あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

2021318日 日本センチュリー交響楽団 第253回定期 

ザ・シンフォニーホール

定期会員席 

 

指揮    : 佐渡 裕

ピアノ  : 清水 和音

 

ベートーベン    :ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 『皇帝』

  アンコール   ショパン :英雄ポロネーズ

ラフマニノフ    :交響曲第2番 ホ短調

 

指揮者とピアニストが当初予定のジョナサン・ブロックスハムとブルーノ=レオナルド・ゲルバーから佐渡裕と清水和音に変更。今年の東京ハルサイの目玉公演の一つとして招聘のブルーノ=レオナルド・ゲルバーを大阪で、しかも皇帝コンチェルトが聴けるという絶好の機会は叶わず。

 

会場は、普段の定期では観客の頭数を簡単に数えられる程度の入りの日本センチュリーにして、なんと満席に近い入り。左右バルコニーが頭上に被さり、おそらくザ・シンフォニーホールで唯一音響に不満を感じる平土間1,2列、と3940列までもギッシリと埋まるとは、まあ噂に聞いていたけど指揮者の人気度の凄いこと。

 

ピアニストが冒頭から最後の最後まで、徹底的に剛腕一直線で弾ききった皇帝協奏曲は ‟暴”の一言。アンコールの英雄ポロネーズとともに会場は沸きに沸いたけど、私にはどちらも感性の許容限度を突き抜けてしまってる。ここは清水和音のアプローチに沿って演奏した指揮者とオーケストラを賞賛すべきか…う~ん、どう捉えようか悩ましい。でもコンチェルトは爆演の一言で括れるにして、アンコールのショパンは、今も思い出したくない…。

 

後プロのラフマニノフは感性の振幅最大限でラフマニノフ節ムンムンの超ロマンティシズムで、日本センチュリーの完成度の高い演奏もあり大満足(そもそもこの曲、大好きなんですね)。まあ、とにかく久々に疲労感の残った演奏会。

20210318_日本センチュリー定期_1

 

2021317日 大阪フィルハーモニー 第546回定期1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮                    :斎藤一郎

ピアノ                 :菊池洋子

 

ファリャ               :バレエ組曲『三角帽子』第2組曲

ラベル                 :ピアノ協奏曲ト長調

  アンコール     サティ:ジュ・トゥ・ヴー

トゥリーナ              :交響詩『幻想舞曲集』作品22

ラベル                 :スペイン狂詩曲

 

指揮者とピアニストが当初予定のミゲル・ハース=ペドヤ と ケマル・ゲキチから斎藤一郎と菊池洋子に変更となったものの、今シーズンの定期ラインナップのなかでも断トツに気の利いたプログラミングには一切の変更なし。これでこそ定期演奏会ですよ。(それに比べて某在阪オケは相変わらず迷走中…の様ですねぇ)

 

斎藤一郎の指揮で大阪フィルを聴くのはたぶん初めて…のはず。一曲目ファリャでオーケストラに若干のリズムと響きに重さが感じられて ‟今夜のプログラムはちょっと荷が重い?”と思ったものの、聴き進むうちに杞憂に終わった。本来、フランス・スペインものはあまり得意とは思えない大阪フィルからここまでの柔軟さと鮮やかな色彩の変化を聴かせてくれたのは、思い返せば2年前のデュトワ以来かもしれない。大満足の一夜でした。斎藤一郎マエストロ、お見事!

 
20210317_大阪フィル定期 (2)

2021311日 新国立劇場 ワルキューレ 311日公演

 

新国立劇場

1階中央ブロック1022

 

指揮:                大野 和士

演出:                ゲッツ・フリードリヒ

オーケストラ:        東京交響楽団

 

ジークムント:        村上 敏明 第一幕

                       秋谷 直之 第2

ジークリンデ:         小林 厚子

ヴォータン:           ミヒャエル・クプファー=ラデツキー

ブリュンヒルデ:      池田 香織

フンディング:         長谷川 顕

フリッカ:             藤井 美穂子

 

すでに鬼籍に入ったゲッツ・フリードリヒのトンネル・リングじゃない方の演出版で、2016年の再演。ジークリンデを歌った小林厚子が素晴らしかった。1幕、2幕で分担したジークムントを完全にかすませてしまった。有名な救済の動機を歌う場、ゾクゾクしましたよ。そして全体のまとまりとしては、第2幕が抜群に良かった。

 

