あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

2019107  七吹神喇叭倶楽部演奏会 其の六 大阪フィルハーモニー会館

 

 

大阪フィルハーモニー会館

 

徳永洋明             :祝祭ファンファーレ ~令和を記念して~

追栄祥               4本のトランペットのための3つの小品

ムチンスキー         :トランペット三重奏 作品11-1

プレスティ           5本のトランペットのための組曲

団伊玖磨             :祝典行進曲 (D. シロズヴィッチ編)

津堅直弘             :胃腸薬の主題による4つの変奏曲

ロッシーニ           :猫の二重奏

ガーシュウィン       :パリのアメリカ人(山崎恒太朗編)

 ―― アンコール

       ひょっこりひょうたん島

       宝島

 

篠崎 孝      大阪フィル

小曲 俊之    日本センチュリー

白水 大介    関西フィル 

徳田 友希    大阪交響楽団

西馬 健史    京都交響楽団

稲垣 路子    京都交響楽団

神代 修      大阪教育大学

 

中桐 綾奈    ピアノ

 

年一回のペースで開催の関西プロオケのトランペット奏者を中心としたアンサンブルで、会場は大阪フィルの拠点である大阪フィルハーモニー会館。ここを訪れるのは20172月の『世界における我が国オーケストラのポジション』以来の2度目。

 

メンバーが所属するオーケストラ演奏会で盛んにチラシが折り込まれていた割には、チケットが購入できるのは梅田の楽器店2か所のみ。私のような大阪非在住の一音楽ファンには全く困ったもので、西梅田の勤務先から楽器店まで徒歩で往復1時間以上もかけてチケットをやっとで購入。あんなにチラシをバラまいて宣伝するなら、もう少しチケット購入のハードルさげてくれないかなぁ、と思いつつ会場の大阪フィルハーモニー会館へ向かうと、まあネ、ある程度予想はしていたけど、観客は大阪市内のブラバンの生徒がほとんどで、しかも当日券での入場が余裕で可能だったみたい。

 

少々期待を持ちすぎたのかもしれないけど、全体に余暇的アンサンブルの延長のような演奏。前半の4曲は聴き進むうちに飽きてくるし、ピアノ伴奏を加えた後半のメイン曲“パリのアメリカ人”も、特段にスリリングさもなく、達者なオケメンバーによる、クラシック音楽流儀の型にハマった演奏、っといった感じ。せっかくだから、自由にジャジーにやればきっともっと面白いのに…。

本来、チューバやユーホニウム・ホルンが担う中低音域をピアノが請け負った上に、ちょっとしたオブリガードまで右手がこなしてしまうと、7本のラッパの音が厚いばかりで(勿論ピッコロとバストランペットを加えて音域を広げるにしても)面白みがそがれたのではと思うのだけど、どうだろう。

アンコール2曲目で演奏された宝島が一番面白かったかな。

 

 20191007_七吹神

2019103日 ザ・シンフォニーホール・ビッグバンド Vol.14

 

大阪ザ・シンフォニーホール

2階FF

 

Music Director       :菊池 寿人

Special Gust         :古澤 巌

 

プログラム

Take The A Train

Moonlight Serenade

Little Brown Jug

In The Mood

Spain

Sing Sing Sing

 

How High the Moon

Stardust

Summer Splash

Limpida ~潤いの時~

Passacaglia

 

アンコール

 Mr. Lonely

Livertango On Fire  

 

昨年の年4回のハイペースはさすがに息切れか、今年は春のVol.13につづいて2度目。“スイング・ジャズ名曲選”との副題が効いたのか、2階中央ブロックが最終列まで埋まるほどで、間違いなくこのシリーズ最大の客入り。思い返せば、Vol.1でシャンパン付きの特別席を設けたりと趣向を凝らしながらも、どうにか半分程度の入りだったことを思うと、やっとこさで実力相応に知名度が上がってきたということか。

 

菊池寿人がバンマスよろしく前にたってハイトーンをブリブリ聞かせてくれ第1曲目からエンジンン全開で、定番アンコールのパイプオルガン独奏をフィーチャーしたリベルタンゴ・オン・ファイアーまで、古澤巌とメンバー全員のパフォーマンスの高さに魅せられっぱなし。次回開催を決定しているものの、日程はまだ調整中とのこと。昨年のようなハイペースでの公演でなくてよいから、実力のあるゲストプレーヤーをフィーチャーしたハイレベルなパフォーマンスを聴かせて頂戴ませ。

 
20191003_シンフォニーホールビッグバンド

20191003_シンフォニーホールビッグバンド_1

2019102日 尾高忠明 大阪フィル ブラームスティクルスⅡ

 

ザ・シンフォニーホール

1階L列28

 

ブラームス      : アルトラプソディー 作品53

                   運命の歌 作品54

                  交響曲第2番 二長調 作品73

 

指揮            : 尾高 忠明

アルト          : 清水 華澄

                  大阪フィルハーモニー管弦楽団

                  大阪フィルハーモニー合唱団

 

