2017年1月15日 チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル ザ・シンフォニーホール公演
ザ・シンフォニーホール
2階 AA列
ベルク : ピアノ・ソナタ ロ短調 Op.1
シューベルト : ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D958
ショパン : 24の前奏曲 Op 28
――― アンコール シューベルト ; 楽興の時 第3番
ショパン : バラード 第1番
2時間ほどの演奏会の間、2階席最前列の席からステージ上のチョ・ソンジンの姿に目を落とすことなく、ずっと正面パイプオルガン方向のホール空間を見つめながらじっと聞えてくる音楽に耳を傾けていた。弾けもしないピアノについて、音色がどうの、タッチがどうのなど皆目まったくわからないが、ホール空間に満たされた音は、他にピアニストのリサイタルでの響きとは明らかに違う。ダイナミズムに満ち、よどみなく歌い、消え行く音に濁りがまったくない。ピアノ・リサイタルでこんなに感動と興奮を覚えたのは久方ぶり。プログラム終了後、熱狂的な拍手とともに多くのブラボーとスタンディングオベーションが送られていた。
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