2016531日 シャルル・リシャール=アムラン オール・ショパン・ピアノ・リサイタル

 


シンフォニーホール

1階 中央ブロックL

 


ノクターン ロ長調 作品62-1

バラード第3番 変イ長調 作品47

幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61

序奏とロンド 変ホ長調 作品16

4つのマズルカ 作品33

ソナタ第3番 ロ短調 作品58

――アンコール

ポロネーズ 第6番 『英雄』

エネスク: バヴァーヌ 作品102

 


シャルル・リシャール=アムラン

 


集客目的もあってか、主だった作品ジャンルを網羅するように選曲されたプログラムは、とくに休憩をはさんでのマズルカまで、特に個性が際立った歌い回しをすることもなく面白味の乏しい“上手いピアノ弾きのショパン”演奏ですが、終曲のソナタとなるとその姿が一変します。

 


おそらくこのピアニストはショパンよりも、厳格な様式で構成された作品に対する指向が強いのではないでしょうか。とにかくとても聴きごたえのあるソナタでした。ショパンコンクール第2位の看板を掲げてのリサイタル・ツアーが一段落した後もこのまま“ショパン弾き”として活躍を続けるピアニストではないようです。本来なら、アンコール曲もすべてショパンとすべきところを、一曲目で豪快に英雄ポロネーズを弾いて見せた次には、あえてショパンの曲を選ばなかったところにも彼の指向性が現れているような気がしてなりません。

 


ところでアンコール2曲目のジョルジュ・エネスクの名に触れ、自宅CD棚にこの作曲者の作品を収めたArte Nova CDを何枚も未聴のまま置いていることを思い出した。――いま、コンサートから1週間近く経過した週末にこれらCDを一気に聴いています。ー

アムラン_ピアノリサイタル