのだろう。ピアノの左手がオラフ・マニンガーの弾くチェロと同じ旋律線を奏でるとき、発音の仕組みが全く異なる二つの楽器がどうしてこんなにも調和するのだろうか。ピアノのタッチ、チェロのピッチ、そして奏者の息が完全に一致している。
~~

 

欧州委員会による渡航禁止が発表された時点である程度覚悟はしていたものの、今週半ばに、ついにトリスタンとイゾルデの公演も中止となってしまった。指揮者や歌手が来日できなのではどうにもならない。2日と5日の両方のチケットを押さえていたのに…。

 

 

 

 
20200316_ベルリンフィルのメンバーによる室内楽

20200316_ベルリンフィルのメンバーによる室内楽_1

2020313日 日本・リヒテンシュタイン公国友好101周年記念コンサート 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ

 

京都コンサートホール

アンサンブルホールムラタ

 

ピアノ        津田理子

マティス・べロイター

 

ベートーヴェン  :ピアノソナタ 第14番 ハ短調『月光』 マティス・ベロイター

                 ピアノソナタ  30  ホ長調                -同上―

休憩

                 ピアノソナタ第3番 ハ長調            津田 理子

                 ピアノソナタ第18番 変ホ長調           -同上―

 

スイス在住の日本人篤志家を中心に若手音楽家育成と国際文化交流の促進支援活動を続けている“若手音楽家育成アヤメ基金”が主催し、日本企業3社とともに日本リヒテンシュタイン友好協会が友好101周年記念として協賛、そして在日スイス大使館と関西日本・スイス協会が2020年第17回SWISS WEEKの一環として後援された演奏会。開演に先立って、主催者(アヤメ基金理事長)が舞台に立ち“京都コンサートホールの理解を得て、仮に無観客になっても実施する覚悟で今日を迎えた。どうか演奏を聴いて、コロナに打ち勝ちましょう!皆さん、音楽を楽しんでください!”との挨拶があった。

 

500名収容のホールの中にまばらに散った観客は、私を含めてざっと40人ほど。それに対して京都コンサートホール側は、まったくの通常オペレーションで対応しており、ホール案内からクローク、さらにはビュッフェも通常メニューで営業された。せめての貢献を…と、夕食を兼ねてサンドイッチとアイスコーヒーを途中休憩でいただいた。サンドイッチは2パックがカウンターに置かれていたけど、もう一つは売れ残ったのだろうか。もし廃棄となったのなら、そちらも買って食べちゃえばよかった。

 

前半プロで、ハイドンの7番ソナタとスクリャービンの4番ソナタがベートーヴェンの30番ソナタの前後に予定されていたものを、直前に(当日に?)月光ソナタに変更。結果的にコンサート・サブタイトル“L.V.ベートーヴェン生誕250周年”に沿ったオールベートーヴェンプロとなった。音響の良いホールの同じ席位置で、作品こそ違えど同じベートーヴェンのソナタを、二人の達者なピアニストで聴くことができるという、なんとも贅沢な時間だった。

特に津田理子さんの、一音一音完璧に統一された音と響き、そして隅々にまでコントロールされた音楽に驚いた。やはり、いい響きのホールで上手いピアノストの演奏を聴くのはとても良いものだ。
どちらのピアニストもプログラム曲の後、アンコールを演奏。津田理子さんが演奏したショパンのエチュード2曲が、とても知的で端正な演奏だった。

終演後、主催者が演奏者二人とともに再度ステージ上がり、次回9月18日に世界でわずか2台、オランダとバーゼルにしかない貴重なチェンバロをもってきての演奏会を実施する、とアナウンスした後“コロナに勝ったぞ”と声をあてげてコンサートがお開きとなった。


 20200313_マティス ベロイター

20200313_マティス ベロイター_1

2020215日 イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノリサイタル ザ・シンフォニーホール 

 

ザ・シンフォニーホール

1G21

 

ピアノ: イーヴォ・ポゴレリッチ

 

J.S.バッハ      :イギリス組曲 第3

ベートーベン    :ピアノソナタ第11

ショパン        :舟歌 嬰へ長調 OP60

                    :前奏曲 嬰ハ短調 OP45

ラヴェル        :夜のガスパール

 

バッハの組曲、ベートーベンのソナタ、ショパンの後期作品、そして超絶技巧のラヴェルと、ピアノ音楽史を一串にしたような魅力的なプログラム。ほんの五日ほど前、この日の大阪滞在が決まったことで半ばあきらめ気味にチケットサイトを覗いたら、なんとG21列目というピアノを聴くには最高の席がポッコリと空いているではないか! こりゃラッキー。ちなみに明日の東京新国オペラパレス “セビリアの理髪師” も、これまた平土間前方ど真ん中のチケットが偶然にも買えた。こりゃついているぞ。この調子でロトも当たんないかな。

