202136日 びわ湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー『ローエングリン』第1日目 

 

滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

11V

 

指 揮           :沼尻 竜典

ステージング    粟國 淳

 

ハインリッヒ国王       : 妻家 秀和

ローエングリン         : 福井 敬

エルザ                  : 森谷 真理

フリードリヒ            : 小森 輝彦

オルトルート            : 谷口 睦美

王の伝令               : 大西 宇宙

 

大満足の公演。2日目も聴くので、2日間に共通するだろうことは明日の感想にまとめて書くとして、初日に関して…となれば、歌手について…

 

日本人歌手のみでワーグナーは厳しいなぁ…っていうのが率直なところなのだけど、それを言い出したらね…。頭一つ抜けてよかったのは、邪悪な性格を見事に表現したオルトルートの谷口睦実。ハインリッヒ国王の妻家秀和も及第点。福井敬のひとりずぬけた声量はさすがで、ドイツ語発音も(まったくの素人意見だけど)恐らく一番しっかりしていたのでは。でも『グラールの語り』や白鳥が現れてからのMein lieber Schwan!の歌いだしなど、どうしてもイタリアオペラのように聴こえる。ローエングリンには聖杯騎士の気品と透明感がほしい。

 

複数の登場人物の感情が交差する場面、たとえば第21、2場での沼尻竜典の柔軟なタクトが冴えていたし、京響も合唱も熱演。さて、2日目もワーグナーを堪能しよう…。

 
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