2017630日 ザ・タロー・シンガーズ 第22回定期演奏会 『賛美と内省と』

 

いずみホール

1B20

 

B・ブリテン: 神よ、速やかに我らを救い給え

K・ニーステッド:ミゼレーレ

K・ニーステッド:悲しみの聖母 -混声合唱とチェロのための

B・ブリテン: 大いなる神の栄光に

  ―― アンコール  B・ブリテン: 『5つの花の歌』から第2

                        不明

 

指揮            :里井 宏次

合唱            :ザ・タロー・シンガーズ

チェロ          :荒井 結子

 

またも演奏会記録の書き溜めをしてしまった。大阪フィル509回定期、読響第17回大阪定期、ザ・タローシンガーズ第22回定期、ドレスデン・フィル芸術劇場演奏会、関西二期会のサロンオペラ“カルメン”、シンフォニーホール・ビックバンドVol.6について、順次アップします。昨日聴いた、バーンスタイン“ミサ”は、後日あらためて時間を置いて記します(あまりに衝撃が大きすぎた)。

 

18名のメンバーによるア・カペラ・コーラス、ザ・タロー・シンガーズを聴くのは昨年1月に同じ“いずみホール”で、ア・カペラ合唱版『冬の旅』全曲の公演以来。そのときは大いに感動したのもので、この日の演奏会もたいへん楽しみにしていた。やはりこの団体、かなり上手い。特に各パート4名、16声のミゼレーレが見事。人声という完璧に均一な音色による見事なハーモニーは、えも言えぬ優美さで聴きほれてしまった。“混声合唱とチェロのための”と副題された悲しみの聖母は、自席(B20番)目の前で演奏されたチェロ独奏の迫真の演奏に耳と目を奪われてしまった。コーラスがまったく記憶にない。

 

ところで最終曲“大いなる神の栄光に”は英語歌詞にも関わらず、全員が徹底的なカタカナ発音のため、てっきりラテン語歌詞を歌っているものだと思って聴いていた。途中、パンフレットに目をやり英語歌詞に気づいてからは、どうにも聞いていて“聞き取ろうとしても聞き取れない、すわりの悪さ、ストレスを感じてしまう。う~ん、考えさせられる。イタリア語やラテン語歌詞を日本人が歌うのを聞いても、そもそもまったく知らない言語なのだから違和感を覚えようがないのであって、一方で今回英語の歌詞だった(と気づいた)ことで、かなりのストレスを感じてしまったことになる。たとえば、読響と一緒に第九を歌う新国立歌劇場合唱団のドイツ語は、国内のトッププロ合唱団らしく完璧なのだろうか。これまた、ドイツ語を話せないので、分かりようがない。

 
タローシンガーズ_アンコール_20170630