 

クラシック音楽ファンといってもオーケストラ作品中心で、マーラーだのリヒャルトシュトラウスだの、さらにはワーグナーの楽劇だのを日ごろ好き好んで聴きまくっている一方で、ピアニストにもピアノソロ作品にもめっぽう疎い。膨大なピアノ作品群、そして大家と称されるピアニストから新進気鋭まで、それらを隈なく追っかけていたら、それだけで人生が終わってしまいそうなくらい。それでもショパンコンクールでの逸話、そして精神面での苦境からの復活といったストーリーとともに記憶されるポゴレリッチは、是非とも聴いておきたい。

 

そのポゴレリッチ、やはり聴いてよかった。他の著名なピアニストとは明らかに違う、とても突き抜けた存在ではないだろうか。ピアノ(一つの躯体)から、こんなにも多様な音が鳴らせるものなのだと、実のところ初めて知った。そしてその単音一つひとつがここまで研ぎ澄まされているなんて、ほんと奇跡のよう。かつてはとてもスローテンポな演奏スタイルだったらしいけど、今日の演奏はバッハもベートーベンも実直で真っ向勝負で、特異さ、異様さは一切なし。ショパンは、櫂でゆっくりと小舟を漕ぐというより、腕っ節に自信のある船頭によりグイグイ進んでいくような演奏で、また次の前奏曲も全く病んだショパンじゃなかった。そしてショパン2曲演奏の後、袖に一度引っ込むことなく演奏を始めた夜のガスパールも圧巻の一言。いや~、凄かった。すべてが記憶に残る演奏だった。

 

 
20200215_ポゴレリッチ_1


ザ・シンフォニーホールの男性トイレにある、いつもの手書きボード ~スタッフさん、日付が間違ってますよ~
20200215_ポゴレリッチ

 

202029日 長崎 出島 カピタン部屋 コンサート 長崎県オペラ協会 

 

長崎 出島 カピタン部屋 2

 

冬のメドレー

長崎の歌メドレー

ドゥ-ニ:音楽劇『二人の猟師とミルク売り娘』より“ペレットの歌”

マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲“アヴェマリア”

J・シュトラウスⅡ:『こうもり』よりアデーレの笑いのアリア“私の侯爵様”

見上げてごらん夜の星を

J・シュトラウスⅡ:『こうもり』より“シャンパンの歌”

 

妻との長崎市内観光で訪れた長崎出島で、たまたま聴くことができたカピタン部屋の2階での30分ほどのミニ・コンサート。“カピタン部屋”といっても、鎖国時代にオランダから日本の出島に赴任してきた商館長の住居兼事務所で、出島で最も大きく、日本側の役人との接待・社交の場としての役割を担っていた、2階建ての大きな建物。その2階にある豪華なダイニングスペースに続く、南側に面した20畳(?)ほどの大広間に電子ピアノを置き、畳のうえに赤い毛氈を敷いてコンサートスペースとしたもの。

 

観光中にこのコンサートのチラシや案内を見かけたわけでもなく、たまたまボランティアによる約一時間の出島紹介ツアーの後、ダイニングスペースをじっくり鑑賞したい、という妻の求めでカピタン部屋に立ち寄ったことで出会えたコンサート。観客は私たち夫婦の他にあと10名ほど。歌い手は、長崎県オペラ協会の女性歌手3名。歌手名のアナウンスもプログラム配布もない、とてもささやかなコンサート。それでも観光で訪れた地で、こうした暖かく優しい雰囲気の演奏会に出会えることは本当にうれしいものだ。


演奏された作品やその作曲者については、一切書かないことをこのブログ上でのルールにしているけど、『二人の猟師とミルク売り娘』に限っては備忘として記しておきます。

曲名だけは携帯メモに控えたものの、後で調べてみると江戸時代文政の1820年に出島で初めて、つまり日本で初めて、当時の商館長の愉しみとして、ここカピタン部屋の広間で上演されたオペレッタなのだそうだ。イタリア人 エジーディオ・ロムアルド・ドゥーニによるフランス語オペラ・コミックが、オランダ人によって上演されたらしい。それが大変うけて長崎奉行を迎えて再演されたとのことなど、クラシック音楽ファンとしては、なんとも興味深い歴史が垣間見えてきた。こうした珍しくも貴重な作品を歌って聴かせてくれた、長崎県オペラ協会の歌手の皆さんに感謝!

