あーと屋のほぼ大阪クラシック演奏会気まま日記

20181030日 ザ・シンフォニーホール・ビッグバンド Vol.12

 

大阪ザ・シンフォニーホール

2階EE

 

Music Director       :菊池 寿人

Special Gust         :本田 雅人

 

プログラム

Mean what you say

ミュージカル『My Fair Lady』から“君住む街”

ショパン ノクターン第2

酒とバラの日々

交響詩『わが祖国』より“モルダウ”

 ~休憩~

Theme for B.B.S.

星に願いを

Condolence

Fair Affection

宝島

Megalith

――アンコール

Livertango On Fire ピアソラ作

Sing Sing Sing

 

ザ・シンフォニーホール座付きのビッグバンド・コンサートも、近頃は年4回のハイペース。後半にフィーチャーするゲストプレーヤーによって、コンサートの色合いが毎回異なるのが楽しい。そんな中、シリーズ初ゲストとなった本田雅人を迎えたこの日は、とにかくホットでピカイチのジャズ。アンコール2曲目でのSax3本によるバトルなど聴き応え満載。菊池寿人もいつも以上にハイトーンでリキいってた(最高!)。

 

加えてクラオタ的には “う~ん、挑戦的・実践的にしても、別にそこにこだわらなくても…いいんじゃないの?” などと思わないでもないクラシック編曲物についても、この日はそんな邪念などまったく無しの“お見事”なるアレンジ。そして後半の本田雅人を向かえてからの真剣勝負の連続。この日は前半からアンコールまで、どの曲も熱かった。

 

 
ザ・シンフォニーホールビックバンド_Vol12_20181030

20181026日 大阪フィルハーモニー第522回定期演奏会 2日目

 

フェスティバルホール

2階中央ブロック第1

 

指揮            : パスカル・ロフェ

ソプラノ        : 市原 愛

バリトン        : 荻原 潤

合唱            : 大阪フィルハーモニー合唱団

 

フォーレ                : レクイエム 作品48 1893年ラター版

ストラヴィンスキー      : バレエ音楽『火の鳥』 1910年原典版

 

この週末(113-4日)は、自宅にあるフォーレ“レクイエム”の複数のCD音源を片っ端から聴きまくり。どうもこの数年、大阪で生演奏を聴いた後の週末に改めて同じ曲をCD音源で聴きなおすことが多くなった。よくコンサートの“予習”としてCD音源を聴くという話は耳にするものの、私としては演奏会場で耳に聞こえる音楽をナチュラルな感性で捉えたいこともあり“予習”はしない主義。一方でこうした“復習”は、演奏の感興を改めて思い出したりもでき、なかなか性にあっている。

 

再認識したのは、まずは“ミッシェル・コルボ、ベルン響の72年録音(ERATO盤)”がLP時代から不動のマイ・ベストであること、そして今回ラター版(弦楽はVla8+Vc8+Cb6で、Vlaは常時、またVcは時に2部に)による大阪フィルの演奏が、そのコルボ盤の演奏を思い出させるような、この曲の魅力(とても一言では形容できない)をかなり表出できた演奏だったこと。細部まで覚えていないけど、たとえば“楽園にて”のオルガンの音量を極力小さくする、といったような、コントラストを強くは求めない指揮者の作品に対する意思が徹底された演奏だった。欲を言えば、女性パートのさらなる純度を求めたいし、第5曲途中での転調を導くソプラノのC音を引き伸ばすところがさらにニュアンスに富んでいたら(この箇所に限って言えばジュリーニ・フィルハーモニーがなかなか良い)、などなど、この曲が大好き故の欲もないでなないけど。もし日本センチュリーの定期と重ならなければ、初日と続けて是非聴きたい演奏だったのは間違いなし。

 

後半のストラヴィンスキーもめったに聴くことのない1910年原典版の演奏。CDを持っていても、まずプレーヤーに乗っけることもないままでいたので、もしかしたら今回、始めて聴いたのかもしれない。ちょっとサクサク進めすぎかなぁ。いつものごとくホルン首席の実力が光る。

 

大阪フィル_522回定期


20191025日 日本センチュリー交響楽団 第229回定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

指揮          キンボー・イシイ

ヴァイオリン    荒井 英治

 

J.S.バッハ      :『音楽の捧げもの』より“6声のリチェルカーレ” ウェーベルン編

R.シュトラウス  : 楽劇『ばらの騎士』作品59より“ワルツ”

コルンゴルド    : ヴァイオリン協奏曲 二長調 作品35

    ―アンコール コルンゴルド:バレエパントマイム『雪だるま』よりセレナーデ(荒井栄治編)

モーツァルト    : 交響曲第41番 ハ長調“ジュピター”

 

大阪フィル定期を明日2日目に振り替えて、ザ・シンフォニーホールへ。日本センチュリーの今期ラインナップで図抜けて魅力的なプログラムを聞き逃す訳にはいかない。

 

クラシック音楽の一時代としての“世紀末ウィーンの音楽”を聴くときに感じる、付き纏うように漂う獏とした感覚をどのように文字で表現すればよいのか、貧弱な語彙と薄識では到底表現できない。それでも連続して演奏された三曲には、間違いなく共通したある種独特な響きとともに漂う香りを感じる。まさにプログラミングの妙であり、指揮者とオーケストラの演奏の巧みさなのだろうと思う。ただし、正直な感想を述べれば、R・シュトラウスは16型規模の大編成でそのサウンドに浸りたいし、コンチェルトのソロを担った首席客演コンサートマスターの荒井英治の、どちらかというと音圧で圧倒するような力技や外面的華麗さを抑えた(いつもながらの)演奏は、自席(1階平土間中央やや上手)では、少々物足りなさを感じないでもない。

 

