2018年3月22日 ザ・シンフォニーホール =これぞカスタマーファースト=
大阪フィル70周年 X ザ・シンフォニーホール35周年 特別コンサートにて
演奏会の記録は別ブログ記事として、以下は私が体験したザ・シンフォニーホールのすばらしき顧客対応についてです。
時間ぎりぎりにオフィスを出てザ・シンフォニーホールにたどり着いたのは、いつもながらの開演5分前。ところがチケットを入れているはずの長財布をまさぐっても“チケットが無い”。何度探しても“無い”。どうやら直前の東京出張もあり、平日住まいの大阪の自宅部屋に置き忘れたようだ。“チケットを忘れてきたようです”と自分のドジ加減を自嘲気味に告げたところ、受付担当の男性が、直ぐ横のチケットカウンターに私を連れて行った。
“どうやら、チケットを持ってくるのを忘れてしまったようです”(私)
“席はどのあたりだったか覚えていらっしゃいますか?”(カウンターの女性)
“たぶん、このあたり(座席表のいつもの平土間中央あたりを漠然と示した)”
“お名前は?”(カウンターの女性)
“○○です”
私の名前とおおよその席位置を聞いた後、直ちに数名のスタッフが販売伝票の控えの束をテーブルに並べて、いっせいに購入履歴の確認を始めた。(ホワイエのスピーカーからは、指揮者を迎える拍手の音が聞こえてる)
“あの~~う、もしかしたら、チケット・ピアで購入したかもしれません”(私)
すると早速、一人のスタッフがピアに電話をかけて購入履歴の問い合わせを始めた。==夕方7時をすぎてもピアに確認できる術があるんだぁ、と驚き==。ちなみに、私もiPadからピア・マイページにアクセスして、ピアで購入履歴がないことを確認して伝えた。(スピーカーからは、英雄交響曲の冒頭音楽が聞こえてきた)
“あっ、もしかしたら大阪フィルのチケットセンターから購入したかも?”(私)
すると、さらに別のスタッフが大阪フィル・チケットセンターの販売履歴一覧を持ってきて、私の名前を探し始めた。==販売一覧の控えを持ってるんだぁ、と又も驚き==。(すでに7時10分を経過して、スピーカーからは第1楽章が聞こえる)
複数のスタッフが手分けをして履歴を探している間、申し訳なく思いながらホワイエから聞こえてくる演奏に耳を傾けていた。
スタッフの一人が気遣って話しかけてくれる。
“チケットの色を覚えてらっしゃいますか?こちら(ザ・シンフォニーホールのチケットオフィス)でご購入ならピンク色なのですが…?”
“う~ん、覚えてないです”(私)
“あの~~、もし完売でなければ、改めて別のチケットを買いたいのですが。。。。。”と言ったそのとき、ホワイエ奥から別の女性が駆け足でやってきた。
“ご住所はどちらですか?”
“○○県○○市…です”。(私)。
“(笑みとともに)ザ・シンフォニーホールのネットでお求めでした。確認できましたので、再発行しますね”
という顛末で、再発行されたチケットと、自宅部屋に置き忘れたチケットの写真がこちら。
ザ・シンフォニーホールのオペレーションは、実にすばらしい。 “来場するすべての人に音楽を楽しんでもらいたい”という意識、そしてカスタマー・ファーストを実践するため行動規範がスタッフ全員に浸透しているからこその対応ですね。翌日、職場でこのエピソードを同僚に話したら、皆一様に“普通、ありえない”、“凄い、信じられない”の大合唱。そうですよね、私もそう思う。
ザ・シンフォニーホールのスタッフの皆様、ありがとうございました。英雄交響曲を途中から、そして楽しみにしていたアルプス交響曲をお気に入りの席で聴くことができました。
最初のザ・シンフォニーフォール詣での際に、ホール内のショップで買った ”残響2秒”。残念ながら初版ではなく、1985年の第3版。
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