2017年6月3日 山田和樹・日本フィルハーモニー マーラーツィクルス第8回 一千人の交響曲 初日
オーチャード・ホール
1階 27列27番
武満 徹 : 星・鳥(スター・アイル)
マーラー : 交響曲第8番「一千人の交響曲」
指揮 : 山田 和樹
ソプラノ1 罪深き女 : 林 正子
ソプラノ2 懺悔する女 : 田崎 尚美
ソプラノ 栄光の聖母 : 小林 沙羅
アルト1 サマリアの女 : 清水 華澄
アルト2 エジプトのマリア : 高橋 華子
テノール マリア崇敬の博士 : 西村 悟
バリトン 法悦の教父 : 小森 輝彦
バス 瞑想する教父 : 妻屋 秀和
第1コーラス 武蔵野合唱団
第2コーラス 栗友会合唱団
自動合唱 東京少年少女合唱隊
オーチャード・ホールは、1990年に新婚の妻をつれてニューイヤーコンサートに出かけて以来。そのときの曲目は新世界交響曲とスターウォーズ組曲だったことは覚えているけどオーケストラはどこだったのだろう。実に27年ぶりのホールだけど、ネットで盛んに書きたてられているとおり本当に音響が最悪。
舞台奥に壁のように立ち並んだ合唱ばかりが耳にダイレクトに届く一方で、ステージ前面に大きく展開したオーケストラの音が聴こえてこない。弦の音はどこに消えてるんだろう。大きな空間で音が減衰してしまってもバランスよく聞こえるNHKホールのほうがまだずっとましだ。神秘の合唱を歌い終えた後のオーケストラのみのエンディングがとても小さく聴こえる。残響なんて、精々0.5秒くらいだろうか。三階の左右バルコニー先端に配したバンダも、当然ながら指揮を見ながらステージ方向に向かって吹くので、音が空間に消えていき、山田和樹が大きな身振りでバンダに向かって指揮パフォーマンスをしても空しくさえ見えてしまう。
月曜日からの会議にあわせて週末土曜日から東京入りし、今日、明日と続けて聴くのだけど、今年正月にチケット購入時、よりによって両日ともほぼ同じ席を選択してしまった。日頃、フェスティバルホール、ザ・シンフォニーホール、いずみホールとクラシック演奏に非常に適した優れたホールで演奏を聴けるありがたみをつくづく感じる。
コメント