特にドイツ・ロマン派の音楽で、前シェフ井上道義が低重心のバスから順次ピラミッド状に音を積み重ねていくに対して、尾高忠明の指揮は全体の点を揃えて各パートのバランスを重視しながらオーケストラをまとめていくもので、昨年のベートーベン、そして今年のブラームスのシンフォニーティクルと大阪フィルの合奏力を高めるという意味で成功してきたと思う。ただ、今夜のブラームスの2番についてはどうだろう。前2回(5月の第1番9月の3番)と比べて具体的にどうこうでなないのだけど…いまの大阪フィルならまだまだできるでしょう…と思うところが多々あった。細かいキズを云々言うつもりはないけど、金管(とくに1st Tp)はもっと集中してほしかった。

 

今回のティクル公演はすべて単券購入。毎回、平土間中央列の異なった席位置で聴くことになる。今回のティクルⅡは、振替公演ということで席選択の条件がよく、いつも聴きなじんだお気に入りのエリアの席。ゲストコンサートマスターの田野倉雅秋とトップサイドに座った須山暢大がコミュニケーションを取り合って、いい関係を続けていることが感じられる。

 

今年6月の福井敬リサイタル(福井敬NET主催)と、その後のオフ会で魅了された清水華澄の笑顔が素敵だった。

 

 
20191002_大阪フィル_ブラームス2番


2019930日 ディレク・アルトマン 時の終わりのための音楽 フェニックスホール 

ザ・フェニックスホール

2AA20

 

ラヴェル        :ヴァイオリンとチェロのためのソナタ

マーラー        :アンサンブルのための4つの歌(M.ウィキ編)

          “ラインの伝説”  《少年の魔法の角笛》より

          “私はよく思う、子供たちはちょっと出かけただけなのだと”

                    《なき子をしのぶ歌》より

          “無駄な骨折り”  《少年の魔法の角笛》より

          “高き知性への賛歌”《少年の魔法の角笛》より

 

メシアン        :世の終わりのための四重奏曲

 

~アンコールとして

マーラー        :“私はこの世に捨てられて”(M.ウィキ編)

               リュッケルトの誌による5つの歌曲)より

 

クラリネット    ディレク・アルトマン 

ヴァイオリン    白井 圭       

チェロ          横坂 源

ピアノ          岡本 麻子

 

“時の終わりのための音楽” と題された、なんとも深く重たい内容の演奏会。このようなコンサートが企画され、アルトマンとの共演にふさわしいソリストを揃えて催行されるとは、大阪も捨てたもんじゃない。惜しむらくは月曜日ということもあり、満席には程遠かったということくらいだろうか。

 

第1曲は、なんとシュテュットガルト放送交響楽団のソロ・クラリネット奏者であるディレク・アルトマンが(そしてピアニストも)ステージに登場せず、ヴァイオリンとチェロによるラヴェルのソナタ。“クロード・ドビュッシーの追憶に” と副題された、複雑で感情のひだがむき出しになったような厳しい音楽。一転して全員が重く暗い響きに徹することで、諦念に満ちた独特の香りを漂わせた “歌” の無いマーラーの歌曲作品。そして、20分の休憩の後の、あまりにも圧倒的なメシアンの“世の終わりのための四重奏曲”。4人の名手とザ・フェニックスホールの特徴である閉ざされた空間でこその、異様なまでに特別な音楽体験だった。

 

20190930_時の終わりのための音楽_




2019928日 大阪フィルハーモニー第531回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2L37

 

指揮            : ハインツ・ホリガー

 

ラヴェル        :組曲『マ・メール・ロワ』

ホリガー        :エリス(ピアノ独奏版)

                 エリス(管弦楽版:日本初演)

ラヴェル        :ラ・ヴァルス

 

シューベルト    :アンダンテ ロ短調D936A R・モーゼル編

シューベルト    :交響曲第7番 ロ短調 D759 『未完成』

 

ほんの数年前までガッカリ演奏(勿論、それも個性ではあったのだけど)を聴かされることがしょっちゅうだった大阪フィルも、この数年は実に安定している。これまで幾度となく定期初日会員であることを嘆いたものだけど、この数年それももうなくなった(今となっては、ちょっと寂しくもある…阪神タイガースのファン心理みたい)。

 

ラヴェルの2曲では今日のほうが緻密さを深めた反面で、ラ・ヴァルスでは生真面目さというか、オケの機能性の限界を多少感じたのも事実。ただし、そう感じに至るほどキズのない立派な演奏だったということかもしれない。未完成交響曲は、例の息深いパウゼの後、コンマス崔文洙のリード無して全員が頭をそろえてきたところが、昨日からの進化だろうか。もっとも初日のほうがスリリングで迫真だったのだけど。

 

今週は、木、金、土と続けて件のクラシック音楽バーで飲んだくれ。ラグビーワールドカップ観戦でやってきたオーストラリア人とバカ騒ぎしたり、ホリガーを聴きに東京から遠征してきたクラオタの方々とオタネタで盛り上がったりと楽しい週末を大阪で過ごした。

 
20190927_大阪フィル_531回定期_1

2019年9月27日 大阪フィルハーモニー第531回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

定期会員席

 

指揮            : ハインツ・ホリガー

 

ラヴェル        :組曲『マ・メール・ロワ』

ホリガー        :エリス(ピアノ独奏版)

                 エリス(管弦楽版:日本初演)

ラヴェル        :ラ・ヴァルス

 

シューベルト    :アンダンテ ロ短調D936A R・モーゼル編

シューベルト    :交響曲第7番 ロ短調 D759 『未完成』

 

