2018119日 大阪フィルハーモニー第514回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2R5

 

指揮            : 角田 鋼亮

ヴァイオリン    : 竹添 恭子

 

コルンゴルド: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

                ―― アンコール  ヴォーン・ウィリアムス: 揚げひばり

マーラー:交響曲第1番“巨人”

 

またまた、演奏会記録の書き溜め状態。この大阪フィルの定期の数日前になる116日にNHK BSで放送された“クラシック・クラブ”の録画(竹添恭子のリサイタルで曲目はブラームスの1番、3番ソナタ)を自宅で見ていて、いよいよ重い腰をあげた。

 

とにかく公私の“公”が忙しい。日ごろより職場の同僚には“予定したコンサートには常に万難を排して出かける”と宣言していても、仕事上の事情には最後にはあがなえない。これまでも出張やら会議やら、ときには社用の会食でいけなかったインバル・大阪フィルのマーラー5番の定期二日目などあったものの、昨年12月から年始にかけては、なんと5つのコンサートを連続して聞き逃してしまった。なかでも読響の“第九”(フェスティバル・ホール)と、オーケストラ・アンサンブル金沢のニュー・イヤー・コンサート(ザ・シンフォニーホール)が聴けなかったのは、いかにも残念。大阪フィルの1月定期も初日が仕事の都合がつかずじまいで(幸いにも最近、常連さんとして認識いただいた感のあるクラシック音楽バーの店長にチケットをお譲りできた)、結局この第2日目が今年の演奏会聴き始め。

 

2階席サイドのバルコニー部分(R5列)はフル編成オケをヴィジュアル的に鑑賞するには最高で、“巨人”のスケルツォでの9本のホルンによるベルアップは見てて実に爽快。それに引きかえヴァイオリン・ソロを楽しむにはいささか難しいところがある。それでもコルンゴルドの独特な響きの音の世界を感じることができたのは竹添恭子の上手さなのだろう。(ちなみに、いま自室にながれているの前述のブラームスのソナタ3番の2楽章)

 

メインがマーラーの巨人でありながら、あまり席が埋まらなかったのは指揮者の知名度不足からだろうか。角田鋼亮の指揮は、大阪フィル実質デビューとなった昨年10月のソアレ・コンサートを聴いていないので(日本センチュリーのハイドンマラソンと重なった)、今回が昨年2月のEnjoyオーケストラ”につづいての2度目。とにかく大阪フィルのメンバーが彼の定期初登場を暖かく支えた、といったところだろうか。勿論、十分に譜を読み込んだ上での指揮台だろうけど、リスクを取ってでも個性溢れるアプローチを楽しみにしていたので、あまり面白みのない演奏というのが正直なところ。角田鋼亮の名前は今年4月からの大阪フィル定期ラインナップにも、ソアレ・マチネの両プログラムからも名前がない。

 

 
大阪フィル_第514回定期演奏会_20180119