2017512日 大阪フィルハーモニー第508回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

ウェーバー: 歌劇『オベロン』序曲

ウェーバー: 交響曲第1番 ハ長調

チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調

 

指揮 :  ウラディーミル・フェドセーエフ

 

 

またまた演奏会の記録(ブログ)更新をサボってしまった。5.月に聴いた7つの演奏会(ダニエル・シュー・リサイタル、大阪フィル第508回定期、シンフィニーホール・ビッグバンドVol.5, 関西フィル第283回定期、松江クラシック、タンペレ・フィル、日本センチュリーいずみ第35回定期の記録を一気にアップします。

 

 

大阪フィルの音の個性を“分厚い低弦に支えられた重厚なサウンド”と表現するとすれば、この日の演奏はまったく異なる、いままでに聴いたことのないような響き。最初のウェーバーの序曲で早くも“いつもと異なる響き”の新鮮さに驚かされたけど、後半のチャイコフスキーはどう言葉にすればいいのだろうか? がなりたてたり、こけおどしたりなど皆無で、品位をまったく失うことの無い演奏は、たとえば“聴くものに狂気を感じさせたい”と言って爆演を志向してみたり、安っぽいロマンティシズムに溺れたりといった陳腐な演奏などとはまったく異なる、美しい均整の取れたギリシャ彫刻を思わせるような音楽。大阪フィルもこんな洗練された音楽が表現できるんだぁ。フェドセーエフ恐るべし。ホルンはアシスタントを加えた5本、トランペットはなんとアシスタントを2本にした4本。ただし、倍管で吹くことは曲を通して一度も無い。第2、第3楽章をアタッカでつないだ一方、終楽章は一呼吸おいてから開始した。

 
大阪フィル_定期演奏会第508回_20170512