城谷正博が振る23日も観る予定なので、演出を含めた全体の感想についてはそちらの鑑賞記に取っておくとして、まずは今回の指揮者・キャストの変更と、オーケストラ編成について…

 

当初予定から変更となった指揮者・キャストは…

指揮者が飯守泰次郎から大野和士に変更。やはり飯守さんに代れるのは大野さんしかいないでしょう〜ねぇ。歌手陣は、フリッカと8人のワルキューレ以外は次の通り変更。もう、ごっそりって感じ…

 

ジークムント    :ダニエル・キルヒ ➡ 村上 敏明/秋谷 直之

ジークリンデ    :エリザベート・ストリッド ➡ 小林 厚子

ヴォータン      :エギルス・シリンス ➡ ミヒャエル・クプファー=ラデツキー

ブリュンヒルデ  :イレーネ・テオリン ➡ 池田 香織

フンディング    :アイン・アンガー ➡ 長谷川 顕

 

 

そしてピット内のソーシャルディスタンス確保のために、小・中劇場での公演を想定したアッバス版を採用。オリジナルスコアとの編成の違いは次の通り…

 

オリジナルスコア               アッバス板

5         16 – 16 – 12 – 12- 8           12 – 10 -8- 6 – 5

管楽器          F4, Ob4, C4, Fg3               F3, Ob2, C2, Fg2

金管楽器        H8, Tp3 BT1, Tb4 Tu1           H4, Tp2 BT1, Tb3 Tu1

その他          ティンパニx2                 ティンパニx1

                ハープx6                     ハープ無し

                Hr.5-WagnerTuba持ち替え    WagnerTuba持ち替え無し

                                              

新国のピットはそんなに広くないので2017年の神々の黄昏公演のときですら、たしか弦12型(勿論、管楽器は指定通りのホルン8本の拡大4菅編成、ハープも複数台がピット最深部に潜り込むように置かれていたけど)。今回のアッバス版はむしろサウンド的にはまとまりが良く感じられもする。それも肝心かなめの箇所で思いっきりオーケストラを鳴らした大野和士の手腕であることは間違いない。ヴォータンの別れの場面で、ブリュンヒルデがヴォータンの腕の中で崩れ落ちるように脱力していくところ、“まどろみの動機”最強奏による高揚感は、縮小版による演奏であることを完全に忘れてしまったくらい。

 

そういえば、ミヒャエル・クプファー=ラデツキーと池田香織の組み合わせは大阪国際フェスティバルのワーグナー特別演奏会とおなじではないか…。ミヒャエル・クプファー=ラデツキーが高身長なのでヴォータン役として、ヴィジュアル的にとても“映える”。処女性とともにヴォータンの愛娘をみごとに演じた、いまや不動の日本人ブリュンヒルデ歌いの池田香織とともに、すなおに感情移入できたことで終幕の魔の炎の音楽がいっそう感動的になった。

 

さてさて… 千秋楽23日が楽しみだぁ。

 

20210311_新国ワルキューレ


202139日 大阪フィルハーモニー ソアレ・シンフォニー Vol.15

 

ザ・シンフォニーホール

1G7

 

指揮                    : 大友 直人

チェロ                 : 宮田 大

 

ドボルジャーク         :チェロ協奏曲 ロ短調

  アンコール  J.S.バッハ: メヌエットとジーグ 〜無伴奏組曲第1番より

ベートーベン           :交響曲第6番 『田園』

  アンコール  モーツァルト: 『フィガロの結婚』序曲

 

ドヴォルザークに限らずだけどチェロ協奏曲は、響きがデッドだったり器の大きなホールで聴くと、まったく音楽を楽しめない。いつも、‟やっぱり自宅オーディオでCD音源聴いてるほうが良いや〜”となっちゃう。今回は、通常大阪フィルを聴くときの定位置、平土間中央JM列をパスしてステージ7列目。独奏チェロの細やかな表現が明瞭に聴きとれるし、オーケストラが強奏しても独奏の音が埋もれない。

宮田大の演奏は、もう完璧の一言。終結部のボヘミヤの大地(それともアメリカの大地か?)に暁の薄明が差し込むかのような(私の一番好きな箇所)弱音から一気に駆け上がるグリッサンドでは、もう身震いするくらい感動した。
いや〜、ドボルジャークのチェロ協奏曲、名曲だあ。

 

田園交響曲は先日の4オケでの飯森・日本センチュリーの捻りの聴いた演奏に対比するかのような正攻法に徹した演奏。どちらも本来なら昨年開催予定だった公演。こうして、一年遅れでベートーベン・イヤーを体験中ということ。

