あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

2020年07月

2020717日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第312回定期 

ザ・シンフォニーホール

3LLD1

 

指揮                    : 藤岡 幸夫

ヴァイオリン           : 岩谷 祐之 

 

チャイコフスキー       : 弦楽セレナーデ

シベリウス             : ヴァイオリン協奏曲

 

当初予定の貴志康一の交響曲が取りやめ(開演前のプレトークで、‟いつか必ずやります”と指揮者の藤岡幸夫が語ったので、期間未定の順延…ですね)になり、シベリウスの‟レンミンカイネンの帰郷”がチャイコフスキーの弦楽セレナーデに差し替え。弦楽セレナーデの後に20分間休憩を置いて、シベリウスのヴァイオリン協奏曲をメイン扱いとしたフルコンサート。終演は840分。

 

ゲンダイオンガク作品は“お金を払って聴きたいと思わない”というか、まったく興味の対象外ながら、いつもの廉価席ならば…ということでコロナ禍の前にWEBサイトを通じて買っていたチケット。オーケストラ事務局から曲目変更の知らせとともに ‟来ていただけるなら、座席変更したチケットを郵送する”旨の丁寧な電話をいただいたことで、先週の日本センチュリーの時のように、曲目変更も知らずに会場入りするといったドジなことは無し。

 

10 + 8 + 6 + 6 + 4で演奏された弦楽セレナーデが、胸を熱くするような演奏。3ヵ月あまり生演奏ご無沙汰だったことによる新鮮さもあったかもしれないけど、ステージ真横の3階バルコニーで聴いていると、この編成でよくぞ!と唸ってしまうほどの音圧とともに、熱気に満ちた音楽が眼下のステージから湧き上がってくるようで、なんだか胸が熱くなった。なお、休憩の後のコンチェルトは開始早々に完全寝落ち。さすがにこの数日の寝不足がきいた。

 

《閑話休題》

前日になんばバークスシネマで、メットライブビューイングのゲルギエフ指揮『さまよえるオランダ人』を鑑賞。本来の収録予定日公演がキャンセルになったため、数日前の公演を収録したものらしく、いつものメットライブビューイングのクオリティではない。演奏内容はあえて横においても、全体に引きで撮った画像が多いし(特に第2幕)、PAの音もFM放送クオリティ。ただし、これはいつものエグゼクティブシートのシアターでなかったからかも。

 

ライブビューイングお馴染みの歌手のインタビューシーンも無し。本来だったら藤村美穂子が、インタビュー最後に『日本でご覧の皆さ~ん・・・』って日本語での呼びかけがきけただろうのに、残念。

 
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20200717_関西フィル_312

20200718_メット_さまよえるオランダ人


2020
79日 日本センチュリー交響楽団 第247回定期 

ザ・シンフォニーホール

1L列 (定期会員席からの振り替え)

 

指揮                    : 秋山和慶

チェロ                 : 佐藤晴真

 

ウェーバー                     :歌劇『オベロン』序曲

ショスタコーヴィチ             :チェロ協奏曲 第2番 ト長調

―― アンコール                 カタロニア民謡《鳥の歌》

メンデルスゾーン               :交響曲第3番 『スコットランド』

 

4か月ぶりのコンサートは、日本センチュリーの魅力を堪能できるプログラム。金管群のコントロールされた音量、柔らかな木管群と弦とのバランスの見事なこと。やはり日本センチュリーは抜群に上手い! バルコニー席にお座りの耳の肥えた友人のブログ記事によると、ウェーバーでブラスが大きくて弦をかき消してしまってた、とのこと。私の席(1L列)では完璧に聴こえたのだとすれば、やはりホールの持つ特性を認識したうえで、ホール中央位置で最良の響きとなるように調整された演奏だったということか。日本センチュリーの高機能オケの本領発揮、というところなのだろう。

 

演奏会開始にあたり事務局から “曲目変更のお詫び” のアナウンスがあってもピンとこなかったけど、あとでその友人からメールで教えてもらったところでは、後プロがチャイコフスキーの4番から変更された、とのこと。お金払ってまで聴きに行きたいとは思わない最右翼からスコットランドへの変更とは、まったくラッキーの一言、知らないまま演奏会に臨んで良かったぁ。それにしても、パンフレットの曲目紹介も差し替えされていたし、ホール入り口では新しいチラシのカラーコピーが配布されていたりと、事務局も大変な手間を要した御様子。パンフレット記載の定期会員一覧からなぜか自分の名前が消えていたのはご愛敬。

 

ただし(最後に辛口…ですよ)、そのスコットランドの演奏は特段に刺激的でもロマン派としての魅力を垣間見せることもなく、淡々として凡庸で退屈だった。ソロ・アンコールの鳥の歌、よかったなあ。冒頭のピアノ伴奏での右手のトリルのところ、ぞくっときました。

《閑話休題》

本ブログをご覧の皆様へー

コンサート中止・延期となった4ヶ月もの間、勤務先の社員全員にリモートワークを命じた上で、オフィスで1人、仕事をしながら朝から夜遅くまでアクティブスピーカー音量マックスでクラシック音楽(ほぼ、ワーグナーの楽劇ばかり)を聴き続けていましたが《笑》、いよいよコンサート鑑賞の再開です。

3月27日以降、ブログ記事を全くアップしないにもかかわらず、時に100を超えるページ閲覧をいただく日もあり、大変恐縮です。ブログタイトル通り、気ままに (でも、聴いた演奏会は漏れなく) やってまいりますので、どうかご贔屓にお願いいたします。 

 
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