2017
526日 日本センチュリー交響楽団 第35回いずみ定期 

 

いずみホール

1階 定期会員席

 

ハイドン: 交響曲第90番 ハ長調

モーツアルト:ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調

 

ハイドン: 交響曲第76番 変ホ長調

ハイドン: 交響曲第92番 ト長調『オックスフォード』

 

 指 揮        : 飯森規親

ヴァイオリン  水無瀬 一成

 

またまた演奏会の記録(ブログ)更新をサボってしまった。5.月に聴いた7つの演奏会(ダニエル・シュー・リサイタル、大阪フィル第508回定期、シンフィニーホール・ビッグバンドVol.5, 関西フィル第283回定期、松江クラシック、タンペレ・フィル、日本センチュリーいずみ第35回定期の記録を一気にアップします。

 

今回の交響曲3曲はとても味のある選択。なかなかに個性的な作風の90番(チェンバロを加えて演奏された)、疾風怒涛時代と晩年のロンドンセットの狭間にある作品がこんなにも面白いことを気づかされた76番、そして最後に93番から始まるザロモン・セットと同様に大規模で交響曲としての完成された様式をもつオックスフォードで締めくくる。演奏はシンフィニー3曲の編成がほぼ同じことも幸いしたのか、初期作品を取り混ぜるこれまでのハイドン・マラソン以上に安定したアンサンブルに感じられた。

 

毎回、ハイドンにこだわらずコンチェルトを1曲プログラミング、ということだろうけど、一度でもシュテファン・ドールやラデク・バボラークの音を聴いてしまうと首席奏者といえども実力の差は如何ともしがたい。吹きこなすことがそもそも難しいホルンのコンチェルト・ソロ奏者は世になかなかいない、ということなのだろう。毎回、コンチェルト曲目やソリスト名で集客が増減している様子は無くハイドンを聴きたい固定ファンで席が埋まっているのであれば、無理にコンチェルトなど置かずにハイドンの交響曲4曲でプログラミングしても良かったのでは。

 
日本センチュリー_いずみ定期_20170526