2018年4月29日 ウィーン国立歌劇場 アンドレア・シェニエ
ウィーン国立歌劇場
平土間3列目12番
RPARKETT LINKS REIHI3、 PLATZ 12
ジョルダーニョ : 歌劇『アンドレア・シェニエ』
アンドレア・シェニエ : ヨナス・カウフマン
カルロ・ジェラール : ロベルト・フロンターリ
マッダレーナ : アンニャ・ハルテロス
指揮 :マルコ・アルミニアート
演出 :オットー・シェンク
オーケストラ :ウィーン国立歌劇場オーケストラ
合唱 :ウィーン国立歌劇場合唱団
席は平土間の前から3列目、しかも中央から僅かに下手によっただけ。ヨナス・カウフマンがタイトル・ロールを歌うとあってほとんど入手を諦めていたにもかかわらず、代理店がキャンセルチケットを定価で確保してくれた。
この位置できくウィーン国立歌劇場オーケストラの演奏に完酔。分厚くオーケストラ全体を下支えする低弦、一糸みだれぬ滑らかな高弦、ピット左右の管楽器群と一体になった完璧な音響バランス。目の前から聞こえてくるコンサートマスターのソロ・ヴァイオリンの音色、下手から聞こえてくる2本のハープと豊かで太いウィンナホルン、そして指揮者の息づかい。いままでに一度も体験したことのない、奇跡的なほどの臨場感に満ち溢れていた。
期待のアンドレア・シェニエ役のカウフマンにも増して圧巻だったのが、マッダレーナ役のアンニャ・ハルテロス。抜群に歌が上手い上に、容姿が美しくカウフマンの相手役として申し分ない。幕切れのアンドレア・シェニエとマッダレーナの圧巻の二重唱は、徐々に盛り上がるオーケストラの音と相まって感動的な時間だった。心が震えてしまった。
さて今日はほぼ同じ席位置で、大好きなオペラ『セビリアの理髪師』を鑑賞。あれやこれや書き残しておきたいこともあるけど、やっとのことでたどり着いたウィーン。開演までの半日、街歩きをしてくることにしよう。
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