あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

2016年01月

2016126日 大阪交響楽団 第199回定期演奏会

 


大阪ザ・シンフォニーホール

オルガン席

 


すべてヨーゼフ・ハイドン

歌劇「無人島」序曲

歌劇「アルミーダ」よりアルミーダのレチタティーヴォとアリア

       “私があなたを愛しているのをわかって~憎しみ、怒り、侮辱、苦しみが”

交響曲第49番「受難」

シェーナ「ベレニーチェ、どうするの?前の愛する人が死ぬというのに」

交響曲第45番「告別」

 


指揮            :園田 隆一郎

ソプラノ        :砂川 涼子

 


“あきれて開いた口がふさがらない”とはこんなことを言うのだろう。私の座ったオルガン席からチェンバロがほぼ真後ろから見えていたのだけれど、“まったく”と言っても過言でないくらい、弾いていない。譜面台に置いた総譜をただひたすらめくり、ほんの時たま、トゥッティの箇所で、恐る恐る鍵盤に指を置いて、目立たないように、オーケストラの音に埋もらせるようにわざと少し遅れて、ちょっとだけ音を出すだけ。

 


交響曲第45番の際にはついに音楽を聴く気にもならず “いったいこの奏者は何回鍵盤に触れるのだろう” と凝視して指折り数えていたら、第1楽章で4回、第2楽章で4回、第3楽章で7回ほどだった。それも、すべてほんの一瞬オーケストラのメロディーラインに合わせて単音を弾いた程度。きっとアマチュアのオフザケに違いないと思ってプログラムに記載された名前をネットで確認したらどうやら職業演奏家さんらしい(敬意を表してプロと記す気にならない)。

 


「告別」のエンディングで奏者が徐々にステージから去っていく演出で、終演後に指揮者の園田隆一郎さんのみステージに戻り観客に向かって挨拶されたけど、もしこの “似非” チェンバロ奏者がステージに戻ってきたら、“ブーイング”しようかと半分真剣に思ってしまった。ちなみに、ホールロビーで真剣に演奏したオーケストラメンバーに交じってこの奏者も観客の見送りをしていたけど、不愉快に感じた。

 


日本センチュリーがハイドンマラソンにいかに真摯に取り組んでいるかを、改めて思い知らされた一夜でした。


大阪交響楽団199回


2016
122日 ザ・シンフォニーホール・ビッグバンド Vol.1


大阪ザ・シンフォニーホール

2階中央ブロックFF


Music Director 菊池寿人

Special Gust:川井郁子


プログラム

In the Mood

Take The A Train

Little Brown Jug

Stardust

Waltz Of The Flowers

Summertime

Sing, Sing, Sing

**休憩

リベルタンゴ

見上げてごらん夜の星を

宇宙戦艦ヤマト

When You Wish Upon A Star

太陽がいっぱい

La Puerta

On Fire

――アンコール

ルパン三世のテーマ

曲目不明 (ホットでファンキーな曲! 宮川真由美さんのピアノ最高)


ハイグレードでとてもハッピーなコンサート。メイナード・ファーガソンのようなハイノート・ヒッター率いるブリブリ・バリバリのサウンドを想像していたけど、まったくの予想違いで正統派ビッグバンド。メンバー全員超一級のテクニシャン。どのソロも最高だし、アレンジは素敵だし、トランペットのハイノートはビシバシ決まるし、ああ、最高に楽しかった。ネットで調べたら菊池寿人さんは私と同郷らしい。それもなんだか嬉しい!


ホールのアコースティックを生かしたPAセッティングが実にすばらしい。地元TV局のアナウンサーとともに進行役でステージに立ったザ・シンフォニーホール音楽総監督の喜多氏によると生音が60%になるようにPAがセッティグされているのだそう。左右に大きなコンサートスピーカーを置くのでなく、ステージ上の複数スピーカーがいろいろな方向に向けられている。たしかに目を閉じて聴いていると、各セクションやソロの音が適度な定位感で聴こえるのがすごい。


なお、この夜の大阪は相当に冷え込んだにも関わらず、ホールの中は暖房がかなり効いておりスーツの上着を脱いでも汗ばむくらい。昨年1223日の関西フィルの演奏会日記に書いたとおり、どうやらこのホールは利用料に相応してホール内温度を可変している(利用料が安いと空調にかける電気代も節約される)ようだ。


ビッグバンド


 


 


 


 


 


 








2016116日 日本センチュリー交響楽団 第206回定期 2日目

 


大阪ザ・シンフォニーホール

2階中央ブロックFF

 


J. シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

  ジェルジ・クルターグ:ドロローソ ――アンコール――

バルトーク:管弦楽のための協奏曲

 


指揮            :飯森 範親

ヴァイオリン    :イザベル・ファウスト

 