 
20210309_ソアレ_あ

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202137日 びわ湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー『ローエングリン』第2日目 

 

滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

11W

 

指 揮           :沼尻 竜典

ステージング    粟國 淳

 

ハインリッヒ国王       : 斉木 建詞

ローエングリン         : 小原 啓楼

エルザ                  : 木下 美穂子

フリードリヒ            : 黒田 博

オルトルート            : 八木 寿子

王の伝令                : 大西 宇宙

 

昨日、そして今日と幕間休憩・終演後に、どうでした?って知人・友人から尋ねられた。勿論、私がワグネリアンだってことご存じの上でのご質問。私の返事は常に『素晴らしいですね、ワーグナーが聴けるんですもの』。今日は第23場への移行の音楽(吹奏楽でエルザの大聖堂への入場として有名な箇所)で、音楽の高まりとともに涙腺が緩んでしまった。

 

まずは、急遽代役でエルザをうたった木下美穂子に大喝采。ブログ内検索をしてみたら、エリシュカ最後の来日での大阪フィル定期(201710月)ドヴォルザーク『テ・デウム』で彼女のソプラノ歌唱を聴いていた。プロフィールを拝見する限り、ワーグナーのオペラ・楽劇は今回が初舞台らしい。メゾソプラノの池田香織に続いて、将来のワーグナーが歌える日本人ソプラノとして地位を築いていきそう。これは要注目。それにしても、それだけ日本人のみでのワーグナーは厳しいことか。特に英雄役のテノールと極悪バス歌いは今後も無理でしょうかね。

 

沼尻竜典の指揮については、もう文句なし。初日ブログ記事でも少し触れたように第2幕第12場など相反する複数の感情の絡み合いを見事な緩急で表現するなど、ロマンティックオペラを聴く醍醐味を味合わせてくれた。京響は2日目のほうが吹っ切れたように感じたのは例年通り。コンサートマスターの石田泰尚(ハマのカリスマ・ヴァイオリニスト)もかなり大きな身振りで、実際ヴァイオリン群は昨日より明らかに良く鳴っていた。普段、神奈川フィルでもこれほど熱いのだろうか? 

 

2幕や第3幕のカット無しでの長丁場をこなしたマスクしたまま歌った合唱団も素晴らしい、の一言。改めてフルスコアを見ておもったけど、28声に分かれた合唱パートの複雑さってかなりのもの。オケとともに最大限の賛辞を送りたい。

 

昨今は昆虫やら鼠の世界に読み換えた、度を越した演出を観させられるくらいだから、『演出に邪魔されないステージ・オペラは、コロナ禍以降も上演の在り方として意義がある。特に、音楽が雄弁なワーグナーでは、十分に鑑賞に値するのだ…』 などと思いつつ鑑賞していたのだけど、これも話の展開が無理なく自然で、かつ単純であることが前提ですね。第3幕最終場、ゴットフリートはどんな姿で現れる(子供体形? まさか出産直後の胎児じゃないよね?)、さてエルザはやはり息絶える?、オルトルートは毒を吐いたセリフのあと、どうなった? などなど、音楽が語らないので演出がなきゃ想像もできない。やはり、総合芸術としての舞台演出を伴った完全な形での上演が観たい。

 

さて、来年のびわ湖オペラはついに奥の院パルジファル。コロナ禍も去り本格的な舞台上演が可能になっていることを願う。~ もっとも、ワーグナー作品のなかで、パルジファルがステージ・オペラに最も適してそうだけど ~

 
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202136日 びわ湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー『ローエングリン』第1日目 

 

滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

11V

 

指 揮           :沼尻 竜典

ステージング    粟國 淳

 

ハインリッヒ国王       : 妻家 秀和

ローエングリン         : 福井 敬

エルザ                  : 森谷 真理

フリードリヒ            : 小森 輝彦

オルトルート            : 谷口 睦美

王の伝令               : 大西 宇宙

 

大満足の公演。2日目も聴くので、2日間に共通するだろうことは明日の感想にまとめて書くとして、初日に関して…となれば、歌手について…

 

