2019517日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第301回定期演奏会

 

大阪ザ・シンフォニーホール

3LLC1

 

ハイドン               :交響曲第49 『受難』

メンデルスゾーン       :ピアノ協奏曲第1番 ト短調

―アンコール リスト :〝ラ・カンパネラ”

ベートーベン    :交響曲第4番 変ロ長調

 

指揮            :オーギュスタン・デュメイ

ピアノ          :広瀬 悦子

 

コンサートサブタイトルは、ハイドンにしては珍しい暗い気分が全曲を覆う『受難』や、ピアノ協奏曲開始楽章の曲調を思えば、いつものようにクエスチョンマーク付き。それでも〝軽妙洒脱”や〝ウィット”は横においても、コンチェルト終楽章で爽快で華やかなソロ・ピアノは聴いていて、とても楽しい。

 

〝軽妙洒脱…ウィットに富んだ逸品が縦横無尽に駆け巡る”とは、恐らくベートーベンの交響曲を念頭に事務局がひねり出したワーディングだろうけど、指揮者デュメイが求める音楽は、しゃくり上げるようなフレーズの処理に特徴があるもの、かつて一世を風靡したピリオド風のアプローチや、バロックティンパニを用いた明るく乾燥した音色を目指すようなこともなく、いたって中庸。

 

 
関西フィル‗定期‗20190517