ハインツ・ホリガーに接するのは、4年前のいずみホールでの室内楽コンサート以来。今回はオーボエ奏者としてではなく指揮者、作曲者、そしてピアニストと多才ぶりを実感させる演奏会。八十路ともなれば、歳を重ねるごとに老いを感じさせようものなのに、舞台の最下手(2台のハープのさらに奥)に置かれた“エリス”のピアノ独奏のあと、一部客席からの拍手を制しながら指揮台に小走りにむかっていったのだから、なんとも矍鑠としたもの。

 

ラ・ヴァルスは指揮者の技量とオケの実力によって、魅力的な名演にも味気ない凡演にもなってしまう、大変難儀な作品なのだろうと思う。今の大阪フィルは、かつてのとっ散らしたような雑な演奏が茶飯だった時代から大きく進化していて、今夜も色彩にとんだラヴェルを聴かせてくれた。ほんと尾高忠明就任以降、“定期初日はゲネプロだから…" とあきらめるようなことが全く無い。一大阪フィルファンとして嬉しい限り。

 

後プロのシューベルトは編成を12型に縮小。第1楽章第二主題提示の後に置かれた、深く息を止めるパウゼ、そして直後の激しい追い込みの息詰まるような緊迫感が素晴らしい。特に再現部3度目のパウゼの際、前半2回よりもさらに深く溜めを作るホリガーを受けて、崔文洙(この9月からソロ・コンサートマスターに就任)が彼独特の大きなモーションとともに弾きだすのをオケ全員が一瞬待ってテュッティの頭を合わせる様は、まさにオーケストラ実演を聴く醍醐味。昨日のベートーベン7番で熱狂的なブラボーではなく、静かな余韻とともに終わる演奏会もいいものだ。

 
20190927_大阪フィル_531回定期


2019926日 日本センチュリー交響楽団 第238回定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

ピアノと指揮          :シュテファン・ヴラダー

 

バルトーク      :喜歌劇『詩人と農夫』序曲

モーツァルト    :ピアノ協奏曲第23番 イ長調K488

  --- アンコール  リスト :コンソレーション第3番『慰め』変二長調

ベートーベン    :交響曲第7番 イ長調 作品92

 

今年初め、定期会員の継続申し込み期限ぎりぎりまで悩ませたのが、今回のプログラム。日本センチュリーなら当日の会場販売でも良席が購入できるし、よりによって秋シーズン開幕の9月定期にまるで実家のある地方都市の巡業公演のような集客最優先のようなプログラムをもってこなくても、といささか憤慨したもの。結局、シュテファン・ヴラダーのモーツァルト弾きぶりが聴けることで、納得して会員継続した。

 

当然ながら、お目当てはシュテファン・ヴラダーのピアノ。これはほんと絶品だった。第1楽章の途中、指揮に意識が向いすぎてソロ・ピアノのパッセージ最後が一瞬、ほんの僅かだけ緊張を欠いたように感じられたことを除けば、弾き振りをすることでピアノソロとオーケストラの意思統一がダイレクトにできることを示す、お手本のような演奏だった。

 

オッたまげたのはあとプロのベートーベン。強烈なパッションをつぎ込んだまま、疾風のように突き進んだ演奏。第1楽章の繰り返しをしたうえで第2楽章が終わった時点で20分経過だったので、やはりかなりハイテンポだったはず。それでもオーケストラが全くバタつくどころか、余裕さえ感じさせるのはたいしたもの。シュテファン・ヴラダーとの契約・曲目選定の時点で、事務局に“このテンポで振りたいけどオタク、こなせます?”と事前確認があったりして。もし練習に際して、日本センチュリーにその実力が伴わない、となったらどうなっていたんだろう…。

 

毎度書くけど、日本センチュリーはチェンバーオーケストラに徹してほしな。ブルックナーやマーラーではなく、コアメンバー(2菅10型)で今日のような演奏をこれからも聴きたい。

 

20190926_日本センチュリー定期_


2019925日 NHK交響楽団 1920回定期演奏会 1日目

 

サントリーホール

1階 733

 

トゥール              :ルーツを求めて ~シベリウスをたたえて~

ニルセン              :フルート協奏曲

 ―― アンコール ニルセン:劇音楽『母』作品41 -子供たちが遊んでいるー

シベリウス          :交響曲第6

シベリウス          :交響曲第7

 

指揮                     :パーヴォ・ヤルヴィ

フルート              :エマニュエル・パユ

 

ゲストコンサートマスター:

アンドレアス・ヤンケ チューリッヒ・トーンハレ第一コンマス 

 

関西ではシベリウスのシンフォニーは1番か2番ばかり。どちらも好きな曲だし、それはそれで良し。でも6番、7番を聴くなら本当に上手いオケでないとダメ。絶対にダメ。申し訳ないけど、関西では納得できる演奏は期待できない。NHK交響楽団の、しかもサントリーホール定期とあらば、何としてでも聴きたい、しかも可能な限り良席で!

