2016
年9月27日 大阪フィルハーモニー第502回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

1階 定期会員席

 

モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K183

マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

 

指揮:エリアフ・インバル

 

勤務先オフィスが8月に難波から堂島に移転したことで、フェスティバルホールまで徒歩5分となり、645分まで仕事をしていても余裕で開演に間に合います。オフィス移転の事実上の責任者だったことで、職場の同僚から “自分の趣味に合わせて移転先を決めたでしょう?” と冷やかされました。福島のシンフォニーホールまでもタクシーワンメーターの距離になったけど、一方でいずみホールへは地下鉄を3路線乗り継ぐ羽目になり、今まで以上に時間がかかるようになってしまいました。(この日記を週末に書いていますが、昨日金曜日の関西フィルいずみ定期はおかげで開演ギリギリに席に飛び込んでしまった)

 

さて、演奏。まず、一言 “下手くそ。ビッグネーム、インバルを呼ぶに値しない” 。 1曲目のモーツァルトの25番は、指揮者の音楽の運びが作品の持つ激しさや抑揚を特に強調することもなくあまり面白味がなかったのだけど、とにかく演奏の酷いこと。12型の弦は縦の線がバラバラだし、4本のHrの情けないほどのクオリティーには非常にがっかり。契約上の理由なのか知らないけど、近年加入の実力ある奏者はいつもの通り “降り番” で、目を閉じて意識的にフィルターをかけてホルンの音を聴かないようにしなければならない、今日のように古参とエキストラによる演奏を聞かされるのは、実につらい。

 

後半のマーラーは、さらに大阪フィルの合奏力の低さを露呈させた演奏で、定期公演は3日間しっかり練習したはずだから、指揮者からの意識伝達は十分になされたはずなのに、開始早々から“ええっ、そんなテンポで振るの?練習と違うじゃない!”とでも叫んでんじゃないのと思わせるようなドタバタぶりで、冒頭Trソロの事故は仕方ないにしても、最後までアンサンブルは乱れっぱなし。6月の読響の演奏と比較するのがそもそも間違いなのでしょうかね。Hr.高橋さんの3楽章Corno Obbligatoが唯一の救いかな。終演後、さすがにこんなにもズダボロな演奏をしたためか、いつもの出口扉での"お見送り"なし。

 

翌日2日目のチケット(2階L5列)も購入していたのだけど、急遽社用の会食が入り、演奏会当時にやむなくお隣の席にお座りの定期会員の方にお譲りしました。2日目の演奏はどうだったのでしょう?インバルさんの来演は今年の大阪フィル一番の目玉イベントだったのでとても残念ではありますが、今日のような演奏をまた聴かされなくて済んだかも・・・とも思わないでもない。どうか大阪フィルさん、可能な限り二日続けて聴きに出掛けるほどの熱心な定期会員に “買ったチケットで聴きにいかないほうが良かったかも・・” などと思わせないでください。

大阪フィル_502回定期