日本人歌手のみでワーグナーは厳しいなぁ…っていうのが率直なところなのだけど、それを言い出したらね…。頭一つ抜けてよかったのは、邪悪な性格を見事に表現したオルトルートの谷口睦実。ハインリッヒ国王の妻家秀和も及第点。福井敬のひとりずぬけた声量はさすがで、ドイツ語発音も(まったくの素人意見だけど)恐らく一番しっかりしていたのでは。でも『グラールの語り』や白鳥が現れてからのMein lieber Schwan!の歌いだしなど、どうしてもイタリアオペラのように聴こえる。ローエングリンには聖杯騎士の気品と透明感がほしい。

 

複数の登場人物の感情が交差する場面、たとえば第21、2場での沼尻竜典の柔軟なタクトが冴えていたし、京響も合唱も熱演。さて、2日目もワーグナーを堪能しよう…。

 
20210306_ローエングリン_あ

202133日 オーレン・シェヴリン チェロリサイタル 

 

ザ・フェニックスホール

 

ヴァイオリン           :オーレン・シェヴリン

ピアノ                 :芦川真理子

 

シューマン      :民謡風の5つの小品集 op102

ブラームス      :チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 OP38

グリーグ        :チェロ・ソナタ イ短調 OP36

ピアソラ        :ル・グラン・タンゴ

  アンコール        チャイコフスキー:ノクターン

                       フォーレ: シシリア―ノ

 

昼間の4オケスペシャルと同様、昨年7月の振替公演。本来、平日午後2時からのティータイムコンサートとして予定されていたもの。

 

ザ・フェニックスホールのティータイムコンサートって、こんなにもハイ・クオリティーな演奏会が聴けるんだ。ネットで確認してみると、昨年はディジー・ラーンキ(ピアノ)や、ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)のリサイタルがラインナップされている(どちらもコロナ禍で公演中止)。気づかなかった…これはなかなか凄い。でもなんでまたリタイア層対象の平日2時公演なの?

 
20210303_オーエン

202133日 4オケの4大シンフォニー2020 ベートーベン生誕250 

ザ・フェスティバルホール

2L37番 

 

オール・ベートーベン

        交響曲第3    井上道義指揮  大阪フィルハーモニー管弦楽団   

        交響曲第5    藤岡幸夫指揮   関西フィルハーモニー管弦楽団   

        交響曲第6    飯森範親指揮   日本センチュリー交響楽団

        交響曲第7    外山雄三指揮   大阪交響楽団

 

昨年4月の振替公演。33日は祭日だから大丈夫…って勘違いしてチケットを買ってしまうという、我ながらいつものようにドジ全開。仕事の調整はどうにかなるものの、この日はフェニックスホールのチェロリサイタルを早々に買っていた。こちらは夕方7時からのなので余裕だろう…と思いきや、4オケの終演が夕方6時(開演は2時)。新地を西から東に通り抜けての移動は丁度いいリフレッシュにはなったかな。それにしても、コロナ禍の新地は閑散としている…。

 

さて、演奏…

当初予定の尾高忠明からバトンを(タクトを)受けた井上道義指揮の大阪フィルの英雄交響曲、無理に力まずゆったりしたテンポで通した演奏は、安定の横綱相撲といったところか。この日の4団体で一番のクオリティーではあるが、かつての様なオーケストラコントロールは出来ずじまいな感もあり。3番ホルンにアシスタントを加えた弦16型。

 

オーギュスタン・ディメイから代った藤岡幸夫指揮の関西フィルの運命は、冒頭から低弦ゴリゴリで、こちらも一貫した主張があって面白い。弦14型でも、音量・音圧は大阪フィルに負けず劣らずのパッションに満ちた力演。

 

飯森範親指揮の日本センチュリーの田園は、10+8+6+6+4(たぶん)と刈り込んだ上で、ベース4本を指揮者正面の最後列に横並びに配置。金管とピッコロ、ティンパニ奏者を嵐の場面からステージにあげるパフォーマンスは、このような祝祭的な場には悪くないアイディア。演奏も繊細さの表現に徹した前半2楽章から激しい嵐の音楽を経て、祝福の音楽に至るストーリーを明確にしたもので、指揮者のセンスを感じさせる。ちなみに終演後の抽選会前のトークで、井上道義から『嵐のシーンでの合流は僕のアイディアなんだけど、ピッコロも金管と一緒に下手におかなきゃ…』とのツッコミあり。

 

最後の第7交響曲… この団体、かつての似非チェンバロ奏者の件以来、お金を払って聴きには行かないことにしているのだけど… 冒頭からエンディングにいたるまで徹底して音楽が躍動しない。終楽章に至っても高揚感ゼロ。『舞踏の聖化』への強烈なるアンチテーゼ? トランペット4本の意味はなに?