 

時計とにらめっこしながら、1回券発売開始日午前10時に狙いをつけておいた平土間7列目をネットで購入(さすがに中央ブロックは無理でも、贅沢は言えない)。勿論、購入時は、東京出張が確定していたわけでもなし、いざとなったら会社休んでの東京一泊を覚悟でいたところ、女神ミューズがほほ笑んだ。ドンピタで東京出張予定を差し込んだ。

 

さすがN響、日ごろ聴く関西のプロオケとレベルが違う。シベリウスの6番冒頭、1st2nd ヴァイオリンがそれぞれ2部に分かれ、ヴィオラを加えた弦楽5部合奏の、なんとも清楚な響き。対抗配置により左右に展開したヴァイオリンパート全員がヴィブラートの度合いまで完全に一致させている。独特な音階と移ろいゆく響きが、自身の人生経験に重なり、晩秋の凛とした空気だったり、宵闇の静寂だったり、真冬の荒涼とした雪景色だったりと、様々な情景がフラッシュバックしたかのように蘇る。やはり、6番交響曲はそれなりに年齢を重ね人生経験を積んでこそ魅せられる音楽だと思う。

 

前プロの第1曲はこれから聴くシベリウス6番、7番の音のイメージに沿った秀逸な選曲だったし、続いてのエマニュエル・パユの妙技も聴けたし(どんな難所でも、それを全く感じさせることなく、さらりと聴かせる…凄い)、改めてミューズの神に感謝。

 
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2019913日 大阪クラシック2019 第68公演 ブランデンブルグ第5番・第2番 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

LG4

 

J.S.バッハ      :ブランデンブルグ協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050

J.S.バッハ      :ブランデンブルグ協奏曲第2番 へ長調 BWV1047

 

ソロヴァイオリン       :須山暢大

リコーダー             :秋山滋

チェンバロ             :秋山麻子

オーボエ               :大森悠

トランペット           :高見信行

ヴァイオリン           :神崎悠実、藤木愛

ヴィオラ               :佐藤まり子

チェロ                 :庄司拓

コントラバス           :山田俊介

 

この記事を書いていて気付いた。過去記事で須山さんのお名前を誤って表記していました。順次、訂正していきます。

 

“このメンバーで演奏できる曲は他にないので…”としてアンコールに第2番終楽章を演奏。有料公演なのでちょっとだけ辛口。5番の2楽章、フレーズの終わりでリコーダーの音程が下がる。(それを紛らわすかのように(?)リコーダーとソロヴァイオリンがヴィブラートをかけだした(と感じた)。ちりめんヴィブラートあまり心地よくない。

 

63公演からの時間待ちでノマドしていた京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1で、手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)の集会冒頭(15分ほど)を拝見。彼らのプレゼンテーションスキルは大いに刺激された。

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)

http://www.oioi-sign.com/

 

20190913_大阪クラシック第68公演


2019913日 大阪クラシック2019 第63公演 花崎薫チェロ 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室

JG4

 

ベートーベン    :モーツァルトの魔笛から“娘っ子でも女房でも”の主題による変奏曲 へ長調 

ベートーベン    :チェロとピアノのためのソナタ 第2番 作品5-2

――アンコール   ベートーベン :ホルンソナタ第1楽章

 

チェロ          :花崎 薫

                 野田 清隆

 

これはもしかすると今年の大阪クラシックの最大の聴きものだったかもしれない。花崎薫は大阪フィルのチェロパートの要としてよく知っているもの、ピアニストの演奏クオリティーが素晴らしく高い。来年は、このメンバーでザ・フェニックスホール夜公演をお願いできないものだろうか。

 

ところで、ベートーベンがホルンのためのソナタを作曲しているとは知らなかった。作曲当時、ナチュラルホルンでよく吹けたものだ。

 
20190913_大阪クラシック第63公演_2

20190913_大阪クラシック第63公演_1

2019913日 大阪クラシック2019 第60公演 クラリネットアンサンブル

 

京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1

 

クラリネット    :蔭山 晶子

                 古賀 喜比呂

                 松尾 依子

 

フンメル        :トリオ 変ロ長調

福島弘和        :ケンタウルス祭りの夜に ~クラリネット3重奏のための~

本田拓滉        :トロピカルダンス

――アンコール         モーツァルト ディベルティメント 第4番終楽章

 

中央公会堂から会場の京阪電車なにわ橋駅アートエリアには横断歩道を渡って、わずか5分ほどで行ける(実は、第59公演に向かう途中で偶然、場所を確認していた)。

大阪シオンのメンバーの息の合ったアンサンブルを楽しんだ。とくに日本人2作品が面白い。

 

京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1は、オープンスペースにソファーとテーブルがあり、100円のコーヒーを飲みながら大阪クラシックはしごの合間にブログを書くにはもってこい。

 

演奏されたメンバーの皆さん(ブログに使用してもOKとご了解いただきました)

 
20190913_大阪クラシック第60公演_2

20190913_大阪クラシック第60公演_1

2019913日 大阪クラシック2019 第59公演 能楽師大槻裕一 大阪市中央公会堂 中集会室

 

大阪市中央公会堂 中集会室 

LA6

 

能楽師  :大槻 裕一

TR      :徳田 知希

TB      :矢巻 正輝

ピアノ  :梅田 望実

 

スザート        :ルネッサンス舞曲集より

J.S.バッハ     :主よ、人の望みの喜びよ

プッチーニ      :歌劇『トゥーランドット』より“だれも寝てはならぬ”

