あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

2020年09月

2020925日 大阪フィルハーモニー第541回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席 振替席

 

指揮            : 沼尻 竜典

メゾ・ソプラノ  : 中島 郁子

テノール        : 望月 哲也

 

武満徹          : オーケストラのための「星・島」

三善晃           交響詩「連禱富士」

マーラー        : 京響曲「大地の歌」

 

2日目も聴くので、ざっと感想のみ。仕事がキリがつかず、一曲目は聴けず2曲目の三善晃から。やはり、ゲンダイオンガクはダメです。

 

そして期待の『大地の歌』。なにせ、かつて音源コンプリートを目指してCDコレクションを続けていたほどの曲なので、感想は、ちょっと以上に厳しめ。2日目と合わせて後日感想を書くとして、一言だけ。。。‶大地の哀愁をうたう酒の歌”静寂部でのKYなトランペットソロ(204小節からと236小節から)、今日はご勘弁を。インバルが振ったマーラー5番冒頭ソロでのズッコケもそうだったけど、とにかくプレッシャーに弱いのかなあ。今日で、挽回してね。

 

20200925_大阪フィル

2020916日 大阪クラシック2020 第11公演 大阪中央公会堂 中集会室

 

大阪中央公会堂 中集会室

え列25

 

ヴァイオリン                     : 須山 暢大     

ピアノ                             : 平山 麻美

 

ブラームス                      : ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調

シューマン                      : 三つのロマンス 作品22

シューマン(クライスラー編) : 幻想曲 ハ長調 作品131

  ~ アンコール  ブラームス : メロディーのように 《ハイフィッツ編》

 

大阪クラシック恒例の大阪フィルのコンサートマスターによるリサイタル形式の公演。須山暢大が奏者となって2年目の今年は、昨年第46公演に続いて、ブラームスのソナタ第2番。昨年以上に風格を感じさせる演奏で、とても満足。今年の大阪クラシックはこの公演でおしまい。

 

2020915日 大阪クラシック2020 第8公演 大阪中央公会堂 中集会室

 

大阪中央公会堂 中集会室

き列6

 

チェロ                : 近藤 浩志

ピアノ                 : 河合 珠江

 

シューマン           : アダージョとアレグロ

ベートーヴェン      : チェロソナタ第4番 ハ長調 作品102-1

  ~ アンコール  ブラームスの子守唄

 

7公演のあと、中央公会堂地下1階のレストラン、中之島ソーシャルイート・アウェイクにて食事。コーヒー1杯の時間つぶしのつもりが、ついビールとタパスセットを注文。ちょっとしたレストラン側のアクシデントがあり、それが災いして(?)、そのまま、グラスワイン2杯とともに、前菜、メインディッシュ、パスタ、デザートと、たっぷり2時間の1人ディナー。おかげで、中集会室には演奏開始ギリギリで飛び込むし、ベートーヴェンの途中から酔っ払い状態で寝落ち。まっ、こんな一日もあって良いでしょう。演奏者さん、運営の皆さん、許してね。

 

スマホに、”3番 リン・ハレル”ってメモ残してるけど、なんだっけ。思い出せない(酔っ払いはダメですね)

 
20200915_大阪クラシック第8公演_チェロ

2020915日 大阪クラシック2020 第7公演 大阪中央公会堂 中集会室

 

大阪中央公会堂 中集会室

お列2

 

ヴァイオリン         : 須山 暢大、宮田 英恵

ヴィオラ              : 木下 雄介

チェロ                : 諸岡 拓見

ピアノ                 : 平山 麻美

 

ドヴォルザーク      : ピアノ5重奏曲 イ長調 作品81

  ~アンコール  モーツァルト        : ピアノ協奏曲第122楽章

 

ドヴォルザークのピアノ5重奏曲って、”愛聴曲”って言っておきながら、自宅では手持ちCDから前半2楽章のつまみ聴きばかり。実演を聴いたのは、ほんと久方ぶり。後半2楽章も負けず劣らずの傑作で、特に第3楽章の面白さを再認識。

