201834日 琵琶湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー『ワルキューレ』第2日目 

 

滋賀県立芸術劇場 琵琶湖ホール

1階 1U14

 

指 揮           :沼尻 竜典

演 出           ミヒャエル・ハンペ

 

ジークムント    : 望月 哲也

フンディング    : 山下 浩司

ヴェータン      : 青山 貢

ジークリンデ    : 田崎 尚美

ブリュンヒルデ  : 池田 香織

フリッカ        : 中島 郁子

ゲルヒルデ      : 基村 昌代

オルトリンデ    : 小川 里美

ワルトラウテ    : 澤村 翔子

シュヴェルトライテ: 小林 昌代

ヘルムヴェーゲ  : 岩川 亮子

ジークルーネ    : 小野 和歌子

グリムゲルデ    : 森 季子

ロスワイセ      : 平舘 直子

 

終演後そのまま京都から新幹線で東京まで移動して、今日月曜日は、朝から東京のオフィスで仕事。メール処理をしていても、ミーティングをしていても、めくるめく押し寄せる壮大な終幕の音楽が頭の中で鳴っている。“冬の嵐は過ぎ去りて”のところ、紗幕いっぱいに映し出された春風にゆれるトネリコの大木の新緑のシーンを何度も思い出してしまう。う~ん、またワーグナーの毒に犯されたようだ。ただし、今回は昨年の新国“神々の黄昏”のときほど重症ではない。その最大の理由は、初日の不完全燃焼によることが大きい。恐らく土曜日だけの観劇であれば、毒に犯されることは無かったのでは。

 

ピットでは、下手端にハープ2台、上手にティンパニ2セット、さらにHr8Tr 4といった指定どおりの管楽器の陣容に、12型の弦がところ狭し。新国は舞台に潜り込むようにもう一列ほどのスペースがあり、“神々の黄昏”ではハープが4台ほど並んで置かれていたのに比べると、びわ湖ホールはオペラ専用劇場でありながらワーグナーの楽劇を上演するにはピットが小さすぎる。故にだろうか、初日はとにかく京響の演奏が抑え気味。それが2日目になると、金管は吹っ切れたように吹きまくるし、弦も合奏精度を気にせず、といった感じで、熱気に満ちた演奏に打って変わった。やはり“楽劇”はこうでなくっちゃと、ここまで書いて、ふっと思い出した。昨年も“ラインの黄金”二日目でもまったく同じ感想を書いてる。

 

初日の演奏は特に第1幕が低調で不完全燃焼。ジークムントもジークリンデも2日目のほうがヴェルズング族としての英雄的声質に適していたし、沼尻竜典の指揮も明らかに2日目のほうがよりオーケストラをドライブしていた。京響が手馴れてきたのだろうか、それとも指揮者とジークムント・ジークリンデ役との息の合い方の問題なのだろうか。わずか2日間の公演でありながら全役をダブルキャスト(限られた機会しか得られない歌手への配慮なのだろうか、まったく知る由もないし興味もないけど)にすることで、やはり公演のクオリティーに影を落とすのは、聴く者としては残念なところ。あの役は初日で、この役は二日目で聴いたら・・・と、あれこれ思ってしまうのも、ワーグナー好き故かな。あ~ぁ、なんのかのと言っても、ワーグナーの音楽が好き。もっと毒に浸っていたい。

 

昨年“ラインの黄金”での、上階席から“新国に負けるな~っ!”との猛烈な声援まで聞えてきたほどの熱狂まではないにしろ、演出へのブーが飛んだり、それをかき消すほどのブラボーがかかったりと、ワグネリアンにとってはたまらない2日間だったことは間違いない。

 

閑話休題

4月最終週のスイス出張のついでにウィーンに足を伸ばすことにして国立歌劇場のチケットを代理店にお願いしたら、なっなっなんとアンドレア・シェニエ、セヴィリアの理髪師、アイーダと3日連続で平土間席3列目、4列目の中央席が取れてしまったぁ。カウフマン様、お願いだからドタキャンしないで!。

 
びわ湖ホール_ワルキューレ_20180304