あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

2020年10月

20201023日 日本センチュリー交響楽団 ハイドンマラソン第21 

ザ・シンフォニーホール

定期会員席 

 

指揮                    : 飯森 範親

トロンボーン           : 玉木 優

 

ハイドン        :交響曲第40番 へ長調

L モーツァルト :トロンボーン協奏曲 ニ長調

  ―- アンコール  バーンスタイン :ミッピー2世のためのエレジー

ハイドン        :交響曲第34番 ニ短調

ハイドン        :交響曲第34番 ニ短調

 

 

ー読響大阪定期、日本センチュリーハイドンマラソン、土井緑ピアノリサイタル、大阪フィルマチネと、いつものようにため込んでしまった。時間作ってサクッと書きます。-

 

編成が小さくなればなるほどコンサートマスターの存在って大きいんだなぁ、ってのが前回8月(第20回)、そして今回と聴いて真っ先に思ったこと。これって、昨年までのいずみホールでは、気づかなかったことかもしれない。トロンボーンのソロ奏者、達者だけど、もうすこし色気というかニュアンスが欲しかったな。

 

それよりもビックニュースが・・・

ウィーンフィルが来日する! 

春に、びわ湖ホールの黄昏の公演中止で浮いたお金で、そのまま4月に購入済み。おおっ、来てくれるか~ぁ。信じられない!

 

=フェスティバルホール ホームページより

【公演開催につきまして】
本公演の招聘元であるサントリーホールから、来日確定の連絡がありました。
これにより116日(金)に予定しています「ワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」大阪公演の開催が決定いたしましたことをご案内いたします。
開催決定までお待たせしまして、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 20201023_日本センチュリー_ハイドンマラソン

20201021日 読売日本交響楽団 第27回大阪定期演奏会 

 

フェスティバルホール

2階 定期会員席

 

グリンカ        :歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲

ラフマニノフ    :パガニーニの主題による狂詩曲

  ―― アンコール  ショパン:ノクターン第8

ベートーベン    :交響曲第3番『英雄』

  ―- アンコール     ダニーボーイ

 

ー読響大阪定期、日本センチュリーハイドンマラソン、土井緑ピアノリサイタル、大阪フィルマチネと、いつものようにため込んでしまった。時間作ってサクッと書きます。-

 

いつもながらに、ルスランとリュドミラ序曲はオープニングピースに持って来い。冒頭の爆発力のなんとも凄まじいこと。一瞬のけぞって、わっ〜16型の威力は凄まじいなあって思って、よく見たら12型編成。さすがコバケン、さすが読響。

 

ラフマニノフは、特に中間部でのオーケストラの艶めかしい響きは大いに楽しめたし、英雄交響曲は、炎のコバケンの健在ぶりに痺れたし、なにより読響の上手さに参りました。


閑話休題
ウィーンフィル来日公演についての発表、まだ引き延ばしだけど、ドイツ、そして隣国スイスでも感染拡大の一途なので、さすがに...でしょう。ここまで延期発表を引き延ばしてるのは、来年の振替公演の日程発表を同時に行うためかと思いきや、一昨日(10月28日)、フェスティバルホールからこんな内容のメールが… “本公演は引き続き、公演開催に向けての準備を進めており、開催は確定しておりませんが、お客様からのご要望も多く、また公演開催予定日が近づいてまいりましたので、公演準備の一環として、チケットの再発を開始しました”  …って、マジかあ。

20201020日 尾高忠明 大阪フィルハーモニー チャイコフスキー ティクルス第1回 

 

フェスティバルホール

355

 

指揮                    :   尾高 忠明

 

チャイコフスキー       : 交響曲第1番 ト短調『冬の日の幻想』

                                              交響曲第4番 へ短調

 

先週末の定期からわずか二日明けてまたチャイコフスキーのシンフォニーを2曲。私にとってのチャイコフスキー・ダメダメ3大作品の一つ第4番と、まあ2楽章のメロディーが唯一魅力の第1番。それでもライブに勝る音楽体験は無し…だし、尾高忠明のチャイコフスキーを聴いてみたいもの。在阪の他オケならパスでした。

 

尾高忠明は作品の年代に関係なく、音楽の様式を保った作品であればあるほど音楽が深堀され、オーケストラの熱演を引き出すタイプの指揮者。ティクルスとして演奏されたベートーベン、そしてブラームスのシンフォニーは勿論のこと、エルガーなども様式美の中で音楽を熟成させていく音楽づくりが大変に成功していた。一方でその裏返しで、たとえばこの日のチャイコフスキーの1番や4番などは、特段に作品を面白く聴かせようといった意識が前面に出ないので、聴いてあまり面白みがない。いずれにせよ、4番シンフォニーで心躍らせるような歳ではもうない…ってこと。