 

会場の残響たっぷりの音響を生かした、ゆったりとした冒頭のチェロを聴いて、涙がでそうになった。数あるドヴォルザークの名旋律のなかでもピカいち。

 
20200915_大阪クラシック第7公演

2020914日 大阪クラシック2020 第5公演 ZeppNanba(Osaka) ≪特別企画 クラシック&能≫

 

Zepp Nanba (Osaka) 

H15

 

ヴァイオリン    : 岩谷 祐之

ヴィオラ        : 中島 悦子

チェロ          : 日野 俊介

能楽師          : 大槻 裕一

 

J.S.バッハ     

主よ、人ののぞみの喜びよ

        無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 ラルゴ

        無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュード

        無伴奏チェロ組曲第3番 ブーレ

        ゴルトベルク変奏曲より 

   ~ アンコール    不明
              チャップリン〝スマイル″

 

今年チケットを押さえたのは、この第5公演、そして翌日の第7、8公演、および翌々日の第11公演。残念ながら木曜日の大植英次監督といつものピアニスト2名による、3台のピアノによるベートーベン第九抜粋(第12公演)は、発売日にうっかり買い忘れてしまい、気づいた時にはすでに完売だった。

 

今年、昨年までの中央公会堂からZepp Nanba(Osaka)に会場を移しての恒例の能とのコラボレーション。着想は面白いけど、せっかく立派な舞台を設えたにもかかわらず、感想は昨年と全く同じで、企画倒れの感あり。若い能楽師の動きは、すべての所作に深い意味があるに違いないだろうけど、素人の私などはバッハの音楽に合わせて、どうやらシンクロしてことが見て判る程度。もし能の動きについて多少の説明があったら、感想も違っていたのかもしれない。実際に能楽師が舞台に上がったのは、ブーレとゴルトベルクの最終変奏と終曲アリアのみ。

 

Zepp Nanba(Osaka)って、とにかくすごく音響がライブで、前から三列目で演奏していても、PAからの音を耳にしているようで、まるで銭湯で聴いているかのよう。う~ん、心地よかった。

 
20200914_大阪クラシック第5公演_1

20200914_大阪クラシック第5公演


“あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日誌” にお立ち寄りいただきまして、ありがとうございます。

 

拙ブログは、音楽コマーシャルの中でドマイナーなクラシック音楽の、しかも文化発信の中心である首都東京をメインとするわけでもなく、さらには一介の勤め人である私が実際に聞いた演奏会を備忘録としてブログにアップする(つまり、聴きにいかない限り更新されない)という、マイナー要素を3乗したようなもの。それでも、こうしてご訪問いただける方がいらっしゃることが励みとなっております。

 

もしコロナ禍に見舞われなければ、この春は、神々の黄昏(びわ湖ホール)、トリスタンとイゾルデ(東京音楽祭・春)、マイスタージンガー(上野、新国、芸文)とワーグナーの毒にどっぷりと浸り続けた毎日を送っていたはず~~でも、いま思うと、そういったことなど、仕事や生活環境に大きな影響を受けている多くの方々からすれば、申し訳ないくらいに些細なこと。公私ともに相変わらず、変化と刺激に満ちた生活を送ることができていることに感謝しないといけません。

 

さて、以下は毎度“ブログ〇年を迎えて…”にて書いております、このブログに関しての私なりの決め事です。

 

  • 演奏会は、プロ・アマ、ジャンルを問わず、ブログ対象とすること。

ただし実際に接した演奏会の記録に限定して、たとえばCDDVDBlu-ray等メディアの感想や、音楽に関係した諸事・意見は極力記さない。

 

  • 演奏者ならびに曲目の紹介・説明は記さない。

このIT社会、どんなに珍しい作品であってもその気になればインターネットを通じて誰でも入手できる。まして演奏者のプロフィールなら、ググればいつでも手に入る。

 

