2021年3月9日 大阪フィルハーモニー ソアレ・シンフォニー Vol.15
ザ・シンフォニーホール
1階G列7番
指揮 : 大友 直人
チェロ : 宮田 大
ドボルジャーク :チェロ協奏曲 ロ短調
アンコール J.S.バッハ: メヌエットとジーグ 〜無伴奏組曲第1番より
ベートーベン :交響曲第6番 『田園』
アンコール モーツァルト: 『フィガロの結婚』序曲
ドヴォルザークに限らずだけどチェロ協奏曲は、響きがデッドだったり器の大きなホールで聴くと、まったく音楽を楽しめない。いつも、‟やっぱり自宅オーディオでCD音源聴いてるほうが良いや〜”となっちゃう。今回は、通常大阪フィルを聴くときの定位置、平土間中央J〜M列をパスしてステージ7列目。独奏チェロの細やかな表現が明瞭に聴きとれるし、オーケストラが強奏しても独奏の音が埋もれない。
宮田大の演奏は、もう完璧の一言。終結部のボヘミヤの大地(それともアメリカの大地か?)に暁の薄明が差し込むかのような(私の一番好きな箇所)弱音から一気に駆け上がるグリッサンドでは、もう身震いするくらい感動した。いや〜、ドボルジャークのチェロ協奏曲、名曲だあ。
田園交響曲は先日の4オケでの飯森・日本センチュリーの捻りの聴いた演奏に対比するかのような正攻法に徹した演奏。どちらも本来なら昨年開催予定だった公演。こうして、一年遅れでベートーベン・イヤーを体験中ということ。
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