ちなみに、イタリア人によるフランス語オペラ・コミックがオランダ人により日本で上演…ということなのだけど、今、知人に紹介されて読んでいる石井宏著“クラシック音楽意外史”でのクラシック音楽におけるイタリアオペラの位置づけに重ねると大変興味深い。

演奏会の終了後に、ブログ掲載の許可を頂いて撮った写真がこちら。ピアニスト(左)と長崎県オペラ協会所属の歌手の方々。
20200209_出島コンサート


2020114日  人形浄瑠璃文楽 竹本錣太夫襲名披露公演 国立文楽劇場

 

国立文楽劇場

中9列16

 

七福神宝の入船

傾城反魂香       竹本津駒太夫改め6代目竹本錣太夫襲名披露狂言

曲輪文章         (文章は一文字で表記)

 

ブログ記事の書き出しで、いつものように演目をタイプ打ちし始めた早々から、あれやこれやと判らないこと・戸惑うことだらけ。それらを一つひとつ調べていたら、いつのまにか、この大阪が誇る古典芸能の奥深さにじわじわと魅了されてしまった。当日、ご本人にご挨拶をさせていだき、ご一緒の写真まで撮らせていただいた竹本津駒太夫改め6代目竹本錣太夫の〝錣(しころ)”の文字、音読みではテツで、兜の左右・後方に垂らして首筋を守る防具の意味であること(漢字検定一級の文字らしい)、曲輪文章の〝文章”は、実際は一文字で表記されるのだけど、それは無理やり3文字に納めたゲン担ぎであること、また歌舞伎の演目では廓文章と題されること(咲寿太夫氏のブログより)などなど、まったくもって興味が尽きない。

 

この日の観劇の目的であった6代目竹本錣太夫襲名披露の傾城反魂香 土佐将監閑居の段が始まって早々、なぜか舞台上手の定位置に座った太夫が竹本錣太夫ではないに当惑していると、プロローグ(序段?)が終わった途端に、くるっと忍者屋敷の隠し扉のように床が反転して、もう一人の三味線(竹澤宗助)とともに竹本錣太夫が現れた。びっくりするやら(ほんと、シートベルトを締めとかないとぶっ飛ぶんじゃないか、と心配になるくらいの勢いだった)、なるほどこういうことかと妙に納得したり。国立文楽劇場のホームページを見てみると、それは出語り床というのだそうだ。

 

2年前の “ブログ4年目を迎えて” にて、大阪で会社勤めのうちに是非観たいと書いていた人形浄瑠璃文楽をついに初体験。観る前からかなり期待していたけど、こんなにも面白く、また興味が尽きないものとは思わなかった。太夫の巧みな語りに、そして人間の感情が宿ったかのような必然かつ精緻な人形の動きに完全に魅了された。また、もう一度などと言わず何度でも観てみたい。

 
20200114_文楽_襲名披露


20200114_文楽_襲名披露_1

20191218日 関西弦楽4重奏団&豊崎泰嗣 ブラームス弦楽5重奏曲 全曲演奏会

 

日本センチュリー定期(129日)と読響大阪定期(1224日)は、やんごとなき事情でパス。特に読響は唯一の第九、かつ2019年締めくくりの演奏会とする予定だっただけにとても残念。新年を迎えて、やっとで12月に聴いた演奏会4つを備忘メモとしてアップ。

 

125_ヴェルディ『椿姫』(新国オペラパレス)

126_井上道義・読響のマーラー3番(東京芸術劇場)

127_ウィグルワース・東響の川崎73回定期(ミューザ川崎)

1218_関西弦楽4重奏(ザ・フェニックスホール)

 

 

ザ・フェニックスホール

1階C3

 

関西弦楽4重奏団

豊崎泰嗣 〈ヴィオラ〉

 

ハイドン        :弦楽4重奏曲 ニ短調『五度』

ブラームス      :弦楽5重奏曲 第1番 へ長調

ブラームス      :弦楽5重奏曲 第2番 ト長調

 

豊崎泰嗣をヴィオラ奏者として迎えての弦楽5重奏。全曲演奏といっても2作品のみなので、尺合わせでハイドンの短調作品を前プロに加えた演奏会。ハイドンがなぜか艶やかさを欠いていたように感じられたのは、次に演奏されるブラームスと何らかの関係があったのだろうか。そのブラームス、最初の第1番は第1楽章で各パートが少し溶け合わないように感じたものの、その後は安定した盤石の演奏。やはり、晩秋に聴くブラームスは良いものだ。

 
20191218_ブラームスSQ

20191121日 オーギュスタン・デュメイ オータム・スペシャルコンサート

 

ザ・フェニックスホール

1階B列4

 

シューマン      3つのロマンス 作品94

ブラームス      :ヴァイオリンソナタ第2

ブラームス      :ピアノ5重奏曲 ヘ短調 作品34

 