  • ホールのどのあたりで聴いたか、席位置についても可能な範囲で記録する。

以前、日本経済新聞日曜版にサントリーホール設計者、永田音響設計 豊田泰久氏の言葉 『ベストの席はありません、すばらしい席はあります。どんなレパートリーが、誰によって演奏されるか。さらには耳を傾ける人の好みが反映されて、その時々に最上の席が生まれる』が紹介されていました。まったくの同感です。私にとって、どの席でその演奏を聴いたのかを記録しておくことは、大変意味のあることです。

 

  • 作曲者・演奏者の名前は省略しないで記す。

ショスタコーヴィチなど、さすがに言いづらいので、会話で“ショスタコ” と略すのは致し方なしとして、ブルックナーを“ブル”、ドヴォルザークを “ドボ” となると、さすがに度が過ぎるというか、学生オケのメンバーが仲間内でクラオタ談義をしているみたいで、どうにも好きにはなれない。世間一般の感覚からみると、そもそもクラオタの会話なんてスノッブ臭プンプンだろうし、ましてや電車の中で『マラ6が好きで』なんて会話を耳にしたら、普通の人なら変態オヤジのエロ話と勘違いされそう。文学ファンが太宰治を “ダザイ” と言うことはあれ、ドストエフスキーを“ドスト” などと言わないだろうし、美大の学生がミケランジェロを “ミケラ” などと言ったりはしないでしょう(きっと)。

 

 

今後とも、“あーと屋のほぼ大阪クラシック気まま日誌”を、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

あーと屋

 
20200908_ブログ6年目

2020831日 白井圭 & 伊藤恵のシューベルト&シューマン

 

ザ・フェニックスホール

1階B15

 

ヴァイオリン           :白井 圭

ピアノ                 :伊藤 恵

 

シューベルト           :ソナティネ 第1番 ニ長調

シューマン             :ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ短調

  ~休憩~

シューマン             :ヴァイオリンソナタ 第1番 イ短調

シューベルト           :幻想曲 ハ長調

 

いや~、よかったなあ。こんなにも幸福な気持ちに浸らせてくれるなんて、ほんと久方ぶり。シューマンとシューベルトの歌に満ちた4曲を通して、すべての音符に、そして音の鳴っていない休止符までも血の通った、心地よい緊張の連続。

 

白井圭の濁りのない、そして一音も緩むことなく一貫して完璧にコントロールされたヴァイオリンの音は、N響ゲストコンサートマスターの実力通り。そして繊細なタッチで統一された伊藤恵のピアノがまた、素晴らしいの一言。ほんと、このザ・フェニックスホールで室内楽伴奏のピアノを聴くと、ピアニストの実力が(残酷なまでに)はっきり判ってしまうのだけど、う~ん、唸るほどに上手がった。

 

20200831_白井圭

2020827日 松浦奈々 ブラームス ヴァイオリンソナタ全曲演奏会

 

ザ・フェニックスホール

1階B9

 

ヴァイオリン           :松浦 奈々

ピアノ                 :須関 裕子

 

ブラームス            ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調 『雨の歌』

                       ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調

                       ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調             

  ―  アンコール            曲名不明

 

昨年2月から6月にかけて行われたベートーベンソナタ全曲演奏会の時と同じピアニスト。たしかツィクルスの何回目かの時に、『お互い桐朋の同窓生で…』と紹介していたのを思い出した。日本センチュリーのコンサートミストレス、松浦奈々の安定感はいつもの通り ----- と、ここまで書いたことろでブログ原稿書きを中断して、白井圭&伊藤恵のシューベルトとシューマンの演奏会(同じフェニックホールでの〝ヴァイオリンによるドイツ・ロマンティシズム”と題された2公演セットのコンサート)を聴きに行った(9/1

 

いや~、ヴァイオリニストもピアニストも格が違うわ。この二人でブラームスを聴きたい、って正直思った。ということで、この日の演奏会“楽しみました”と感想一言だけにとどめておきます。

 
20200827_松浦奈々

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