 
20210303_4オケスペシャル

2021219日 日本センチュリー交響楽団 ハイドンマラソン第22 

ザ・シンフォニーホール

定期会員席 

 

指揮    : 飯森 範親

 

オール・ハイドン

歌劇『薬剤師』序曲

交響曲第75番 ニ長調

交響曲第79番 へ長調

交響曲第83番 ト短調 『めんどり』

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

上質な演奏でハイドンばかりを聴くことができた満足の一夜。プログラムのすべてにハイドン作品を置くって、これまでハイドンマラソンと銘打った演奏会でも数えるほどしかなかったはず。オープニングに序曲を置くには勿論のこと大歓迎だけど、通常はハイドン以外の作曲家のコンチェルトが途中に置かれていると、なんというのか弦楽合奏を主にしたウィットに富んだ曲の様相を楽しむ、いうなれば“ハイドン耳”のようなものがいったんリセットされてしまう。ハイドンに浸るという、ちょっと贅沢な時間を中断させてしまうようでもったいない気がしてしまう。(まして何時ぞやのようにゲンダイオンガクを聞かされるのはゴカンベン)。

20210219_日本センチュリー‗ハイドンマラソン

20210219_ハイドンマラソン_1

2021213日 大阪フィルハーモニー 第545回定期2日目

 

フェスティバルホール

2L77

 

指揮                    :尾高忠明

ピアノ                 :北村朋幹

 

モーツァルト           :ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491

  アンコール  ベートーベン:6つのバガテル 第5

ブルックナー            :交響曲第9番 ニ短調 コールス校訂版

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

昨日の寝落ちして聴きそびれた分も取り返すつもりで、全神経を集中して聴いたモーツァルト、いや~良かった。優しくて温もりに満ちたピアノソロ、そして尾高忠明の指揮もピタリと寄り添うようにオーケストラを歌わせる。煽るようにパッションを重ねていった終楽章が特に素晴らしい。

 

そして、感情を内面にぐっとため込んだかのような、深淵の極みを聴かせてくれたブルックナーがまた、さらに良かった。完璧な演奏だったのでは。でも、残念ながら昨日と同様、最後にもっていかれるまでには至らず。

 
20210212_大阪フィル定期_こっち

2021212日 大阪フィルハーモニー 第545回定期1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮                    :尾高忠明

ピアノ                 :北村朋幹

 

モーツァルト           :ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491

  アンコール  シューマン:『天使の主題による変奏曲』よりテーマ

ブルックナー            :交響曲第9番 ニ短調 コールス校訂版

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

モーツァルトの短調の協奏曲が始まった途端に睡魔が襲い、そのまま最後まで寝落ち。でもね、一度寝て目が覚めてしまえば感性が一気に研ぎ澄まされるんですね~ぇ。ブルックナーは全神経を集中して聴きいりましたよ。

 

ブルックナーの演奏は実に立派。ただエンディングで“あちらの世界にもっていかれる”までには至らず。それにしても、かつて‟定期初日はゲネプロ”なんて自分に言い含めて、諦め半分・白け半分で聴くことも、まったくなくなった。それだけに1楽章のコーダ手前の1番トランペットが全体の中で異質で浮いてしまったのがもったいない。いつもはニュアンスと音色のコントルールが絶妙なんだけどな~。

 
20210212_大阪フィル定期_こっち

2021210日 高木和弘(ヴァイオリン)のサン=サーンス讃

 

ザ・フェニックスホール

 

ヴァイオリン           :高木和弘

ピアノ                 :佐藤勝重

 

オール サン=サーンス

ヴァイオリン協奏曲第1番 op20

ロマンス ハ長調 op48

ハバネーズ op83

死の舞踏 op40

序奏とロンド・カプリチオーソ op28

ヴァイオリンソナタ 第2番 変ホ長調 op102

  アンコール  子守唄

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

カミュ・サン=サーンス没後100周年記念 高木和弘(ヴァイオリン)のサン=サーンス讃と題された演奏会。最近、お気に入り登録したYOUTUBEチャンネル【厳選クラシックちゃんねる】で、サン=サーンスの偉人ぶりを遅ればせながらに学んだばかり。わずか2時間ほどだけど、天賦の才の一端を感じることのできた貴重な体験だった。

 

