k20191023日 究極のフレンチ・バロック ~絶対王政とその栄華の極み~

 

ザ・フェニックスホール

1階B17

 

ヴィオラ・ダ・ガンバ    :酒井 淳

ヴィオラ・ダ・ガンバ    :マリオン・マルティノ

チェンバロ             :クリストフ・ルセ

 

マラン・マレ    :組曲ト短調 ~ヴィオール曲集第1巻より

フォルクレ      :クラブサン曲に直されたヴィオール曲集より組曲第1番  -チェンバロ独奏

  休憩

マラン・マレ    :二つのヴィオールのための組曲ニ短調 ~ヴィオーレ曲集第1巻より

マラン・マレ    :メリトン氏へのトンボ―

マラン・マレ    :二つのヴィオールのためのシャコンヌ ト短調

 ――アンコール 

マラン・マレ    :二つのヴィオールのための組曲ニ短調より プレリュード、アルマンド

 

長年にわたりクラシック音楽を偏りなく聴いてきているつもりでも、この演奏会を機に振り返ってみると、バロック音楽といえばドイツ・バロックとイタリア・バロック。演奏会タイトルにあるフレンチ・バロックとしてはクープランとラモーの名前を知っているだけで、精々ラベルの“クープランの墓”を連想する程度。クラブサンがチェンバロのフランス語名称であることは知っていても、ヴィオールがヴィオラ・ダ・ガンバのフランス語名称であるとは、この度初めて知った。

 

ヴィオラ・ダ・ガンバの倍音をたっぷり含んだ、ふんわりとした音に耳が慣れてくると、典雅な演奏が大変心地よい。クリストフ・ルセはバッハ平均律のCD(つまりドイツ・バロック音楽)を通じて知っていたけど、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の酒井淳とマリオン・マルティノは、両名とも私が単に知らないだけで、きっと名のある奏者に違いない。マレ作品ばかりの後プロは、決して(チコちゃんに叱られないように)ぼ~っとしていたつもりはないのに、気づいたらプログラム最後の曲が終わっていた。シャコンヌ”だから判りそうなものなのに、ちょっとショック・・・やはり、ぼ〜っと聞いていたのかな。

 

休憩中、ホール職員の了解を得てステージ写真を撮影。ヴィオラ・ダ・ガンバは2丁(単位は“丁”でいいのかなぁ?)とも7弦。席(前から2列目)からじっと眺めていても、どうやら7弦目は(もしかすると6弦目も)弾いていないみたい。イエペスが開発した10弦ギターの第710弦のように倍音を均等化させるためのものなのだろうか。それとも実際に弾いていたのかな?どうなのだろう。

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