2017年11月16日 大阪フィルハーモニー交響楽団 ソアレ・シンフォニー Vol.10
ザ・シンフォニーホール
1階席N列6番
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
―アンコール(ピアノソロ) ラフマニノフ:『パガニーニの主題による狂詩曲』第18変奏
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調
―アンコール チャイコフスキー:弦楽セレナーデ “ワルツ”
指揮: 大友 直人
ピアノ : 牛田 智大
またもやブログ更新をサボってしまった。しかも今回は4週間近くも。演奏後直ぐにiPhoneのEvernoteに残したメモ書き(ノート)を頼りに演奏の防備録として順次、ブログに残します。
東京一極集中のクラシック音楽界では一地方都市に過ぎない大阪では、シンフォニーならチャイコの5番、ヴァイオリン協奏曲ならメンデルスゾーンで、ピアノはラフマニノフの2番がとにかく多い。この曲をプログラミングすることである程度の集客が見込めるからなのだから当然のこととしても、今年はラフマニノフ2番とチャイコフスキーの4,5,6番の組み合わせの多いこと。
18歳の牛田智大は華奢な体からイメージとは違いピアニスティックな演奏。若さ故の力任せと内面に持つ音楽性とのアンバランスさを感じる。一方で大友直人の指揮は、特定オーケストラの常任ポジションをもたず、いろいろなオケの地方公演を雇われ指揮している立場では、“無理な主張をオケに強いず・聴衆に判り易く”をスタンスとしているのだろうか、シンフォニーは、つまらなくは無いが面白くもない。
それにしても、一階席でザ・シンフォニーホールの響きの中に身を浸すのは至極贅沢。このホール一階席での音響は、私の知る限りでは日本一番。直前にサントリーホールの音を二日続けて体験した後なので、つくづく思う。出張の折、(少々以上に)強引に時間を割いて出かける東京の演奏会で貧しい音、貧弱な響きに接するたびに、つくづくザ・シンフォニーホールがある関西在住のクラシックファンは幸せだと思う。なにせ、東京のNHKホールやら、オーチャード・ホールなど、演奏を聴きながら“本来ならきっとこんな響きがしているに違いない”と耳に聞える音を補正しながら音楽を楽しまなければならないのだから。
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