2019年5月23日 大阪フィルハーモニー第528回定期演奏会 1日目
フェスティバルホール
定期会員席
指揮 : シャルル・デュトワ
合唱 : 大阪フィルハーモニー合唱団
ベルリオーズ :序曲『ローマの謝肉祭』作品9
ラベル :バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
ベルリオーズ :幻想交響曲
ローマの謝肉祭の出だしの数小節を聴いたとたん、オッたまげた。今まで数々の指揮者のタクトの下で聴いてきた大阪フィルと明らかに音が違う。う~ん、何をして大阪フィルからこんなにも色彩豊かなサウンドを引きだせるのだろう。特に各管楽器奏者が徹底的にそのフレージングやバランス、そして音色に全神経をいきわたらせているのがダイレクトに伝わってくる。正に音の魔術師! 曲全体のテンポ運びや音量の加減、柔らかくしなやかだったり鋭く切り込んだりといった、演奏設計のこれまた素晴らしいこと。
定期前のわずか3日間の練習で、オーケストラの力の程度を図り、フランスものと言いながらも趣の異なる3作品それぞれの解釈を徹底し、さらには幻想交響曲の終盤のように大阪フィルの野武士的個性もしっかり際立たせたデュトア、なんとも恐るべし。明日二日目で、どこまでクオリティーを高められるのだろうか。これは楽しみ楽しみ!
コメント
コメント一覧 (3)
本来なら大阪にいない週末のサロメですが、なんだかこれを聞き逃したら後々、とても後悔してしまいそうな気がしたものですから、強引に日程調整をしてチケットを押さえました。もしご都合がつけばファルスタッフ様も是非。
観て以来 お気に入りの曲ですし。最後のシーンの盛り上がりはきっと忘れられない演奏となる予感。