20201124日 鶴澤寛太郎 文楽三味線の世界 〜大阪倶楽部公開文化サロン 

 

大阪倶楽部ホール

 

三味線  鶴澤 寛太郎  

太夫   竹本 太夫 

 

 

1 ★トーク『文楽三味線の魅力を語りつくす』

ナビゲーター: 藤川貴央(ラジオ大阪アナウンサー)

 

2 ★ 素浄瑠璃『日吉丸稚桜 駒木山城中の間』

 

19歳から10年ほど琴古流尺八を習っていたので、琴や三味線には馴染みがある。だたのクラオタじゃないんだぞ~、って言うか、そもそも日本人たるもの西洋音楽をスノビッシュに語る前に、自国の古典芸術にもっと親しまないと…なんてね。

 

この度の大阪倶楽部4階ホールでの素浄瑠璃は、クラシック音楽でいえば、フェニックスホールで国内トップ・オケのコンマスによるヴァイオリンとピアノの重量級ソナタを聴いたような体験…といったらいいだろうか。徐々に熱を帯びていく太夫に沿うように、始め淡々と合いの手をいれていた三味線のバチ捌きが、どんどんテンションを高めていって、終盤にかけて息詰まるほどの緊張感に至る様は、もう圧巻の一言。

 

なお素浄瑠璃上演に先立って、関西人らしい爆笑のなかにも高いプロ意識を感じさせる素敵なトークも楽しませていただいた。

 

すでに一月以上経過したけど、速記メモを頼りに・・・

 

光があたる太夫に対して、三味線は影の存在でなかなか目立たないが、物語の進行や雰囲気を決定づける鍵を握っている。

太夫の描いた絵に色を付けるのが三味線の役割。水墨画のような濃淡を表現するのか、極彩色にするか…三味線奏者ならではの醍醐味が味わえる。

ジャズ好きの人から文楽三味線は、音の並びがジャズに似てると言われる(邦楽器の音階は、いわゆるヨナ抜き音階で、洋楽のペンタトニック・スケールですね)。また太夫とのコンマ数秒のやり取りにジャズの即興性を感じるのだと思う。

太夫と三味線がお互いに自分の芸をもって主張しながら作品を作り上げている。太夫の語りを聴きそれに沿うように演奏するが、太夫の芸が成立することを大前提に自分の意思を通す場合もある。
それでも、真に芸を極めた太夫の伴奏では、ある定まった一瞬しか音を出すタイミングが存在せず、自分は弾かされている、と感じることがある。

 

 

≪閑話休題≫

終演後に大阪倶楽部の館内見学をさせていただいた。大正元年に創立された本格的な英国風建造物で、普段は会員しか入れないにもかかわらず、なんと写真撮影OKでした。

 

 
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大阪倶楽部の館内見学会にて
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