オーギュスタン・デュメイ

上田 晴子            :ピアノ

ギオルギ・バブアゼ     :ヴァイオリン

中島 悦子             :ヴィオラ

チェロ                 :ルドヴィート・カンタ

 

オーギュスタン・デュメイ&関西フィルハーモニー オータム・スペシャルコンサート。デュメイ&関西フィルと題されたところがミソで、春や秋に手ごろなチケット価格でデュメイのソロや関西フィルのメンバーとの室内楽を聴かせるもの。この日は、ヴァイオリンとヴィオラが関西フィルの首席で、チェロと(当然ながら)ピアノは関西フィルとは無縁の奏者。

 

関西フィルの音楽監督就任以来、大きなホールでデュメイのソロ演奏を幾度も聴いているけど、今夜のようにザ・フェニックスホールの最前列で聴くのはやはり格別(A1-4番席を取り払って広めのステージを確保したことで、私の座ったB4番は事実上の最前列)。関西フィルの紹介プロフィール“ヨーロッパの偉大な伝統の伝承者であり、今世紀最高のヴァイオリニストのひとりである”とあるが、“偉大な伝統の伝承者”は、何分にも知識不足でよくわからないけど、〝今世紀最高のひとり”については、なるほどそうに違いない、と素人ながら納得してしまう。音の芯がはっきりしていて、とてつもなく骨太、そしてとても男性的な雄弁さに満ちている。

 

休憩後のピアノ5重奏も、大君デュメイの存在が強烈。他の奏者は、出しゃばらず・逆らわずといった感じで、最後までデュメイ一色のコンサート。関西フィルフルサポートのデュメイ、オータム・コンサート、といったところだろうか。

 
20191121_デュメイ_スペシャルコンサート

2019115日 朝日カルチャーセンター中之島 『名歌手で楽しむ 心に響くオペラ名場面』 

 

朝日カルチャーセンター中之島(中之島フェスティバルタワー)

 

講師    :丸山 幸子

エットレ・バスティアニーニ研究会代表 オペラ研究家

 

朝日カルチャーセンター中之島の講座を受講したのは、5年前にヴィンシャーマン指揮・大阪フィルによるマタイ受難曲演奏(大阪フィル定期第483回)に合わせて、作品レクチャーとゲネプロ見学がセットになった『大阪フィル定期演奏会・満喫講座』以来のこと。平日の午後1時からなので、さすがにスーツ姿の現役風の参加者は私ひとり。退職後のセカンドライフで、多様な学びの機会が得られる大都市大阪が羨ましい。

 

鑑賞作品      

ワーグナー      :タンホイザー第3幕 

ヴェルディ      :シモン・ボッカネグラ 第1幕、第3

マスネ          :ウエルテル 第3幕、第4

プッチーニ      :蝶々夫人 第2

R・シュトラウス :ばらの騎士 第2幕、第3

 
20191105_朝日カルチャースクール

20191029日 土井 緑 ピアノリサイタル ~パリで煌めく作曲家達 Vol.5

 

ザ・フェニックスホール

 

ピアノ          :土井 緑

 

シャブリエ      :ハバネラ

ラヴェル        :シャブリエ風に

プーランク      :エディット・ピアフを讃えて ~15の即興曲より

大澤壽人        :『丁丑春3題』より

スクリャービン  :『2つの小品』作品57

プロコフィエフ  :ピアノ・ソナタ第3番“古い手紙から”

  休憩

セヴラック      :『休暇の日々から』第2集より ショパンの泉

ラヴェル        :『高雅で感傷的なワルツ』

ラヴェル        :『鏡』より 道化師の朝の歌

――アンコール

        ショパン        :幻想即興曲

                               12の練習曲作品25 第1番 “エオリアン・ハープ”

 

先日アップした“ブログ開設5年目を向かえて”にも記している通り、実際に接した演奏会はプロ・アマを問わず日記として記録しておくのがこのブログのルール。自分でお金を払って聴きにでかけているわけだから、プロ・アマ関係なく、そして提灯記事に惑わされることなく、感じたことを率直な言葉で書き留めることができる。

 

ただ、この演奏会は、演奏者ご本人(土井緑さん)から同じワーグナー協会員としてのご厚意でいただいた招待券で聴いたので、感想等の記載は一切無し、です。

 

などと言いながら(記しながら)…

プログラムにひねりが効いていて、聴き手を飽きさせない。シャブリエの小品につづいて、ラヴェルの“シャブリエ風に”、そしてプーランクの“エディット・ピアフと讃えて”と続く冒頭3曲が実にしゃれているではないか。

20191029_土井緑‗フェニックスホール_1

k20191023日 究極のフレンチ・バロック ~絶対王政とその栄華の極み~

 

ザ・フェニックスホール

1階B17

 