フェイン        :映画『慕情』のテーマ

山田耕作        :この道

ビゼー          :歌劇『カルメン』より

チック・コリア  :スペイン

 

昨日は東京からコンサルを迎えてのどうしても避けられない会議をブッキングしたため、大植英次の奇才ぶりを堪能できる第50公演(ベートーヴェン交響曲第5番“運命”3台ピアノ版)をパスしなければならなくなった。平日午後2時からの公演、さすがにチケットの譲り先はないだろうと思いきや、一人いらっしゃったぁ!件のクラシック音楽バーの店長です。夜、お店に顔を出してお聞きするところによると、大植監督は“指揮をするのでピアノは弾かない”と冒頭宣言して、他の3人による演奏だったとのこと。

 

昨日の元を取るべく…ではないけど、今日は午後から仕事を休みにして大阪クラシック三昧に。まずは、午後1時半からの大阪中央公会堂中集会室に本格的な舞台を組んでの能とのコラボレーション企画。

 

能楽師の動きと西洋音楽を合わせるのは無理があるのか。もっとも能楽師がブラスアンサンブルと共演したのはわずか3曲で、しかも事前に合わせたのが開演前の一回きり(終演後のスピーチ)だったらしい。なんだか共同で何かを作り上げる、という意味でのコラボレーションには至らずの企画倒れの感あり。

 
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20190913_大阪クラシック第59公演_1

2019911日 大阪クラシック2019 第46公演 須山鴨大 ヴァイオリン ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1B4

 

ヴァイオリン           : 須山暢大

ピアノ                  : 平山 麻美

 

ドヴォルザーク         4つのロマンティックな小品

ブラームス             :ヴァイオリンソナタ第1番 作品78“雨の歌”

――アンコール   ドヴォルザーク クライスラー編 スラブ幻想曲

 

大阪クラシック恒例の大阪フィル・コンマスの公演、今年は須山暢大のブラームスのソナタ “雨の歌”。例年、真っ先に完売になる人気公演なのに、今年は昨夜の第35公演のほうが早々に完売になったみたい。勿論、私は発売開始日の朝10時ピッタリにチケットぴあにネット接続して、この公演チケットを最優先で購入。

 

どうしても今年1月に同じ席位置で聴いたフォルクハルト・シュトイデの同じブラームスのソナタ演奏と比べてしまう。ヴァイオリニストがこのソナタを弾き始めた途端、一瞬にしてホール空間の空気が変わる、そんな体験はなかなか得られるものでなない、ということなのだろう。

 
20190911 大阪クラシック第46公演

2019910日 大阪クラシック2019 第35公演 近藤 浩志チェロ ザ・フェニックスホール

 

ザ・フェニックスホール 

1C 14

 

チェロ          : 近藤 浩志

ピアノ          : 河合 珠江

 

R ・シュトラウス       :歌曲“万霊節” 作品10-8

R ・シュトラウス       :チェロ・ソナタ へ長調 作品6

マーラー               :リッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”

 

急な出張で昨日のZepp Nanba24公演(シオンを加えた5団体合同ブラス・アンサンブル)のチケットを友人に譲ったので、この近藤浩志氏のソロコンサートが大阪クラシック2019最初の公演。腕の故障に伴うアンコールピースでまとめた昨年とは違い、今年はR・シュトラウス・イヤーにちなんで、ソナタ一曲のみのコンサート。“万霊節”を耳ならしで、そしてアンコールにマーラーのリッケルト歌曲集より“私はこの世に捨てられて”が演奏された。大植監督が開演前のマナー呼びかけボード“携帯スイッチオフ”をもって登場。

 

昨日は、広島から羽田に飛ぶ午前便が台風直撃の影響でキャンセルになったことで午前中を広島空港のラウンジで時間潰し、フライト確定がアナウンスされていた搭乗予定の午後1時便の出発が45分遅れ、さらにはポイント故障でモノレールがしばらく運航停止するなど、あれやこれやで東京のオフィスにたどり着いたのは予定の夕方5時からの会議開始直前だった。一泊して、早朝の便で大阪に移動してきたので、さすがに今日はお疲れ。

 
20190910  大阪クラシック第35公演

201994日 尾高忠明 大阪フィル ブラームスティクルスⅢ

 

ザ・シンフォニーホール

1階J列24

 

ブラームス      :悲劇的序曲 作品81

                  哀悼の歌 作品82

                 交響曲第3番 へ長調 作品90

 

指揮            : 尾高 忠明

                  大阪フィルハーモニー管弦楽団

                  大阪フィルハーモニー合唱団

 

ブラームス3番の実演を聴いたのはいつ以来だろう。もしかすると40年ほど前のカラヤン・ベルリンフィルの来日公演(東京文化会館:19811030日)以来かもしれない。だとすると今回は人生、二度目だろうか。そういえば当時アルバイトで溜めたお金で、その日(10/30)のブラームス3番、1番を聴くか、翌日(10/31)の4番、2番を聴くか悩みに悩んだことを実際の演奏内容よりもよく覚えている。

 

尾高忠明が振るシンフォニーは、前回のティクルスⅠと同様、綿密で嫋やかさと重厚さが見事にバランスさせた演奏。第2楽章、第3楽章、そして終楽章をアタッカで繋げたことで、第3楽章での哀愁を帯びた有名な旋律でのゆったりとしたテンポがとても自然で心に染みるし(高橋将純のホルンソロのみごとなこと)、終楽章のシンフォニックで高揚感に満ちた音楽との対比も明確に伝わってくる。