最後に『お聴きのみなさん、アンコールはきっと白鳥…だとお思いでしょう?、もっと(他にも)いい曲があります…』として、最後に子守唄を弾いて終演。

 
20210210_サンサーンス

2021128日 大阪フィルハーモニー 第544回定期2日目

 

フェスティバルホール

2L57

 

指揮                    : エリアフ・インバル

 

プロコフィエフ         :交響曲第1番『古典』

ショスタコーヴィチ     :交響曲第10番 ホ短調

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

プロコフィエフは弦12型で、ショスタコーヴィチは当然の16型フル編成。初日に引き続き大阪フィルが大健闘。こうした演奏をしっかりと定期で聴かせてくれるとほんと、嬉しくなる。

 

軽快な運びに隠されたシニカルさを浮き彫りにし、冷酷さまでも感じさせた古典交響曲、そして重心低い大フィルサウンド全開で、まったく乱れることなく集中力を最後まで切らさなかったショスタコーヴィチ10番。弦圧は十分でブラスも炸裂。特に終楽章のホルンの暗い音色を維持したままの咆哮は痺れた。

 

 20210128_大阪フィル定期_a


2021
128日 大阪フィルハーモニー 第544回定期1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮                    : エリアフ・インバル

 

プロコフィエフ         :交響曲第1番『古典』

ショスタコーヴィチ     :交響曲第10番 ホ短調

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

さすがインバル、そして大阪フィルも充実の演奏。Evernoteのメモを頼りに、ちょっとだけだけど2日目に書きます。

 
20210128_大阪フィル定期_a


2021年1月27日 朝日カルチャースクール 広くて深いオペラの魅力 マスネ『ウェルテル』 講師:丸山幸子 

 

朝日カルチャーセンター中之島(中之島フェスティバルタワー)

 

講師    :丸山 幸子

エットレ・バスティアニーニ研究会代表 オペラ研究家

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

講師の丸山先生に先日のワーグナー特別演奏会の会場でお会いした際に、まだ席に若干空きがあるとのお聞きしたので、急遽当日申し込みをして聴講させていただいた。視聴映像は、ヨナス・カウフマンがタイトルロール、ソフィー・コッシュがシャルロットを歌った2010年のパリ・バスティーユ公演をメインに、いろいろとメットに比べて…、したうえで2017年のチューリッヒオペラの公演。

 

マスネの『ウェルテル』といえば、数年前にヨナス・カウフマンがタイトルロールを歌ったメットライブビューイングで鑑賞した記憶がある程度。まして、ゲーテの小説なんて、はるか昔にたぶん読んだはず…くらいなのもの。フレンチオペラの代表作としてではなく、ドラマ性、旋律美、オーケストラの重厚な響きは、間違いなく後期ロマン派の主要作品の一つなのだ、といまさらながらに認識。このカルチャー教室での講義内容、ワーグナー楽劇一辺倒の私には、ほんと勉強になります。

 
20210127_丸山先生

2021124日 京都市交響楽団 第652回定期

 

京都コンサートホール

2P518

 

指揮                    :高関 健

 

ベートーベン           :交響曲第4番 変ロ長調

ショスタコーヴィチ     :交響曲第5番 ニ短調

 

3月に入り、いよいよコンサートの予定がギッシリと…なのに、またまた1月末から2月の演奏会を書き溜め。とにかく、備忘メモとして…。

 

ポデュウム席の眞下にベース7本を配置した14型。聴き始めて早々で高関マジックにニンマリ。序奏分でのふわ~っとした柔らかな響きを聴いて、‟うんうん、今日の4番はこんな感じて…”って思っていたら、最初の主題が提示されたとたんパッションいっぱいに全力で突き進む。バロックティンパニの爽快なこと。ショスタコーヴィチの5番も音圧いっぱいで満足の演奏。まっこの曲は、面倒な理屈抜きにオーケストラサウンドを楽しんでいるほうが良い。

 

2021123日  飯守泰次郎 関西フィルハーモニー ワーグナー特別演奏会 大阪国際フェスティバルホール2020

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1K20

 

指揮                    :飯守泰次郎

メゾソプラノ           :池田香織

バリトン               :ミヒャエル・クプファー=ラデツキー

関西フィルハーモニー

 

歌劇『タンホイザー』から

  序曲

  歌の殿堂のアリア

  夕星の歌

楽劇『トリスタンとイゾルデ』から

  前奏曲と愛の死

楽劇『ワルキューレ』から

  ワルキューレの騎行

  ヴォータンの別れと魔の炎の音楽

楽劇『神々の黄昏』から

  ジークフリートの葬送行進曲

  ブリュンヒルデの自己犠牲

 

