201845日 日本センチュリー交響楽団 第224定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲

ライネッケ: フルート協奏曲 ニ長調 OP283

  ――アンコール  ドビュッシー: シリンクス

カリンニコフ: 交響曲第1

 

指揮                飯森 範親

フルート              ワルター・アウアー

 

演奏会日記のアップをかなりサボっていました。320日のペンタトニカ“5つの物語”から413日の読響名曲コンサートまで、4つの演奏会をまとめてアップします。

 

幸いなことに継続定期会員として、今シーズンも昨年度までと同じ平土間中央やや上手の、このホールお気に入りの座席番号が割り振られた。それにしても肝心の入りが7割程度であるのは、寂しい限り。

 

日本センチュリーの音の重心がいつも以上に“軽い”。決してそれは良い、悪いの類ではないけれど、すくなくともウェーバーの序曲にはしっくりこない。冒頭の響きからして、厚みが乏しく、終盤にかけてエネルギーの爆発する箇所など不完全燃焼。このオケにはドイツものは向かないかな。

 

カリンニコフ第1交響曲を耳にしたのは本当に久しぶり。この曲はNAXOSが廉価盤マーケットを席巻し始めた1990年代後半に、クチャル指揮ウクライナ国立響による第2番とのカップリングCDが数ヶ月間連続でクラシックジャンルのベストセラーだったのを思い出す。当時この曲を気に入っていて、同じくベストセラーのヤルヴィ盤やら、希少盤だったスヴェトラーノフ・ソヴィエト国立響やらを買い集めたもの。あらから20年あまり経過した今となっては、アマチュアオケでもよく演奏させるし、たしか数年前にはヤルヴィがN響との定期で取り上げていたはず。それにしても哀愁を帯びた冒頭主題は日本人好みの好旋律。でもねぇ、シーズン開始のメイン作品としてはちょっと軽すぎません?

 

メイン曲のそうした“軽さ”、そして演奏が終わったのがまだ850分ということもあいまって、なんとなくアンコールがありそうな予感を感じながら、夜の会食に途中合流のため指揮者最初の退場とともに、ホールを後にした。どうやら、やはりアンコールがあったらしい。