ヴィオラ・ダ・ガンバ    :酒井 淳

ヴィオラ・ダ・ガンバ    :マリオン・マルティノ

チェンバロ             :クリストフ・ルセ

 

マラン・マレ    :組曲ト短調 ~ヴィオール曲集第1巻より

フォルクレ      :クラブサン曲に直されたヴィオール曲集より組曲第1番  -チェンバロ独奏

  休憩

マラン・マレ    :二つのヴィオールのための組曲ニ短調 ~ヴィオーレ曲集第1巻より

マラン・マレ    :メリトン氏へのトンボ―

マラン・マレ    :二つのヴィオールのためのシャコンヌ ト短調

 ――アンコール 

マラン・マレ    :二つのヴィオールのための組曲ニ短調より プレリュード、アルマンド

 

長年にわたりクラシック音楽を偏りなく聴いてきているつもりでも、この演奏会を機に振り返ってみると、バロック音楽といえばドイツ・バロックとイタリア・バロック。演奏会タイトルにあるフレンチ・バロックとしてはクープランとラモーの名前を知っているだけで、精々ラベルの“クープランの墓”を連想する程度。クラブサンがチェンバロのフランス語名称であることは知っていても、ヴィオールがヴィオラ・ダ・ガンバのフランス語名称であるとは、この度初めて知った。

 

ヴィオラ・ダ・ガンバの倍音をたっぷり含んだ、ふんわりとした音に耳が慣れてくると、典雅な演奏が大変心地よい。クリストフ・ルセはバッハ平均律のCD(つまりドイツ・バロック音楽)を通じて知っていたけど、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の酒井淳とマリオン・マルティノは、両名とも私が単に知らないだけで、きっと名のある奏者に違いない。マレ作品ばかりの後プロは、決して(チコちゃんに叱られないように)ぼ~っとしていたつもりはないのに、気づいたらプログラム最後の曲が終わっていた。シャコンヌ”だから判りそうなものなのに、ちょっとショック・・・やはり、ぼ〜っと聞いていたのかな。

 

休憩中、ホール職員の了解を得てステージ写真を撮影。ヴィオラ・ダ・ガンバは2丁(単位は“丁”でいいのかなぁ?)とも7弦。席(前から2列目)からじっと眺めていても、どうやら7弦目は(もしかすると6弦目も)弾いていないみたい。イエペスが開発した10弦ギターの第710弦のように倍音を均等化させるためのものなのだろうか。それとも実際に弾いていたのかな?どうなのだろう。

20191023_究極のフレンチバロック

20191023_究極のフレンチバロック_2

20191023_究極のフレンチバロック_1

20191019日 前橋汀子 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ全曲演奏会 ザ・シンフォニーホール

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1G10

 

ヴァイオリン    :前橋 汀子

 

J.S.バッハ

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ           1番 ト短調 BWV.1001

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ     1番 ロ短調 BWV.1002

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ           3番 ハ長調 BWV.1005

  休憩

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ           2  イ短調  BWV.1003

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ     3番 ホ長調 BWV.1006

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ     2番 ニ短調 BWV.1004

 

前橋汀子が半生を自ら語った昨年10月の日経新聞【私の履歴書】の最終話“生涯現役(第30話)”で語られていた今回の全曲演奏会、どうしても聴いておきたかった。

 

日経新聞【私の履歴書】最終回より

QUOTE- 

最初の挑戦は1988年に録音したアルバム『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集』。これは89年度の文化庁芸術作品賞をいただいた。

 

あれから30年。私も年齢を重ね、同じ楽譜を弾いても当時とはテンポや間の取り方などかなり違う。音符には書かれていない行間の部分に深遠な背景があるということだ。このバッハの無伴奏は演奏家のその時のすべてが現れる作品なのだ。 

 

私は1415年に国内各地で全曲演奏会を開いた。来年も夏以降に東京、大阪、横浜で全曲演奏会に挑むことが決まっている。この公演をバッハの集大成にしたいと思う。

-UNQUOTE-

 

ステージ中央の譜面台に楽譜(冊子)が置かれていたものの、一度も開かれることはなかった。バッハへの畏敬の念を示してのことだろうか。一作品の演奏が終わるたび会場からの拍手を受けると、笑顔で軽くお辞儀をした後にすぐに姿勢を整え、深い呼吸とともに次の作品に向かっていく。厳しいまでに張り詰めた雰囲気のなか、緊張の全く途切れぬ充実の3時間だった。終演後は、私のお隣の女性とともに、たまらずスタンディングオベーション。立ち上がって拍手をしたのは、20143月の大植英次の大阪フィル定期最後の公演(シンフォニーホール)以来でのことではないか。感動のバッパだった。

