2016年6月17日 日本センチュリー交響楽団 第31回いずみ定期
いずみホール
1階 定期会員席(前半のみ:1階後ろの席)
ハイドン: 交響曲第19番 二長調
モーツアルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K314
――アンコール
ブリテン:オウィディウスによる6つのメタモルフォーゼOp.49より第1曲
ハイドン: 交響曲第58番 ヘ長調
ハイドン: 交響曲第7番 ハ長調『昼』
指 揮 : 飯森規親
オーボエ : ハンスイェルク・シェレンベルガー
この日は、スピノジを指揮者に迎えた大阪フィル6月定期と、日本センチュリーのいずみホール定期が重なってしまいました。大フィル定期でこれやるの、しかもこの順番で?といったラインナップの大阪フィルのチケットを会社の同僚に譲って、コアメンバーによるアンサンブルを楽しみにいずみホールに出かけたのですが、期待が大きすぎたのかもしれません。残念ながら少々物足りない一夜でした。
もちろん精緻なアンサンブルはいつも通りですが、コンチェルトグロッソの第7番の前に演奏された19番と58番は曲自体の魅力が乏しすぎます。ハイドンマラソンとして全曲演奏を目指している以上、佳作以外の落穂ひろいは致し方ないとして、それらを補完するはずの元ベルリンフィル首席奏者の名手シェレンベルガーを迎えたモーツアルトのObコンも、オケの音量が大きすぎてObソロとのバランスを欠き、楽しめずに終わってしまいました。たぶんリハーサルは音源収録を兼たハイドン演奏が中心となって、結果コンチェルトには多くの時間を割くこともなく本番に臨んだのではないでしょうか。いつもならコンチェルトの伴奏指揮ではオーケストラのニュアンス付などに創意を感じさせる飯森規親さんも、今夜はさほどでもなかった、というのが正直な感想です。
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