 

それでもなぜか、ここ最近の大阪フィルの充実度からみたら少し物足りない。先日退任した田野倉のコンサートマスター就任当初がそうだったように、須山鴨大の存在感が希薄なのは致し方なしか。まだ大阪フィルとの関係が手探りでお見合い状態なのだろう。それでも合唱のバス最後列の10名以上が袖から出てきている最中にもかかわらず、早々にチューニングを終わらせてしまったのはいただけない。まっ、大阪フィルのいちファンとして、温かく見守ることにいたしましょう。

 

大阪フィル合唱団も今夜の演奏は少しものたりない。練習不足かな。2週間後の大阪クラシック(最終日第78公演)でドイツレクイエム抜粋を歌うし、来月早々には次回ティクルスⅡで  “運命の歌”を歌うなど、ぎっしりの日程ではこちらも致し方なしか。余談ながら、字幕スーパーとパンフレットに記載された訳詞が全く別物。演奏中に投影された訳詞は音楽の進行に忠実で大変解りやすく、作品理解に大いに役立ったのに対し、演奏後の休憩中に目をとおしたパンフレットに載っているものはアカデミック(ブンガク的)。

 
20190904_大阪フィル_ブラームス②

ブログ5年目を迎えて

 

拙ブログ “あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日誌” にお立ち寄りいただきまして、ありがとうございます。

 

還暦まであと半年ほど、そろそろ定年退職日まで〇〇日とカウントダウンが始まります。たぶん今の勤め先と継続雇用契約を結んで、平日は大阪、週末は自宅(中国地方の某都市)に戻る、といった出稼ぎモードを今後も続けることになりそうです。とはいえ、もともと、いつ “明日から来なくていいよ” と言われても、と覚悟の外資勤めなので “ぼぼ大阪・・・”  とタイトルしたこのブログをいつまで続けられるか皆目わからないのですが…。とにかく、聴いた演奏会の記録を欠かすことなく4年間も続けられたこと、まずは めでたしめでたし。

 

この一年、件のクラシック音楽バーを通じての素晴らしきクラオタの方々との出会いが人生の宝物となっております。つながりの起点となったヒロノミンさん、そして愛すべきバーの店長サタケさんに改めて感謝!それにしても、お酒とクラシック音楽、そしてクラオタの相乗効果は素晴らしい。

 

拙ブログは、音楽コマーシャルの中でドマイナーなクラシック音楽の、しかも文化発信の中心である首都東京をメインとするわけでもなく、さらには一介の勤め人である私が実際に聞いた演奏会を記録としてブログにアップする(つまり、演奏会を聴きにいかない限り更新されない)という、マイナー要素を3乗したようなもの。それでも、こうしてご訪問いただける方がいらっしゃることが励みとなっております。

 

毎回、“ブログ〇年を迎えて…” に書いておりますが、改めて私なりの決め事をお伝えさせていただきます。(な~んて、つまりは1年前、2年前のコピペです)

 

  • 演奏会は、プロ・アマ、ジャンルを問わず、ブログ対象とすること。

ただし実際に接した演奏会の記録に限定して、たとえばCDDVDBlu-ray等メディアの感想や、音楽に関係した諸事・意見は極力記さない。

 

  • 演奏者ならびに曲目の紹介・説明は記さない。

このIT社会、どんなに珍しい作品であってもその気になればインターネットを通じて誰でも入手できる。まして演奏者のプロフィールなら、ググればいつでも手に入る。

 

  • ホールのどのあたりで聴いたか、席位置についても可能な範囲で記録する。

以前、日本経済新聞日曜版にサントリーホール設計者、永田音響設計 豊田泰久氏の言葉 『ベストの席はありません、すばらしい席はあります。どんなレパートリーが、誰によって演奏されるか。さらには耳を傾ける人の好みが反映されて、その時々に最上の席が生まれる』が紹介されていました。まったくの同感です。私にとって、どの席でその演奏を聴いたのかを記録しておくことは、大変意味のあることです。

 

  • 作曲者・演奏者の名前は省略しないで記す。

ショスタコーヴィチなど、さすがに言いづらいので、会話で “ショスタコ” と略すのは致し方なしとして、ブルックナーを “ブル”、ドヴォルザークを “ドボ” となると、さすがに度が過ぎるというか、学生オケのメンバーが仲間内でクラオタ談義をしているみたいで、どうにも好きにはなれない。世間一般の感覚からみると、そもそもクラオタの会話なんてスノッブ臭プンプンだろうし、ましてや電車の中で『マラ6が好きで』なんて会話を耳にしたら、普通の人なら変態オヤジのエロ話と勘違いされそう。文学ファンが太宰治を “ダザイ” と言うことはあれ、ドストエフスキーを“ドスト” などと言わないだろうし、美大の学生がミケランジェロを “ミケラ” などと言ったりはしないでしょう(きっと)。

 

これからも “気まま” にブログを続けていきたいと思います。今後とも、“あーと屋のほぼ大阪クラシック気まま日誌” を、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