 
20191019_前橋汀子_バッハ無伴奏_1


20191019_前橋汀子_バッハ無伴奏_3

2019107  七吹神喇叭倶楽部演奏会 其の六 大阪フィルハーモニー会館

 

 

大阪フィルハーモニー会館

 

徳永洋明             :祝祭ファンファーレ ~令和を記念して~

追栄祥               4本のトランペットのための3つの小品

ムチンスキー         :トランペット三重奏 作品11-1

プレスティ           5本のトランペットのための組曲

団伊玖磨             :祝典行進曲 (D. シロズヴィッチ編)

津堅直弘             :胃腸薬の主題による4つの変奏曲

ロッシーニ           :猫の二重奏

ガーシュウィン       :パリのアメリカ人(山崎恒太朗編)

 ―― アンコール

       ひょっこりひょうたん島

       宝島

 

篠崎 孝      大阪フィル

小曲 俊之    日本センチュリー

白水 大介    関西フィル 

徳田 友希    大阪交響楽団

西馬 健史    京都交響楽団

稲垣 路子    京都交響楽団

神代 修      大阪教育大学

 

中桐 綾奈    ピアノ

 

年一回のペースで開催の関西プロオケのトランペット奏者を中心としたアンサンブルで、会場は大阪フィルの拠点である大阪フィルハーモニー会館。ここを訪れるのは20172月の『世界における我が国オーケストラのポジション』以来の2度目。

 

メンバーが所属するオーケストラ演奏会で盛んにチラシが折り込まれていた割には、チケットが購入できるのは梅田の楽器店2か所のみ。私のような大阪非在住の一音楽ファンには全く困ったもので、西梅田の勤務先から楽器店まで徒歩で往復1時間以上もかけてチケットをやっとで購入。あんなにチラシをバラまいて宣伝するなら、もう少しチケット購入のハードルさげてくれないかなぁ、と思いつつ会場の大阪フィルハーモニー会館へ向かうと、まあネ、ある程度予想はしていたけど、観客は大阪市内のブラバンの生徒がほとんどで、しかも当日券での入場が余裕で可能だったみたい。

 

少々期待を持ちすぎたのかもしれないけど、全体に余暇的アンサンブルの延長のような演奏。前半の4曲は聴き進むうちに飽きてくるし、ピアノ伴奏を加えた後半のメイン曲“パリのアメリカ人”も、特段にスリリングさもなく、達者なオケメンバーによる、クラシック音楽流儀の型にハマった演奏、っといった感じ。せっかくだから、自由にジャジーにやればきっともっと面白いのに…。

本来、チューバやユーホニウム・ホルンが担う中低音域をピアノが請け負った上に、ちょっとしたオブリガードまで右手がこなしてしまうと、7本のラッパの音が厚いばかりで(勿論ピッコロとバストランペットを加えて音域を広げるにしても)面白みがそがれたのではと思うのだけど、どうだろう。

アンコール2曲目で演奏された宝島が一番面白かったかな。

 

 20191007_七吹神

2019930日 ディレク・アルトマン 時の終わりのための音楽 フェニックスホール 

ザ・フェニックスホール

2AA20

 

ラヴェル        :ヴァイオリンとチェロのためのソナタ

マーラー        :アンサンブルのための4つの歌(M.ウィキ編)

          “ラインの伝説”  《少年の魔法の角笛》より

          “私はよく思う、子供たちはちょっと出かけただけなのだと”

                    《なき子をしのぶ歌》より

          “無駄な骨折り”  《少年の魔法の角笛》より

          “高き知性への賛歌”《少年の魔法の角笛》より

 

メシアン        :世の終わりのための四重奏曲

 

~アンコールとして

マーラー        :“私はこの世に捨てられて”(M.ウィキ編)

               リュッケルトの誌による5つの歌曲)より

 

クラリネット    ディレク・アルトマン 

ヴァイオリン    白井 圭       

チェロ          横坂 源

ピアノ          岡本 麻子

 

“時の終わりのための音楽” と題された、なんとも深く重たい内容の演奏会。このようなコンサートが企画され、アルトマンとの共演にふさわしいソリストを揃えて催行されるとは、大阪も捨てたもんじゃない。惜しむらくは月曜日ということもあり、満席には程遠かったということくらいだろうか。

 

第1曲は、なんとシュテュットガルト放送交響楽団のソロ・クラリネット奏者であるディレク・アルトマンが(そしてピアニストも)ステージに登場せず、ヴァイオリンとチェロによるラヴェルのソナタ。“クロード・ドビュッシーの追憶に” と副題された、複雑で感情のひだがむき出しになったような厳しい音楽。一転して全員が重く暗い響きに徹することで、諦念に満ちた独特の香りを漂わせた “歌” の無いマーラーの歌曲作品。そして、20分の休憩の後の、あまりにも圧倒的なメシアンの“世の終わりのための四重奏曲”。4人の名手とザ・フェニックスホールの特徴である閉ざされた空間でこその、異様なまでに特別な音楽体験だった。