 
20201020

20201017日 大阪フィルハーモニー第542回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮                    : 小林 研一郎

 

ベートーベン           : 交響曲第2番 ニ長調作品36

チャイコフスキー       : 交響曲『マンフレッド』 作品58

 

マンフレッドって、ほんと捉えようが判らないっていうか、なんでまた交響曲なんでしょうね。とにかく、ロミオとジュリエット、4番シンフォニーとともに、私にとってチャイコフスキー・ダメダメ3大作品。冒頭、主役のファゴット2本にクラリネットの低音を重ねるとこんな響きが作れるのか~とか、カンタービレでの弦群の巧みなオーケストレーションなど、さすがチャイコフスキーって感じで、実演は見て・聴いてとても面白いんだけど…とにかく、あざといんですよね。

 

前プロのベートーベンの2番シンフォニー、全体に遅めのテンポで推進力に乏しく溌剌としておらず(まっ、それは解釈の一つとしても)、経過部の扱いが雑になるなど音楽の集中力が薄れたままで、‶あ~、コバケンもお歳なのかなぁ…”てのが、両日の演奏を聴いての率直な印象…

(あえて改行)

…だったのですが、(このブログ記事、10/22に書いてます)、翌週に同じフェスティバルホールでの読響との、生気に満ち満ちた凄まじいまでの英雄交響曲を聴いてしまった。やはり炎のコバケンは健在だった。では、大阪フィルとの演奏のつまらなさ、はなんだったんだろう。

 

 20201016_大阪フィル542回

20201016日 大阪フィルハーモニー第542回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮                    : 小林 研一郎

 

ベートーベン           : 交響曲第2番 ニ長調作品36

チャイコフスキー       : 交響曲『マンフレッド』 作品58

 

2日目も聴くので、感想はそのあとで…、といっても、特段に書くことないかも…。前プロのベートーベンは、昔ながらの重厚長大路線だし、マンフレッドは何度聴いても、なんともつかみどころの判らないピントの合わない曲…。


20201016_大阪フィル542回
 

20201015日 日本センチュリー交響楽団 第249回定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

指揮            :川瀬 健太郎

ヴァイオリン    :郷古 廉

 

ベートーベン    :ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

  ~アンコール  :イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2   

ドヴォルザーク  :交響曲第9番『新世界より』

 

プラジャークSQのベートーベン後期全曲ティクルス(フェニックスホール)に行く予定だったのに、当然ながら公演キャンセル。当初のいつもながらの名曲コンサート然としたものから、またどうして地方巡業用のプログラムへの変更か?とかなり白け気分だったけど、いやどうして、川瀬健太郎のドヴォルザーク、面白かった。

 

‶新世界より”は8月にサントリーホールで角田鋼亮指揮、読響での演奏を聴いたばかり。その時の角田鋼亮の読響の実力に預けた演奏を思うと、同世代の川瀬健太郎(といっても、川瀬健太郎が頭一つ…以上か…抜きん出てる)の指揮は、ず~っと面白い。若手ならこれくらい徹底的に自己主張に徹しなきゃね。ほんと、至る所で耳慣れた従来演奏と異なった音や響き、そしてアプローチがあり新鮮だったし、終楽章の‶東欧らしく”なんてご託は関係なしに情熱的なまでに突き進む推進力は、川瀬健太郎の魅力そのもの。演奏会直前の白け気分なんなか完全に吹っ飛びましたよ。

 

ただ一つだけ、終楽章のシンバルは8月の読響の勝ち。片方のエッジをもう片方の内側に弧を描くようにあてた出したシャ~~ンの音は今まで聴いた(観た)なかでの最高点。対してこの日は、音に芯が無くシャシャ~~ンで65点。(マレット使ったら0点です《笑》)

 

ベートーベンのコンチェルトは、いつもの通り寝落ち。今回は2楽章冒頭まで持っただけよかったかも。この曲聴くにはシンフォニーホールでもまだ、器が大きすぎる。いずみホールで聴きたい。

20201015_日本センチュリー_定期 プログラム

2021106日 メシアン『峡谷から星たちへ…』 読響・サントリーホール 

 

サントリーホール

2階 RB 111

 

指 揮           :鈴木 優人

オーケストラ    : 読売日本交響楽団

ピアノ          : 児玉 桃

 

