20201015日 日本センチュリー交響楽団 第249回定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

指揮            :川瀬 健太郎

ヴァイオリン    :郷古 廉

 

ベートーベン    :ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

  ~アンコール  :イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2   

ドヴォルザーク  :交響曲第9番『新世界より』

 

プラジャークSQのベートーベン後期全曲ティクルス(フェニックスホール)に行く予定だったのに、当然ながら公演キャンセル。当初のいつもながらの名曲コンサート然としたものから、またどうして地方巡業用のプログラムへの変更か?とかなり白け気分だったけど、いやどうして、川瀬健太郎のドヴォルザーク、面白かった。

 

‶新世界より”は8月にサントリーホールで角田鋼亮指揮、読響での演奏を聴いたばかり。その時の角田鋼亮の読響の実力に預けた演奏を思うと、同世代の川瀬健太郎(といっても、川瀬健太郎が頭一つ…以上か…抜きん出てる)の指揮は、ず~っと面白い。若手ならこれくらい徹底的に自己主張に徹しなきゃね。ほんと、至る所で耳慣れた従来演奏と異なった音や響き、そしてアプローチがあり新鮮だったし、終楽章の‶東欧らしく”なんてご託は関係なしに情熱的なまでに突き進む推進力は、川瀬健太郎の魅力そのもの。演奏会直前の白け気分なんなか完全に吹っ飛びましたよ。

 

ただ一つだけ、終楽章のシンバルは8月の読響の勝ち。片方のエッジをもう片方の内側に弧を描くようにあてた出したシャ~~ンの音は今まで聴いた(観た)なかでの最高点。対してこの日は、音に芯が無くシャシャ~~ンで65点。(マレット使ったら0点です《笑》)

 

ベートーベンのコンチェルトは、いつもの通り寝落ち。今回は2楽章冒頭まで持っただけよかったかも。この曲聴くにはシンフォニーホールでもまだ、器が大きすぎる。いずみホールで聴きたい。

20201015_日本センチュリー_定期 プログラム