2017年4月21日 日本センチュリー交響楽団 第216定期 1日目
大阪ザ・シンフォニーホール
1階 定期会員席
エロール :歌劇「ザンパ」序曲
ショパン ;ピアノ協奏曲第1番 ホ短調
アンコール ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ単調
モーツアルト :レ・プティ・リアン K299b
モーツアルト :交響曲第31番 ニ長調「パリ」 K297
指揮:
ピアノ: 江崎 昌子
演奏会日記のアップをかなりサボっていました。4月14日の広響から4月29日の関フィル定期まで、7つの演奏会を一気にアップします。
飯森範親が指揮をした日本センチュリーの12型2管編成での演奏は間違いなく一級品。帰り際、出口で見送りされていた団員の方に、思わず『良い演奏会でした!』とお声をかけました。これだけの演奏を聴かせていながら客席が半分も埋まっていないのはどうしたもんでしょう。関西フィルが一日定期とはいえ、ほぼシンフォニーホールを満席にしていることを思えば、マネジメントの失敗を問われてもしかたがないところ。
今年4月から日本センチュリーのシンフォニー定期の定期会員になったのは、昨年までのようにフェスティバルホールでの大阪フィルの定期と日程ダブりが無いこと(事務局どうしで調整したのだろうか?)、大阪フィルと同様、12月定期が“第九”でないこと。そしてなにより昨年までの立ち位置を取り違いしたとしか思えない大曲路線から離れ、やっとでこのオーケストラ本来の個性を楽しめるラインナップになったから(名残としてブルックナー4番(来年3月)があるけど)。
なによりシーズン最初のこの4月定期の曲目が定期会員申込の決め手だった。ちょっと残念なのは協奏曲のピアニストが小山美稚恵でないこと。昨年までアーティスト・イン・レジデンスとしてプログラムに紹介されていたのに、どうやら今年はその記載がない。小山美稚恵が弾かないなら、ショパンのコンチェルトなど挟まないでもう1曲モーツアルトのシンフォニーか同時代作曲家の佳作を置けば最高のプログラムなのだけど。 大阪の地方オケっぽくて、それはそれで個性であった大げさで癖のある弓使いの奏者や、体をクネクネ揺すってひく奏者といった個性的だったヴァイオリンセクションも見た目に普通になって、プロフェショナル然とした良い団体になったように思える。これからの定期が毎回楽しみだ。
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