終末を大阪で過ごすことになったので、いずみホール16時からの「バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ共同企画バッハ・オルガン作品全曲演奏会 Vol. 8」のチケットを購入済みだったのに、いつのまにか“公演日は日曜(17日)”と思い込んでしまい、日本センチュリーのチケットをHPから購入してしまった。さらにいつもの早とちりで、開演は14時からと勝手に早合点してしまい、“まっいいか!終わり次第、いずみホールに移動” と決め込んでシンフォニーホールに向かうと開場すらしていない。いつもながら、なんとドジなことでしょう。

 


正直、楽しみはイザベル・ファウストさんのヴァイオリンだったので、コンチェルト終了と同時にいずみホールに移動しようと思ったものの、アンコールの後ロビーに出たとたんに職場同僚から緊急メールを受けてしまい、その対応に忙殺されたおかげで結局、引き続きホールに留まって後半も聴くことにした。

 


ところが後半のバルトークが期待を上回るなかなかの好演。弦は12+10+8+7+6で分厚い響きは無理ながら、管パートがエキストラを含め終始大変安定しており、曲冒頭の神秘的な響きで引き込まれたあと、エンディングまで集中が途切れることなく一気に聴かせた。全楽章間をアッタッカ気味につないだのも効果的でした。

 


ブラームスのコンチェルトはイザベル・ファウストさんのソロが貫禄に満ちた王道を行く演奏。残念ながらオーケストラは、後半のバルトークに練習時間を割いた故なのか、ヴァイオリンソロに対峙するといった熱気を感じさせることもなく、この曲の持つシンフォニックな面白味を感じさせない。なお、ティンパニのトレモロを伴ったカデンツァを聴いたのは初めて。

 


購入したC席(2FF列)から前の定期会員席AAEE列がほとんど空席だったため、ありがたいことに自席からステージまで視界を遮るものがなく、結果的に大変な良席になったけど、前方定期会員席から頻繁に聞こえてくる飴袋を開く耳障りな音にはいささか閉口してしまった。それにしてもいずみホールのパイプオルガン演奏会を聴けなかったことは、真に残念な限り。


201617日  ウィーン・リング・アンサンブル

 


いずみホール

2階バルコニー R前列席

 


ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)

ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン)

ハインリヒ・コル(ヴィオラ)

ロベルト・ナジ(チェロ)

ミヒャエル・ブラデラー(コントラバス)

カール=ハインツ・シュッツ(フルート)

ペーター・シュミードル(クラリネット)

ヨハン・ヒントラー(クラリネット)

ヴォルフガング・トムベック(ホルン)

 


J.シュトラウス: オペレッタ《こうもり》序曲

J.シュトラウス: ポルカ「アリス」

J.シュトラウス: ワルツ「ウィーンの森の物語」

エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル「粋に」

ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「水彩画」

J.シュトラウス: 中国人のギャロップ

J.シュトラウス: オペレッタ《ヴェネツィアの一夜》メドレー

ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」

エドゥアルト・シュトラウス:ワルツ「オーストリアの人々」

J.シュトラウス: ピツィカート・ポルカ

J.シュトラウス: ワルツ「ウィーン気質」

エドゥアルト・シュトラウス:*ポルカ「速達郵便で」

 


 ―― アンコール ――

J.シュトラウス:ポルカ・シュネル「観光列車」

J.シュトラウス:ワルツ「美しき青きドナウ」

J.シュトラウスⅠ:ラテツキー行進曲

 


ウィーンフィル主要メンバーがムジークフェラインでのニューイヤーコンサートが終わったその足で日本に移動しての日本ツアーで、いずみホールでの大阪公演が今年の演奏会聴き始めです。

 


今年の元旦コンサートではついにライナー・キュッヒルさんがコンサートマスターを務めていなかったけれど(NHKのライブ中継)、少なくともその他メンバーはウィーンでの演奏会が終了後、そのまま国際線に飛び乗って3日からの日本ツアーに臨んでいるわけで、毎年のルーティンワークな一面もあるにせよ演奏者もプロモーターも大変な心労を伴うイベントのはず。

 


こうして2時間ほど、ウィーンナワルツとポルカを聴き続けていると、「ウィーン気質」や「美しき青きドナウ」が“なぜよく演奏されるのか”が分かって面白い。他に演奏されたワルツはメロディーを常に1stVn(と時にVc)が担当し2nd VnVlaはひたすらリズムを刻んでいるだけ。2nd VnVlaの二人は時にお互い目を合わせ笑みながら演奏していたけど、体にしみこんだリズム感なのだとしても、とにかく(ブンの後の)チャッッチャをしているばかり。もっとも、私としてはとにかくキュッヒルさんの“美音”を聞き続けることができた至福の時間でした。

 


なおパンフレットに“ピツィカート・ポルカ”から“新ピツィカート・ポルカ”に曲目変更がアナウンスされていたけど、実際に演奏されたのは“ピツィカート・ポルカ”だった。終演後のアンコール曲の張り出しの際に、曲目訂正(訂正の訂正?)をすればよいのに。



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