20151211日 NHK交響楽団 1824回定期演奏会 1日目


NHKホール

2R 215


マーラー:交響曲3


指揮:シャルル・デュトワ

アルト: ビルギット・レンメルト

女声合唱:東京音楽大学

児童合唱:NHK東京児童合唱団


NHK交響楽団は平日にサントリーホールで行われるB定期が常に完売なので、東京出張に合わせて聴きに行けるほぼ唯一の機会は週末に行われるC定期初日しかないけど、このたびタイミングよくデュトワの指揮でマーラー第3番を聴くことができた。NHKホールは1986年のウィーン国立歌劇場来日公演の“トリスタンとイゾルデ”を聴きに訪れたことがあるだけで、実に30年ぶり2度目であり、オーケストラ公演は今回が初めて。


どこの席を選ぶかで悩みに悩んで2R 2列をネットで事前購入したけど、どうやら正解だったみたい。1列目が空席だったので、ステージ全体を俯瞰でき、音量もそれなりに届く。とはいえ、巷での共通認識のとおりオーケストラコンサートにはあまりにも不向きな会場。ホールトーンからはほど遠く、自宅寝室のオーディオ装置で聴く音像に似て聞こえる。日本で一番のオーケストラが演奏しているのだから、と思って聴き始めていても、どうにも伝わってくるものがない。本来、唯一無二の再現芸術であるべき音楽がデッドな空間に投げ出され消えてしまう感じ。いろいろと語られている事情は承知しているつもりでも、あまりに残念でもったいない。


ビルギット・レンメルトを聴いて、改めて大阪フィルの本年9月第491回定期の同曲で聴いたナタリー・シュトゥッツマンが偉大なコントラルトであるかに気付かされた。第4楽章歌い出しのところでの神々の終末を予言するエルダを聴くような身震いすら覚えたシュトゥッツマンの歌唱が耳に強く残っており、つい比較をしながら聴いていたのだけれど、これもこのデッドな空間でオーケストラの音を聞いてしまっているからなのでしょう。


演奏は、オーケストラも合唱も本当にうまい。首席の菊本さんがステージ上手裏に下がって吹いた第3楽章のポストホルンソロは完璧。曲最終のツインティンパニの見事にシンクロした連打など、最高のパフォーマンス。もしこの演奏をフェスティバルホールで聴けたら最高だっただろうに。。。。