2019412日 大阪フィルハーモニー第527回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮            : 尾高 忠明

 

藤倉 大        :レア・グラヴィティ

マーラー        :交響曲第9番 ニ長調

 

この日のマーラー演奏をどのように書き残そうかと、あれやこれやと適当な言葉を探しているうちに、気がつけば演奏会から一週間が経過してしまった。文筆家なら達意な言葉で語れることだろうし、音楽評論家であれば耳ざわりの良い提灯記事で行を埋めることもあるだろうけど、私には意味ないこと。真に感動した演奏であればあるほど、詳細を文字に置き換えて記録に残すことなどできやしない、と改めて思い知らされた。それでも、あえてこの日の演奏を記憶に刻むために思いついた言葉は“一期一会”。そう、この言葉が最も相応しい。

 

バーンスタインなみに尾高忠明が飛び上がり、オーケストラがそれに呼応するかのように猛烈なPrestoに突入した第3楽章。そして、ほんの一息の間をおいてのヴァイオリンG線の慟哭。終楽章冒頭2小節の壮絶なまでの最強奏があって故の、息絶えるかのような終結。1週間経った今でも、本当に心が震える。

 

前プロも記しておかなきゃ。元来、現代音楽はからっきしで、何が良いんだかさっぱりわからない。不快な響きをひたすら聞かされたり、精々、過去に観たSFファンタジー映画で耳にしたようなサウンドだったり。ところが藤倉大の作品は、今まで聴いたことのない不思議な音楽だった、そして実に面白い曲だった。これならまた是非聴いてみたい。

 

終演後、マーレリアンの知人とホワイエで顔を合わせた際、開口一番に“明日2日目を聴きにこられないのが残念”と語ったところ、“今日で十分、あえて明日を聴かないでいたほうが良い”と返された。確かにおっしゃる通り。この日の演奏は、まさに一期一会。

 

さてと、仕事も一区切りだし、クラシック音楽バーにいくとしましょ。


大阪フィル_527回定期