勿論、昨年5月予定の指輪ハイライトではない。ペトラ・ラングのブリュンヒルデを再び聴きたかった(2017年新国『黄昏』での存在感は素晴らしかった)ミカエル・ヴェイニウスのヘルデンテノールとしての実力の程を確かめたかった。そして、フェスティバルホールの巨大ステージにならんだワーグナー指定通りの巨大編成のオーケストによるワーグナーの響きに浸りたかった … などなど、あれやこれや言い出したらほんとキリがない。

 

今この時期に、しかも東京でなく大阪で本格的なワーグナーが聴けることに感謝しなければならない。デュトワが振った一昨年の大阪フェスティバルでサロメを歌ったリカルダ・メルベート(ペトラ・ラングに変わってブッキング)は来れなかったけど、ミヒャエル・クプファー=ラデツキーが来てくれた。もし彼も来られなくなっていたら、日本人のみの公演となって一気にテンション落ちていた。

 

今日、日本でワーグナー作品を最も熟知している飯守泰次郎の指揮が素晴らしい。やはりコンサートピースとして聴くときはあれくらいのゆったりテンポでワーグナー音楽を堪能したい。関西フィルもよくついていった。日ごろから聴いているオケだけに、良くぞ…と言いたい(なんて、怒られるかな)。メゾソプラノの池田香織にエリザベートのアリア?と思わないでもないけど、まあそんなことどうでも良い。

 

それにしても、5時間に及ぶオペラの前奏曲と終曲部分のみを連続して演奏しても、音楽的破綻がまったくなく一つの作品として聴けるなんて、ワーグナーの偉大さを、改めて実感。

 

本来なら日本中のワーグナーファンが駆けつけていたはず。空席が目立ったのは誠に残念だったけど、チケットを買いながら来阪をあきらめたワグネリアンの気持ちものせて、会場全員、精一杯の拍手を送りましたよ。ブラボーと叫べないのがじつにもどかしい。

 

 
20210123_わーぐな



今年の公演のチラシ。

ソプラノ:リカルダ・メルベート
20210123_飯守泰次郎_関西フィル


こちらは、中止された昨年5月公演のチラシ
ソプラノ:ペトラ・ラング
テノール:ミカエル・ヴェイニウス
20200530_関西フィル_指輪

2021121日 日本センチュリー交響楽団 第252回定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

指揮                    :飯森 範親
ヴァイオリン      :イザベル・ファウスト

 

リゲティ               :ルーマニア協奏曲

バルトーク             :ヴァイオリン協奏曲第2番 

  ――ソリストアンコール  N.マティス:パッサージオ・ロット

J.シュトラウスⅡ       :ワルツ・ポルカ集

『ハンガリー万歳』

『観光列車』

『オーストラリアからの挨拶』

『皇帝円舞曲』

『シャンペン・ポルカ』

『狩』

『雷鳴と電光』

『ドナウのほとりから』

『美しく青きドナウ』

    〜アンコール

『ラデツキー行進曲』

 

第一曲、リゲティから完璧に仕上げてきて ‟さすが日本センチュリー”と唸らせる演奏だったけど、なにより白眉はイザベル・ファウストのヴァイオリン。このソリストを聴くのは、2年前のハーディング・パリ管の来日で、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲(サントリーホール)ベルクのヴァイオリン・コンチェルト(ザ・シンフォニーホール)以来2年ぶり。

 

その時のブログを読み返してみると、こんなことを書いている…『イザベル・ファウストの独奏は、どちらかと言うと温かみよりも少々醒めたような音色で、神経質なまでに意識をいきわたらせた終始張り詰めた演奏』…あれ、これベルクじゃなくてベートーベンでの感想なんだけど、今回とだいぶ違うぞ・・・。けっして醒めた音色じゃないし、神経質な音作りなどではまったくない。(記事には書いてないけど)とても線の細い音だったと記憶しているけど、いやいや違うぞ…芯のしっかりした厚みと熱量を感じさせる音だった。う~ん、印象って、まったく変わるもんですね。

 

それにしても難曲に違いない曲を、まったく‟難曲”に感じさせないテクニックは凄い。第2楽章途中の高低2声の掛け合いの箇所、見事に上声から独立した低声音型が舞台後方のオルガン席下の壁に反射しホール空間を伝わって聞こえてくる。2声が完全に独立して耳の届くものだから、てっきりだれかオケのVn奏者が低声部を弾いてるもんだと、ステージの奏者探しをしてしまった(それだけホール音響が優れているということでもある)。

