2019年11月29日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第306回定期演奏会
大阪ザ・シンフォニーホール
3階LLE列6番
指揮 :オーギュスタン・デュメイ
ピアノ :上田 晴子
R・シュトラウス : ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
R・シュトラウス : メタモルフォーゼン ~23の独奏楽器のための~
メンデルスゾーン : 交響曲第3番 イ短調『スコットランド』
一曲目、R・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは、1週間前にザ・フェニックスホールで聴いたオータム・スペシャルコンサートと同じく上田晴子によるピアノ演奏。やはり、デュメイのヴァイオリニストとしての凄さはシンフォニーホールのような大きな空間では半分も伝わらない。先週のザ・フェニックスホールの演奏を聴いていて本当に良かった。
指揮者としてのデュメイについて、これまで関西フィルを指揮したベートーヴェン、シューベルトといった古典作品では、どれも〝これを聴かせたい・・・”といった思いが感じられない、わざわざディメイでなくても、と思わせる退屈なものだった。それが、この日の〝スコットランド”は、ロマンティシズムを徹底して追及するアプローチが明確だったし、なにより音楽の新鮮さと生演奏を聴く楽しみを味合わせてくれた。シューマンやブラームスあたりをもっと聴いてみたい。
メタモルフォーゼンでは、直接音がはっきり耳に届く3階バルコニー前列では、関フィルの弦の実力が露になってしまった。これはデュメイの指揮力とは別次元のこと。
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