2018530日 大阪フィルハーモニー第518回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2R52

 

指揮            : ダニエール・ルスティオーニ

ソプラノ        : 小林 沙羅

 

メンデルスゾーン       : 交響曲第4番“イタリア”

マーラー                : 交響曲第4

 

 “イタリア”は中学生のころアンセルメ・スイスロマンド管弦楽団のLP (たしかB面は“真夏の夜の夢” 抜粋だったはず) を繰り返し聴いたものだけど、記憶を振り絞ってみると、どうやら実演を聴いたのは今回が初めて。こうして聴くと実に聴き栄えのする作品だった。2日目のほうが、より歌謡性と伸びやかさに富んでいたように感じられたけど、ステージからの直接音が比較的良く届く昨日の1階中央ボックス席の真後に比べて2階バルコニーのほうが豊かなホールトーンに包まれたいたことも、その理由だったかもしれない。ただし演奏の精緻さという意味では、たとえば第3楽章中間部など初日のほうが優れていたように思えたのだけど、どうだろうか。

 

準・メルクルに似た指揮姿のルスティオーニは、長い手足をいっぱいに使った大きな身振りの指揮をする。その見た目に反して、マーラー第4番は両日ともテンポをゆらすことも過度なアゴーギクもなく淡白とした音楽作りで、特に遅めのテンポで進んだ第1楽章など、再現部に入って音楽の歩みに変化を効かせるまでは、ほとんど退屈だった。丸く柔らかな表現は全曲を通じていて、たとえば第2楽章のトランペットの楔のような音形(200小節)も全く刺激的にでない。ただ、同じ第2楽章最後あたりでのハープのグリッサンド(254小節)をフォルテで際立たせるようにくっきりと弾かせたところなど、面白かった。(もっとも2日目は意識して聞いていても初日ほどの印象を持たなかったのは、ハーブから遠く離れた上手バルコニーだったからだろうか)。それでも第3楽章など、ゆっくり目のテンポでありながら全く弛緩することなく、コーダで音量が最大値に達するところでの息を呑むようなうねりとロマンティシズムの表出はさすが。

 

ソプラノを歌った小林沙羅はテクニックは申し分ないけど、どうにも声質が独特で正直なところ違和感が先にたつ。(特に直接声が席に届く初日)。もっともマーラーが子供のような声を求めたことを思うと、これはこれでぴったりだったのかもしれない。

 
大阪フィル_518回定期