2018322日 大阪フィル70周年 X ザ・シンフォニーホール35周年 特別コンサート

 

シンフォニーホール

1K29番 (後半のアルプス交響曲のみ)

 

ベートーベン: 交響曲第3番 『英雄』 Op55

リヒャルト・シュトラウス: アルプス交響曲 Op64

 

指揮                   : 大植 英次

大阪フィルハーモニー

 

大阪フィルの創立70周年、そしてザ・シンフォニーホール開館35周年を記念した特別コンサート。前半の英雄交響曲は情けない事情があり(別ブログ記事にするつもりです)、第1楽章を聴きそびれ、第2楽章から1階最後尾で立ち見(立ち聴き…ですね)。2階バルコニーが被さっていても、ステージからの距離が近く十分に音が飛んでくるし、音響的にはまったく不満は無い。

 

その英雄交響曲は、まさか後半にアルプス交響曲が控えているからではないだろうけど、かなりの快速。ただし演奏内容は、昨今のスマートで洗練されたスタイルにはまったく背を向けた“大植英次”の個性が色濃くでたもの。よく言えば野武士のような武骨な演奏で、もしかすると大阪フィルの持つ昔ながらの性分のようなものを結果的に引き出すことになったのかもしれない。ただし、あまりにも荒っぽくゴツゴツとしたもので、けっして立派は演奏とはいえない。第3楽章トリオでのしゃくり上げるようなメロディーラインの処理など、どうにも滑稽で白々しい。

 

後半のアルプス交響曲は前半のベートーベンと違い、とにかく聴いていて面白い。近年になって一段と、大見得を切ったような演奏効果に満ちた大曲志向への偏向が強まった感がある大植英次だけど、その個性が空回りして演奏するオーケストラとの間に絶望的な溝を感じさせるときがある一方で、ツボにはまればこの日のアルプス交響曲のように快演が生まれることもある。

 

大阪フィルは大健闘。やはりホルンの高橋トップの存在感は抜きん出ている。指定どおりの楽器編成(Hr.12本、Tr.2Tb2)のバンダによる1階左扉の外側から分厚いファンファーレも効果抜群。(休憩後、男性トイレから出て階段をあがっていくと、地下控え室から出てきたこのバンダ奏者の一団に取り囲まれて大いに圧倒されてしまった)

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