2017年1月14日 新日本フィルハーモニー交響楽団 アフタヌーンコンサート すみだトリフォニーホール
すみだトリフォニーホール
1階 12列
アイヴス : 答えのない質問
バーンスタイン : 交響曲第2番『不安の時代』
―― アンコール ガーシュイン: ブルーララバイ
コープランド : 市民のファンファーレ
バーンスタイン : ウェストサイド・ストーリーより『シンフォニックダンス』
―― アンコール ストラビンスキー: サーカスポルカ
指揮:ヤク・ファン・ステーン
ピアノ: 江口 玲
錦糸町にある、すみだトリフォニーホールは今回が初めて。購入した1階12列は申し分ない席位置でシューボックス型の豊かな響きを楽しむことができたけど、“クラシック音楽を聴く”という日常から離れたひと時を楽しむことにはまったく不向きな場所にある。JR錦糸町駅駅前からホールまでの道筋は音楽へ誘うプロムナードといった趣きなど皆無だし、ホール内はいかにも自治体行政機関のオペレーション然としている。せまっくるしい北斎カフェはガラス越しに高層マンションのような建物が近距離に見える(西宮の芸文センターKOBELCOホールのカフェもガラス越しの眺めは酷いが、北斎カフェはもうカフェと呼べるレベルではない。)
『答えのない質問』は “えっもう終わり?”というのが率直な感想だったし、『不安の時代』など、パンフレットに記載された曲解説を眺めながら聴いていても、何がなんだかわからないまま、少々退屈を覚えながら音を追いかけていた、とういうのが正直なところ。大好きな後半の2曲になるとかなり楽しめたのだけど、それでも『シンフォニックダンス』は、(一昨年の大阪フィル定期の演奏ほどでは無いにしろ)クラシック演奏家による生真面目さから抜け出ることなく面白みがない。やはりこの曲、スイングしなきゃ。
と、なんだか不満ばっかりの日記になってしまったけど、この演奏会で一番の“おっ!”は、2階に向かっての階段途中に新日本フィル所有のワーグナーチューバが展示されていたこと。
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