2019年7月31日 ザ・シンフォニーホール・ストリング・クインテット ワキタ コルディアホール
ワキタ コルディアホール(旧 イシハラホール)
A列9番
モーツァルト :アイネクライネナハトムジーク ト長調 K525
貴志康一 :『日本組曲』より“花見”、"月”、"竹取物語”(恩地孝幸編)
渡邊崇 : Color Singing 〔委託作品〕
ドヴォルザーク : 弦楽5重奏曲 第2番 ト長調 作品77
――アンコール モーツァルト :ディベルティメント第1番" アンダンテ
クインテットメンバー
1stVn 田野倉 雅秋 大阪フィル首席コンマス
2ndVn 岡本 伸一郎 大阪交響楽団アソシエイトコンマス
Va 木下 雄介 大阪フィル首席奏者
Vc 北口 大輔 日本センチュリー首席奏者
Cb 村田 和幸 日本センチュリー首席奏者
開演に先立ち、今年春からホールオーナーとなった企業のオーナー社長、クインテットの生みの親であるザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャー、そして田野倉雅秋による鼎談あり。毎度のこと、コンサート前のおしゃべりはいいから早く演奏を音楽聴かせてよ”と思う。これから演奏される曲とは関係ない話しが20分ほど続いて開演時間を10分ほど経過し、この日をもって大阪フィルと名フィルとのコンマス契約を終え日フィルのコンマスに就任した以降の活動に話題が移ったところで、プレトーク打ち切り。
要の田野倉さんが大阪を離れたら、他のザ・シンフォニーホール座付き弦楽アンサンブル、弦楽4四重奏と同様、こちらも自然消滅かな。鼎談のなかでザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャーから“これからも大学の後輩の貴殿と・・・”と盛んに秋波を送っていたように思えたのだけど、どうなんでしょう。過去5回、終演時に必ずステージ上から田野倉さん自らマイクを持って次回コンサートの案内を行ってきたものの、この日はそれも無し。特殊な編成故の手探り状態の第1回から、この日のように充実した演奏を聴かせてくれるまでになったのに、まったくもって残念な限り。アンコールの後、全員が舞台に引っ込む際に田野倉さんが他メンバー4人と握手を交わしたのを見て、少々感傷的になってしまった。
第1回 2017年6月21日
コメント
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広島⇨大阪・名古屋⇨東京と、登りのぞみ号のごとくキャリアを重ねて行かれる田野倉さんは、この5年間にコンマスとしての活躍、そして大阪クラシックでのソロなど、活躍の場の多くに居合わせておりました。一クラシック音楽ファンとして、日フィルでのますますの活躍を願っています。