あーと屋

 
20190826 ブログ5年目を向かえて


2019818日 愛知祝祭管弦楽団 ワーグナー 楽劇『神々の黄昏』 コンサートオペラ

 

愛知芸術劇場コンサートホール 

343

 

指揮            三澤洋史

オーケストラ    :愛知祝祭管弦楽団

合唱            :愛知祝祭合唱団      

 

ブリュンヒルデ                 :基村昌代

ジークフリート                 :大久保亮

グンター                       :初鹿野剛

ハーゲン                       :成田眞

グートルーネ                   :大須賀園枝

ヴァルトラウテ                 :三輪陽子

アルベリヒ                     :大森いちえい

ヴークリンデ/3のノルン      :本田美香

ヴェルグンデ/2のノルン      :船越亜弥

フロスヒルデ/1のノルン      :加藤愛

 

まさに偉業。そして私は、幸せなるかな“ワーグナーの毒”に浸ることができた。

 

さすがに一昨年の新国“神々の黄昏”3週間連続の時のような、脳汁が溶け出したような麻痺状態が続くようことはないにしても、なにかしらリハビリテーションを無意識に求めてしまうほど、ワーグナーの毒気・魔力に浸らせてくれた演奏だった。一度の公演を聴いただけでこうなのだから、4年間全身全霊をかけて“指輪”全曲演奏に取り組んできたオーケストラメンバーなど、“指輪”の音楽に体が同期してしまって、四六時中、救済の動機やらウェルズング族の動機やらが頭の中で鳴っているのではないだろうか。どっぷりとワーグナーの毒に身を浸す…ワグネリアンの端くれとして、なんとも羨ましい限り。

 

ワーグナー指定通りにハープを6台、ホルンはアシスタントも含めて9人、一方でトランペットは3人で長丁場をこなした(別にバストランペット1人)。“私も吹きたい”、“僕ものせて…”といった安易な妥協など一切無し。シュティーアホルンは、さすがにトロンボーン(3人)で代用。東京には特殊楽器専門のレンタル屋さんがあるらしいけど(以前、タモリ俱楽部で観た)、さすがに調達の当てがなかったよう。“…なんとかシュティーアホルンをホールに響かせたかったぁ…”との情念のこもったかのような、あえて汚くつぶした音を吹かせていた。そのシュティーアホルン担当のトロンボーン奏者3名とともに、ホルンソロ奏者3名も、終演後舞台に上がって拍手を受けていた。ホルン奏者ならだれもあこがれるジークフリートの角笛ソロ、幕ごとに分担したのだろうか。

 

三澤洋史の指揮は、フレーズやモティーフ単位で、常に丁寧さを保ちながら徹底的に意味づけを行うことで、複雑に絡まった音楽を解きほぐすような演奏をオーケストラと歌手陣に終始求めていた。結果的に起伏を大きくもたせた音楽運びではないので、全体として少々緊張を逸した感もなくはない。いずれにせよ、その指揮に見事に応えていたオーケストラは、実に素晴らしい。

 

破格のチケット代4,000円とはいえ有料公演である以上、プロの歌手陣についてストレートなコメントをすると、第2幕までの安全運転から一転、“自己犠牲”での迫真の歌唱のブリュンヒルデ役の基村昌代、そして少ない出番ながらアルベリヒ役の大森いちえいが及第点。バスの成田眞はハーゲンの性格に似ず声が明かるすぎ、しかもグンターの初鹿野剛と声質が似通っていて、聴かせどころの“見張りの歌”も、ブリュンヒルデとの復讐の3重唱も鬼気迫らずじまい。軽い声質の大久保亮は声量も乏しく、いくら何でもヘルデンテノールは無理でしょう。死の場面ではスタミナも途絶えて聴いていて辛い。

 

大阪でもプロオーケストラがワーグナーの楽劇(コンサート形式)を時折プログラムするも“ワーグナーの毒”など微塵も感じられない退屈な演奏ばかり(おっと、マズイ、さすがに言が過ぎるかぁ)。そもそもワーグナーの音楽に思いれの乏しい、まして楽劇を一度も観たことがない奏者の集団であれば、とたえプロオーケストラでも、ワーグナー音楽の魔力を聴き手に伝えることなど、できやしない。それをアマチュアオーケストラが、メンバー一人ひとりの限りない情熱と並々ならぬ努力で実現されてしまったのだから、畏敬の念しかない。

 
20190818_愛知祝祭管弦楽団‗神々の黄昏


20190818_愛知祝祭管弦楽団‗神々の黄昏 バッグ‗20190818

2019731  ザ・シンフォニーホール・ストリング・クインテット  ワキタ コルディアホール

 

ワキタ コルディアホール(旧 イシハラホール)

A9

 

モーツァルト    :アイネクライネナハトムジーク ト長調 K525

貴志康一        :『日本組曲』より“花見”、"月”、"竹取物語”(恩地孝幸編)

渡邊崇          Color Singing 〔委託作品〕

ドヴォルザーク  : 弦楽5重奏曲 第2番 ト長調 作品77

 

――アンコール  モーツァルト :ディベルティメント第1" アンダンテ

 

クインテットメンバー

1stVn   田野倉 雅秋   大阪フィル首席コンマス

2ndVn   岡本 伸一郎   大阪交響楽団アソシエイトコンマス

Va      木下 雄介      大阪フィル首席奏者

Vc      北口 大輔      日本センチュリー首席奏者

Cb      村田 和幸    日本センチュリー首席奏者

 

