2020117日 大阪フィルハーモニー第534回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2L 14

 

指揮            : 尾高忠明

チェロ          : スティーヴン・イッサーリス

 

エルガー        :チェロ協奏曲 ホ短調

  ― アンコール  ティンツァーゼ :チョングリ

ブルックナー    : 交響曲第3番 ニ短調 『ワーグナー』(第3稿)

 

嫌な予感が見事に的中して、定期会員になっている前日(1日目)に会食がブッキングされてしまった。チケットを2日目に振り替えた結果、今期最後の(そして、ザ・シンフォニーホール最後の)日本センチュリー・ハイドンマラソンをパスすることに。今期4回のハイドンマラソンのうち11月演奏会しか聴けなかったのは、まったくもって残念。

 

エルガーのチェロ協奏曲といえば、決して幸福だったとは言えないだろう人生に重ねるように、命を削るかのようなデュ・プレの演奏が一番に思い浮かぶ一方で、イッサーリスといえば最初に聴いたノリントン・ヨーロッパ室内管と録音したハイドンの協奏曲の演奏が記憶に残っていて、エルガーの協奏曲とイッサーリスがどうにも頭の中でつながってこなかった。初めて実演を聴いたイッサリーシスは、深刻すぎたり重すぎたりしない、とても品のある音。― 後で調べてみたら、ガット弦を用いているらしい。なるほど、だからだったのね。

 

ブルックナー3番の前にイッサーリスとのエルガーのコンチェルトを置くという贅沢なブログラムなのも、週明けに東京定期としてサントリーホールでも演奏するからだろう。大阪フィルの演奏はコンチェルトの伴奏のときから〝おおっ、かなり仕上げてきてるなぁ”と唸ってしまったほどに見事なもの。後プロのブルックナーなど、まったく隙がない。いつの通り十分に分厚くて重心の低い弦、そしてかつてとは大違いの安定した管楽器群。なによりホルンセクションが盤石なのがいい。東京の耳の肥えたブルオタの皆さんは、どのように評価したのだろう。

 
20200116_大阪フィル定期