2020年2月9日 長崎 出島 カピタン部屋 コンサート 長崎県オペラ協会
長崎 出島 カピタン部屋 2階
冬のメドレー
長崎の歌メドレー
ドゥ-ニ:音楽劇『二人の猟師とミルク売り娘』より“ペレットの歌”
マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲“アヴェマリア”
J・シュトラウスⅡ:『こうもり』よりアデーレの笑いのアリア“私の侯爵様”
見上げてごらん夜の星を
J・シュトラウスⅡ:『こうもり』より“シャンパンの歌”
妻との長崎市内観光で訪れた長崎出島で、たまたま聴くことができたカピタン部屋の2階での30分ほどのミニ・コンサート。“カピタン部屋”といっても、鎖国時代にオランダから日本の出島に赴任してきた商館長の住居兼事務所で、出島で最も大きく、日本側の役人との接待・社交の場としての役割を担っていた、2階建ての大きな建物。その2階にある豪華なダイニングスペースに続く、南側に面した20畳(?)ほどの大広間に電子ピアノを置き、畳のうえに赤い毛氈を敷いてコンサートスペースとしたもの。
観光中にこのコンサートのチラシや案内を見かけたわけでもなく、たまたまボランティアによる約一時間の出島紹介ツアーの後、ダイニングスペースをじっくり鑑賞したい、という妻の求めでカピタン部屋に立ち寄ったことで出会えたコンサート。観客は私たち夫婦の他にあと10名ほど。歌い手は、長崎県オペラ協会の女性歌手3名。歌手名のアナウンスもプログラム配布もない、とてもささやかなコンサート。それでも観光で訪れた地で、こうした暖かく優しい雰囲気の演奏会に出会えることは本当にうれしいものだ。
演奏された作品やその作曲者については、一切書かないことをこのブログ上でのルールにしているけど、『二人の猟師とミルク売り娘』に限っては備忘として記しておきます。
曲名だけは携帯メモに控えたものの、後で調べてみると江戸時代文政の1820年に出島で初めて、つまり日本で初めて、当時の商館長の愉しみとして、ここカピタン部屋の広間で上演されたオペレッタなのだそうだ。イタリア人 エジーディオ・ロムアルド・ドゥーニによるフランス語オペラ・コミックが、オランダ人によって上演されたらしい。それが大変うけて長崎奉行を迎えて再演されたとのことなど、クラシック音楽ファンとしては、なんとも興味深い歴史が垣間見えてきた。こうした珍しくも貴重な作品を歌って聴かせてくれた、長崎県オペラ協会の歌手の皆さんに感謝!
ちなみに、イタリア人によるフランス語オペラ・コミックがオランダ人により日本で上演…ということなのだけど、今、知人に紹介されて読んでいる石井宏著“クラシック音楽意外史”でのクラシック音楽におけるイタリアオペラの位置づけに重ねると大変興味深い。
演奏会の終了後に、ブログ掲載の許可を頂いて撮った写真がこちら。ピアニスト(左)と長崎県オペラ協会所属の歌手の方々。
コメント
コメント一覧 (10)
また、このような形で取り上げてくださり、大変嬉しいです。ありがとうございます。
私たちにとっても素敵な思い出になりました。
またどこかの機会でお会い出来ますように♪
早速、ちょっと気になっていたことをこの場で訂正させてください。私、うっかり『ブラヴァー、ロザリンデ!』って声をかけてしまいました。すぐに、アッしまった、アデーレだったって気づいたのですが、こっそり赤面しておりました(苦笑)
あーと屋
知人が歌の動画を撮ってくれていて、最後まで綺麗に入っています!(笑)良い記念になりました!
このエピソードを知れてからまた動画を観るのが楽しみです♪ありがとうございます^^
拝見しました^o^
出島は私が長崎で働いていた会社がすぐ近くにあって建設過程を眺めてました。
それにしてもあーとさん、ほんとにクラッシックがお好きなんですね✨
🍀🍬🍬
コメントありがとうござます。
ブラタモリ第一回放送 長崎の回 (先日、再放送されましたね) を見て以来、出島を観光したかったのです。半日かけて、全ての公開施設と展示物を観賞しました。
後日、長崎出身の同僚に『いや〜、すっごく良かった!』って感想、いったらビックリしていました。どうやら、この数年?、長崎市が出島の歴史的価値の観光資源化が、急速に進んでいるようです。Candy さんも今改めて行くと、新しい発見があるかも?
超大型の台風10号が九州に接近していますね。どうかご安全に!
あーとさん、ありがとうございます😊
主人が休みになりましたので
少し気が楽になりました。
今週末は戻られます?
お気をつけて怪我などなされませんようにお過ごし下さい🍀
上手く表示されず残念です😅
台風のせいでしょうか?
もうご自宅におもどりですか?
お怪我などなされないようご注意下さい。
私も日頃からおっちょこちょいなんで充分注意したいと思います^o^
この週末は、大阪ですよ。溜まりに溜まった仕事をこなさなきゃいけないのです。 この一週間、朝から深夜までネット上の某所に頻繁に立ち寄っていたものですから(苦笑)
ちょっとした行き違いって誰にもあるもの。増して、言葉だけのやり取りではなおさらですよね。今日の晴れわたった秋空のように、気分一新でいきましょう〜。
あーと
😉