2部と第3部の間に15分の途中休憩を挟んで、2時間を要するメシアンの大曲。201711月の歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』(私は、びわ湖ホールで鑑賞)の成功を讃えての第49回サントリー音楽賞受賞の記念コンサート。読売日本交響楽団にとって、本年度の最重要エベントだったはず。シルヴィン・カンブルランに代った鈴木優人の指揮のもと、独奏者、オーケストラ揃って最高レベルの演奏だった。この演奏のためにわざわざ帰国したピアニスト児玉桃も含め、この趙難曲に対して、いったいどれたけの時間を準備と練習に費やしたのだろうか。その成功を一緒に体験できたことを、一音楽ファンとして感謝したい。

 

日ごろ、ゲンタイオンガクはダメダメを明言しているけど、改めてメシアンは例外であることを認識。巨大編成で演奏に5時間半かかる『アッシジの聖フランチェスコ』と、弦群を3+3+3+2+2に圧縮した(ただし、管群は拡大3管編成、打楽器群は総勢7名)今作品と、オケの規模はまったく違うのに、ホール空間に鳴るサウンドはどちらもまったく同質なのに驚いた。不協和音不協音でも不純な音の塊りではない…から、圧倒的で明るく透明な協和音の響きが支配する世界への転換は、メシアンを聴く醍醐味。

 

コロナ禍で、さらに指揮者交代も少なからず影響しただろうか、あまりにも寂しい客の入り。せいぜい23百人程度だろうか。開演2時間前にチケットぴあで購入できた席は、なんとRB 111番。しかも最前列は私1人。ホールを俯瞰すると、1階中央を含め、所々で横一列に席が埋まっている以外は、ほとんどまばら。終演後、ブロックごとに退場させるコロナ禍ルーティンをするなら、あの部分的な蜜状態の客(恐らく関係者・招待客)に理由を説明して、席を空けてもらえばよろしかろうに、と思う。

 
20201006_読響‗メシアン__

20201006_メシアン

2020926日 大阪フィルハーモニー第541回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

25

 

指揮            : 沼尻 竜典

メゾ・ソプラノ  : 中島 郁子

テノール        : 望月 哲也

 

武満徹          : オーケストラのための「星・島」

三善晃           交響詩「連禱富士」

マーラー        : 京響曲「大地の歌」

 

オーケストラメンバーがステージに上がる前に事務局長が下手に現れて、新型コロナウイルス対応の協力への謝意と来月定期からは通常通りの客席配置で行うことなど、誠実かつ簡潔な挨拶あり。日本センチュリーや関西フィルでの、喋りたがり・目立ちたがりさんによる(指揮者って元来そんなものかもしれないけど…)演奏曲についての自己解釈の押し付けやら関係ない自慢話を無理やり聞かされるより、はるかに好感が持てる。

 

さて3曲を順に・・・

苦手なゲンダイオンガク1曲目、昨日聴きそびれた武満徹の‶オーケストラのための「星・島」”。なるほど、幾度も演奏されてきた有名曲ではある。でも、3本のTrの拍頭がズレまくりで、曲の魅力も台無し。指揮者のタクトはとても丁寧なんだけど・・・いつもながら、どうしたもんでしょ。

 

そして、苦手ゲンダイオンガクの2曲目。2日続けて、曲の感想は無し。パンフレットに記載された‶富士山のマグマの…”との解説を読んでも、特段に…です。やっぱりゲンダイオンガクは、ダメです。

 

さて、大地の歌。良かったなあ。特に2日目、終曲 ‶告別”の最後の一節を歌いだす直前10小節のモルト・リタルダントはもう、テンポといい微妙な強弱によるニュアンスといい、まったくもって理想的だった。中島郁子が Die liebe Erde allüberall と歌いだした途端、涙腺が一気に緩んでしまった。震えてしまった。

 

不思議なもので、初日、一階中央のボックス席真後ろで聴いたときは、望月哲也の張りのある声がしっかりと耳に届き、‶大地の哀愁をうたう酒の歌”など、素晴らしいの一言だったのに対し、メゾ・ソプラノの声がオーケストラを超えて聞こえてこなかった。それが2階席5列目で聴いた2日目はなんとその真逆。テノールの声がオーケストラの音に埋もれてしまっていたのに対し、中島郁子の歌は、細かいニュアンスまで伝わってくる。

 

大阪フィルは理想的とまではいかないまでも、十分に合格点。特にホルン首席がいつもながら好調なのがほんとありがたい。沼尻竜典の首尾一貫した音量コントロールが上手くいったのもホルン首席の高いパフォーマンスによるところが大きい。特に初日、指揮者が最も賛辞を送っていたのも頷ける。

 

 20200925_大阪フィル

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