 

20190930_時の終わりのための音楽_




2019913日 大阪クラシック2019 第63公演 花崎薫チェロ 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

JG4

 

ベートーベン    :モーツァルトの魔笛から“娘っ子でも女房でも”の主題による変奏曲 へ長調 

ベートーベン    :チェロとピアノのためのソナタ 第2番 作品5-2

――アンコール   ベートーベン :ホルンソナタ第1楽章

 

チェロ          :花崎 薫

                 野田 清隆

 

これはもしかすると今年の大阪クラシックの最大の聴きものだったかもしれない。花崎薫は大阪フィルのチェロパートの要としてよく知っているもの、ピアニストの演奏クオリティーが素晴らしく高い。来年は、このメンバーでザ・フェニックスホール夜公演をお願いできないものだろうか。

 

ところで、ベートーベンがホルンのためのソナタを作曲しているとは知らなかった。作曲当時、ナチュラルホルンでよく吹けたものだ。

 
20190913_大阪クラシック第63公演_2

20190913_大阪クラシック第63公演_1

2019913日 大阪クラシック2019 第60公演 クラリネットアンサンブル

 

京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1

 

クラリネット    :蔭山 晶子

                 古賀 喜比呂

                 松尾 依子

 

フンメル        :トリオ 変ロ長調

福島弘和        :ケンタウルス祭りの夜に ~クラリネット3重奏のための~

本田拓滉        :トロピカルダンス

――アンコール         モーツァルト ディベルティメント 第4番終楽章

 

中央公会堂から会場の京阪電車なにわ橋駅アートエリアには横断歩道を渡って、わずか5分ほどで行ける(実は、第59公演に向かう途中で偶然、場所を確認していた)。

大阪シオンのメンバーの息の合ったアンサンブルを楽しんだ。とくに日本人2作品が面白い。

 

京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1は、オープンスペースにソファーとテーブルがあり、100円のコーヒーを飲みながら大阪クラシックはしごの合間にブログを書くにはもってこい。

 

演奏されたメンバーの皆さん(ブログに使用してもOKとご了解いただきました)

 
20190913_大阪クラシック第60公演_2

20190913_大阪クラシック第60公演_1

2019913日 大阪クラシック2019 第59公演 能楽師大槻裕一 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室 

LA6

 

能楽師  :大槻 裕一

TR      :徳田 知希

TB      :矢巻 正輝

ピアノ  :梅田 望実

 

スザート        :ルネッサンス舞曲集より

J.S.バッハ     :主よ、人の望みの喜びよ

プッチーニ      :歌劇『トゥーランドット』より“だれも寝てはならぬ”

フェイン        :映画『慕情』のテーマ

山田耕作        :この道

ビゼー          :歌劇『カルメン』より

チック・コリア  :スペイン

 

昨日は東京からコンサルを迎えてのどうしても避けられない会議をブッキングしたため、大植英次の奇才ぶりを堪能できる第50公演(ベートーヴェン交響曲第5番“運命”3台ピアノ版)をパスしなければならなくなった。平日午後2時からの公演、さすがにチケットの譲り先はないだろうと思いきや、一人いらっしゃったぁ!件のクラシック音楽バーの店長です。夜、お店に顔を出してお聞きするところによると、大植監督は“指揮をするのでピアノは弾かない”と冒頭宣言して、他の3人による演奏だったとのこと。

 

昨日の元を取るべく…ではないけど、今日は午後から仕事を休みにして大阪クラシック三昧に。まずは、午後1時半からの大阪中央公会堂中集会室に本格的な舞台を組んでの能とのコラボレーション企画。

 

能楽師の動きと西洋音楽を合わせるのは無理があるのか。もっとも能楽師がブラスアンサンブルと共演したのはわずか3曲で、しかも事前に合わせたのが開演前の一回きり(終演後のスピーチ)だったらしい。なんだか共同で何かを作り上げる、という意味でのコラボレーションには至らずの企画倒れの感あり。

 
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2019911日 大阪クラシック2019 第46公演 須山鴨大 ヴァイオリン ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1B4

 

ヴァイオリン           : 須山暢大

ピアノ                  : 平山 麻美

 

ドヴォルザーク         4つのロマンティックな小品

ブラームス             :ヴァイオリンソナタ第1番 作品78“雨の歌”

――アンコール   ドヴォルザーク クライスラー編 スラブ幻想曲

 

