2019222日 大植英次指揮 大阪フィルハーモニー管弦楽団 「シェエラザード」x 「春の祭典」

 

ザ・シンフォニーホール

3階LLE列1番

 

指揮            : 大植 英次

 

リムスキー=コルサコフ  :交響組曲「シェエラザード」

ストラヴィンスキー     :バレエ音楽「春の祭典」

 

昨年3月に 大阪フィル70周年 X ザ・シンフォニーホール35周年特別コンサート” と題して行われた大植英次・大阪フィルの重量級プログラムコンサート(英雄とアルプス交響曲)は総合的には成功(あれだけエキストラ動員したら、さすがに採算性は?だけど)だったようで、今回のコンサートも昨年の祝典的華やぎをもう一度、といった前宣伝がホールのプロモーション冊子で盛んに行われていた。今年は “シェエラザード” と “春の祭典” と、否が応にも大植節全開を期待させるプログラムでありながら、チケット販売はさほどではなかったようだ。3階バルコニーから見ると、2階席CCEE列はごっそりと空席のままで、1階席後ろにも空席が目立つ。そういえば、先週あたりまでチラシ配布が続いていたなぁ。週末金曜日でこのプラグラムにして完売にならないとなると、大阪での大植英次のネームバリューにもそろそろ陰りが出てきたかもしれない。

 

期待の(そして、無茶やるんじゃないのとの若干の不安の)シェエラザードは大植節がドンピシャとはまった演奏。予想通り徹底的にメロディーを思い入れたっぷりに歌わせ、テンポを揺らし、いつもの大きな身振りで煽ること煽ること。特に前半二つの楽章でのヴァイオリン・ソロはとにかくゆったりと、そして第3楽章の甘美な旋律はラフマニノフ並みに甘ったるい。終楽章での “バクダッドの祭り” で暴走気味な突っ走りをさせても、全曲で50分もかかった。やはりこういった作品を振らせたら大植は面白い。

 

実のところ期待より不安が大きかった春の祭典も、無事(笑)だった。いやいや、それどころかリズムの切れを前面に押し出すことよりも、あえて遅めのテンポでバーバリズムと土俗性を徹底的に引き出した名演だった。私には2012年の大阪フィル定期(同じザ・シンフォニーホールで、前半に田園を置いた大植英次らしいプログラム)で崩壊寸前に陥った演奏がトラウマになっている。初日だったか2日目だったかまでは覚えてないかど、演奏箇所ははっきりと覚えていて、第1部のその箇所に差し掛かると思わず身構えてしまった。幸い(?)なことに、2012年の時ほどに無茶にテンポを変化させずにその箇所を過ごした。これで私の大植英次・ハルサイのトラウマも癒えたかな。

 

大植英次_大阪フィル_20190222