開演に先立ち、今年春からホールオーナーとなった企業のオーナー社長、クインテットの生みの親であるザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャー、そして田野倉雅秋による鼎談あり。毎度のこと、コンサート前のおしゃべりはいいから早く演奏を音楽聴かせてよ”と思う。これから演奏される曲とは関係ない話しが20分ほど続いて開演時間を10分ほど経過し、この日をもって大阪フィルと名フィルとのコンマス契約を終え日フィルのコンマスに就任した以降の活動に話題が移ったところで、プレトーク打ち切り。

 

要の田野倉さんが大阪を離れたら、他のザ・シンフォニーホール座付き弦楽アンサンブル、弦楽4四重奏と同様、こちらも自然消滅かな。鼎談のなかでザ・シンフォニーホールのゼネラル・マネージャーから“これからも大学の後輩の貴殿と・・・”と盛んに秋波を送っていたように思えたのだけど、どうなんでしょう。過去5回、終演時に必ずステージ上から田野倉さん自らマイクを持って次回コンサートの案内を行ってきたものの、この日はそれも無し。特殊な編成故の手探り状態の第1回から、この日のように充実した演奏を聴かせてくれるまでになったのに、まったくもって残念な限り。アンコールの後、全員が舞台に引っ込む際に田野倉さんが他メンバー4人と握手を交わしたのを見て、少々感傷的になってしまった。

 

1回 2017621

2回 2017928

3回 201831

第4回 901893

5回 2019318

 
20190731_ ザ・シンフォニーホール・ストリング・カ

 20190731_ ザ・シンフォニーホール・ストリング・カル



2019730日 大阪新音フロイデ合唱団 2019年夏公演

 

フェスティバルホール

 

グリーグ       :組曲『ホルベアの時代から』作品40

モーツァルト         :レクイエム ニ短調 K626 バイヤー版

 

合唱      : 大阪新音フロイデ合唱団

 

指揮         : 三ツ橋敬子

管弦楽        : 大阪フィルハーモニー交響楽団

ソプラノ                  : 並河寿美

アルト                     : 福原寿美枝

テノール                 : 二塚直紀

バリトン                   : 三原剛

 

自身への忘備として実際に接した演奏会は、プロ・アマ、ジャンルを問わず、ブログ対象とすることにしているので(私のブログの決め事)、今回の演奏会についても、曲目と演奏者名を書き残しておかないといけない。

 

ちょうど2年前、ブルックナー“テ・デウム”聴きたさでS席を購入したものの、客席のほとんどは招待券か合唱団員のノルマチケットを譲りうけた人で、大阪フィルのやっつけ仕事も相まって、正直なところ “もういいや” と思ったもの。たとえば “金輪際、もう聴くことはない” と決め込んだ在阪の某プロオケについては、そもそもチケットを買わなければ済んでしまうのだけど、今回のように、たまたまお知り合いになった合唱団員のご厚意でいただいたチケット(S席のかなりの良席)の場合は、なかなかに悩ましいものですね。

 

ということで、この演奏会についてはここまで。

20190730_大阪新音フロイデ合唱団‗フェス


2019719日 大阪フィルハーモニー第530回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

11714

 

指揮            : ダン・エッティンガー

ピアノ          : 清水和音

 

リャードフ             : ポロネーズ 作品49

ラフマニノフ           : ピアノ協奏曲第1

  ―― アンコール  ショパン : ノクターン第5番 嬰へ長調OP15-2

チャイコフスキー       :交響曲第4

 

前日(718日)は日本センチュリー定期と大阪フィル定期初日とが今シーズンで唯一、がかぶってしまった。クラシック音楽を聴き始めるきっかけとなった“アルルの女”は聴き逃せないと、日本センチュリーと決めていたところ、なんとこの日に絶対に断れない会食がスケジュールされてしまった。やむなく日本センチュリーのチケットを知人に譲り、大阪フィル定期は事務局にリクエストして2日目に振り替えてもらった。

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲1番は、所有のアシュケナージの全集で同時収録されている第3番とセットでたまに聴くことがあるくらい。やはり、2番、3番の2つの傑作に比べて、面白みにかなり欠ける。所謂“ラフマニノフ節″の片鱗をどこかに感じられないかと探るように聴いていたけど、残念ながら見つからず。熱演の清水和音には申し訳ないけど、聴いていて退屈な作品。

 

演奏される機会の多いオーケストラの名曲の中で、どうにも入り込めない、妙に引いてしまう2大作品が“展覧会の絵”と、この日あとプロのチャイコフスキーの4番交響曲。たとえベルリンフィルなりの演奏を聴く機会に恵まれたとしても、この2曲であれば大枚はたいて聴きたいとは正直おもわない。ダン・エッティンガーの音楽作りはとても新鮮で、例えば第1楽章第2主題、途中から一瞬のうちにギアアップしてその後の展開へのメリハリをつけるなど、とても魅力的で理にかなった解釈を聴かせてくれただけに、なおさらに、この作品に対するアンチ度を高めてしまう。大阪フィルが引き続き、好調を維持していたのがうれしい。

 
20190718_大阪フィル定期‗530回

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