大阪クラシック恒例の大阪フィル・コンマスの公演、今年は須山暢大のブラームスのソナタ “雨の歌”。例年、真っ先に完売になる人気公演なのに、今年は昨夜の第35公演のほうが早々に完売になったみたい。勿論、私は発売開始日の朝10時ピッタリにチケットぴあにネット接続して、この公演チケットを最優先で購入。

 

どうしても今年1月に同じ席位置で聴いたフォルクハルト・シュトイデの同じブラームスのソナタ演奏と比べてしまう。ヴァイオリニストがこのソナタを弾き始めた途端、一瞬にしてホール空間の空気が変わる、そんな体験はなかなか得られるものでなない、ということなのだろう。

 
20190911 大阪クラシック第46公演

2019910日 大阪クラシック2019 第35公演 近藤 浩志チェロ ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1C 14

 

チェロ          : 近藤 浩志

ピアノ          : 河合 珠江

 

R ・シュトラウス       :歌曲“万霊節” 作品10-8

R ・シュトラウス       :チェロ・ソナタ へ長調 作品6

マーラー               :リッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”

 

急な出張で昨日のZepp Nanba24公演(シオンを加えた5団体合同ブラス・アンサンブル)のチケットを友人に譲ったので、この近藤浩志氏のソロコンサートが大阪クラシック2019最初の公演。腕の故障に伴うアンコールピースでまとめた昨年とは違い、今年はR・シュトラウス・イヤーにちなんで、ソナタ一曲のみのコンサート。“万霊節”を耳ならしで、そしてアンコールにマーラーのリッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”が演奏された。大植監督が開演前のマナー呼びかけボード“携帯スイッチオフ”をもって登場。

 

昨日は、広島から羽田に飛ぶ午前便が台風直撃の影響でキャンセルになったことで午前中を広島空港のラウンジで時間潰し、フライト確定がアナウンスされていた搭乗予定の午後1時便の出発が45分遅れ、さらにはポイント故障でモノレールがしばらく運航停止するなど、あれやこれやで東京のオフィスにたどり着いたのは予定の夕方5時からの会議開始直前だった。一泊して、早朝の便で大阪に移動してきたので、さすがに今日はお疲れ。

 
20190910  大阪クラシック第35公演

2019731  ザ・シンフォニーホール・ストリング・クインテット  ワキタ コルディアホール

 

ワキタ コルディアホール(旧 イシハラホール)

A9

 

モーツァルト    :アイネクライネナハトムジーク ト長調 K525

貴志康一        :『日本組曲』より“花見”、"月”、"竹取物語”(恩地孝幸編)

渡邊崇          Color Singing 〔委託作品〕

ドヴォルザーク  : 弦楽5重奏曲 第2番 ト長調 作品77

 

――アンコール  モーツァルト :ディベルティメント第1" アンダンテ

 

クインテットメンバー

1stVn   田野倉 雅秋   大阪フィル首席コンマス

2ndVn   岡本 伸一郎   大阪交響楽団アソシエイトコンマス

Va      木下 雄介      大阪フィル首席奏者

Vc      北口 大輔      日本センチュリー首席奏者

Cb      村田 和幸    日本センチュリー首席奏者

 

開演に先立ち、今年春からホールオーナーとなった企業のオーナー社長、クインテットの生みの親であるザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャー、そして田野倉雅秋による鼎談あり。毎度のこと、コンサート前のおしゃべりはいいから早く演奏を音楽聴かせてよ”と思う。これから演奏される曲とは関係ない話しが20分ほど続いて開演時間を10分ほど経過し、この日をもって大阪フィルと名フィルとのコンマス契約を終え日フィルのコンマスに就任した以降の活動に話題が移ったところで、プレトーク打ち切り。

 

要の田野倉さんが大阪を離れたら、他のザ・シンフォニーホール座付き弦楽アンサンブル、弦楽4四重奏と同様、こちらも自然消滅かな。鼎談のなかでザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャーから“これからも大学の後輩の貴殿と・・・”と盛んに秋波を送っていたように思えたのだけど、どうなんでしょう。過去5回、終演時に必ずステージ上から田野倉さん自らマイクを持って次回コンサートの案内を行ってきたものの、この日はそれも無し。特殊な編成故の手探り状態の第1回から、この日のように充実した演奏を聴かせてくれるまでになったのに、まったくもって残念な限り。アンコールの後、全員が舞台に引っ込む際に田野倉さんが他メンバー4人と握手を交わしたのを見て、少々感傷的になってしまった。

 

1回 2017621

2回 2017928

3回 201831

第4回 901893

5回 2019318

 
20190731_ ザ・シンフォニーホール・ストリング・カ

 20190731_ ザ・シンフォニーホール・ストリング・カル



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