 

2年前の来日と同じ、ちょっと個性的なドレス(?)でステージに登場した時から、もうオーラが出まくり。(たまたま今、手に取っているレコ芸20195月号巻頭に掲載されている当時の来日公演の写真も同じドレスを着ているので間違いなさそう)。イザベラ・ファウストと言えば、このドレス姿といったすり込みができちゃった。

 

ところで後半は・・・・定期ですよ、どうしたいの…って言いたい。なんでワルツやポルカを…とまでは言わないけど、指揮者が衣装着替えたり、小道具持ったり、本場のニューイヤーコンサートをまねしてアンコールで客に手拍子を求めたり…って ≪以下。無言≫

 

20210121_日本センチュリー

20210121_日本センチュリー定期


2021115日石田泰尚 ヴァイオリンリサイタル2020 ザ・シンフォニーホール

 

ザ・シンフォニーホール

3RRB3

 

ヴァイオリン           石田泰尚

ピアノ                 :山中惇史

 

ドヴォルザーク               ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ

フランク                     ヴァイオリンソナタ イ長調

〜 休憩

クライスラー           :       テンポ・ディ・メヌエット

                              シンコペーション

                              ウィーンの小さな行進曲

ピアソラ                      アディオス・ノニーノ

フラカナーパ

天使のミロンガ

現代のコンサート ~タンゴの歴史より

ル・グラン・タンゴ

―アンコール   ジョン・。ウィリアムス  :映画『シンドラーのリスト』のテーマ

                シュニトケ             :タンゴ

                ロドリゲス             :ラ・クンパルシータ                  

                                                

 

あれれ~、年を跨いで7つも書き溜め。小菅優ピアノリサイタル、大フィル_チャイセレⅢ、大フィル_新春名曲、日本センチュリー_豊中名曲、石田泰尚ヴァイオリンリサイタル、日本センチュリー252定期を順次、Evernoteのメモを見ながら備忘禄として・・・

 

神奈川フィルのソロコンサートマスターで、ハマのカリスマ・ヴァイオリニストのリサイタル。ヴィジュアルとクラシック音楽(ドヴォルザークとフランク)とのギャップが受けるのか、やはり女性のお客さんが多いような(といっても、このコロナ禍で入りは2割ほどだけど)。私もサードアルバム『Pure Violin』、愛聴してます。

石田組での定番アンコール、パープルの『BURN 紫の炎』を期待してたけど~ソロではやってくんないのか、残念。

20210115_石田

20210115_石田_あ

202119日 尾高忠明 大阪フィルハーモニー 新春名曲コンサート  

 

フェスティバルホール

3361

 

指揮                    :   尾高 忠明

 

J・シュトラウスⅡ      :喜歌劇『こうもり』序曲

J・シュトラウスⅡ      :ポルカ『観光列車』

ヨゼフ・シュトラウス    :ワルツ『天体の音楽』

J・シュトラウスⅡ      :アンネン・ポルカ

J・シュトラウスⅡ      :常動曲

J・シュトラウスⅡ      :皇帝円舞曲

〜 休憩 〜

エルガー               :威風堂々 第4

エルガー               :威風堂々 第1

マスネ                 :タイスの瞑想曲

ラヴェル               :ボレロ

 

あれれ~、年を跨いで7つも書き溜め。小菅優ピアノリサイタル、大フィル_チャイセレⅢ、大フィル_新春名曲、日本センチュリー_豊中名曲、石田泰尚ヴァイオリンリサイタル、日本センチュリー252定期を順次、Evernoteのメモを見ながら備忘禄として・・・

 

前プロのウィンナワルツ・ポルカは曲選定、そして演奏順がとても良いし、演奏もセカセカせず節度を保った演奏。こうした曲を振ると尾高忠明の品格を感じさせる。(後に聴いた某オケの、定期でありながらウィーンのニューイヤーコンサートを猿真似するような、おもねりは一切なし)。エルガー2曲は、指揮者お手の物だし、最後のボレロまで、安定の演奏。尾高忠明の振る大阪フィルはいつも楽しめる。

 

‶常動曲”懐かしいですね。例のところで『オ~ケストラがやって来た~♪』って、思わず口ずさんでしまう。

 
20210109_大阪フィル新春

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