休憩を挟んでのモーツァルトの仕上がりの素晴らしいこと。オープニング曲のウェーベルン編曲のリチェルカーレといい、このジュピター交響曲といい日本センチュリーは本当に良い演奏を聞かせてくれる。指揮者キンボー・イシイの技量の高さにも感嘆させられたし、ほんとうに聞く価値のある定期だった。毎度のこと、席が半分程度しか埋まらないのは、本当に寂しい限り。

 

《閑話休題》

前橋汀子氏の日本経済新聞 “私の履歴書” 全30回の連載が1031日についに終わった。演奏会日記なので読後の感想はここでは差し控えるとして、とにかく読み応えのある内容で、毎朝、数週間にわたり通勤電車の中でスマホ電子版を立ち上げると、一気に左スワイプして最終面を開くのが日課になっていた。その最終回(第30話 “今この瞬間 全力尽くす バッハ無伴奏探求続く” )で、来年夏以降に東京、横浜とともに大阪でも無伴奏ソナタとパルティータ全曲演奏会を行うことが述べられている。

 

==QUOTE==

この公演をバッハの集大成にしたいと思う。

これまで私はシゲティをはじめ国内外の多くの巨匠たちから教えを受けてきた。彼らから学んだこと、さらに自分の様々な体験を通して私なりの演奏スタイルを作り上げてきた。だから何らかの形でそれを若い人たちに伝える機会を持てたらいい。そんな思いが強くなっている。

==UNPUOTE==

 

その演奏会が仕事などに邪魔されない平日であることを願います。

 

日本センチュリ_第229回定期_20181025


2018
1018日 小田和正 ツアー2018 ENCORE! 広島グリーン・アリーナ

 

広島グリーン・アリーナ

アリーナ席B-1カテゴリー

 

妻と二人で、小田和正 ツアー2018 Ancore” を聴きに広島市のグリーン・アリーナへ。

 

いやいや、良かったぁ!中学生の時、クラブの先輩に教えてもらったアルバム “ワインの匂い” 以来の40数年に及ぶ小田さんの大ファン。私より一世代上のオフコースデビュー当時を知る方々にはかなわないけど、30歳、40歳にはファン暦なら負けないぞいっ。

 

インターミッション(御当地紀行のビデオ上映)を含めて3時間ほど、ほとんどトークを挟むことなく歌い続けられるスタミナと安定感抜群の歌唱力(さすがに、第2アンコール最初の“さよなら”では音程が怪しくなったけど)。それにしてもコンサート開始から数曲目で早くも  “たしかなこと” をもってこられたんじゃ、たまりません。わたし、この曲を口ずさむと涙腺が緩んでしまうんです。

 

入場時に、前日に別都市でのアリーナ公演を笑止千万極まりない理由でドタキャンした某歌謡曲歌手のコンサートチラシが織り込まれていて、思わず苦笑しながらも、改めてコンサートのクオリティーの高さに小田さんのトップミュージシャンとしての偉大さを思ってしまう。

 

一緒にステージにのったミュージシャンは、ギター、ベース、キーボード、ドラムスと弦楽四重奏(SQ)の8名。ステージ構成がほんと良く練られていて、オフコース時代のオリジナルにかなり忠実な曲もあれば、SQを見事に生かしたアレンジもありで、まったく飽きさせない。PAを効かせたサウンドの中で、はっきりとヴィオラの音が聞こえてくるところなど、お見事(と、小田さんの歌に涙しながら)思って耳を傾けていた。

 

小田和正_アンコール1_20181019


20181017日 大阪フィルハーモニー交響楽団 ソアレ・シンフォニー Vol.12

 

ザ・シンフォニーホール

1階席L30

 

==後半プログラムのみ==

ブラームス : 交響曲第4

  ―アンコール ブラームス :ハンガリー舞曲第1番 ト短調

 

指揮    : 沼尻 竜典 

 

毎年、3月のうららかな日差しが感じられる頃になるとマーラー“大地の歌”を、そして晩秋の紅葉も終わりに近づく頃になるとブラームスの第4交響曲を無性に聴きたくなる。そのブラームスは、3週間ほど前の小泉和裕指揮で聴いた同曲(日本センチュリー、豊中定期)での一本調子気味の音楽よりも、もっと表情豊かで沼尻竜典の意図がはっきりと感じられる“血の通った”演奏だった。それでも、たとえば金管セクションにはもっと渋みが欲しいし、弦も大阪フィルのベストでは無かったよう。私としてもブラームス4番を聴くにはまだ、時期がほんの少しだけ早すぎたかもしれない。秋がもっと深まった11月に聴けば、もう少し違う感想を持っただろうか。

 

私が召集した夕方のミーティングの余波で、部署のみんなが夕方遅くまで仕事で残っているのに、私ひとりいつものように“電波の届かないところに行ってくるから(演奏会を聴きにいってくる!)”と言ってオフィスを離れるわけにはさすがにいかなった。ということで、前半のモーツァルト2曲(歌劇『フィガロの結婚』序曲とヴァイオリン三浦文彰との協奏曲第3番)は聴いていない。

 

《閑話休題》

クラシック音楽バー“ココルーム”の店長が、先日のヴァレリー・アファナシエフの演奏会をザ・シンフォニーホールで聴いたあと、会場出口で店のチラシ配りをしていたら、“あーと屋のブログに紹介されていたお店ですね”と声を返してくださった方がいらっしゃった、とのこと。拙ブログをお読みいただけてるんだぁ、と実感できて、うれしい限り。

スノッブ感皆無の気軽な(けっして綺麗ではないけど・・・“店長、ゴメン”)お店です。

ワタクシ、ほぼ毎週木曜日(大阪にいる限り、ですが)はお店におります。

 

大阪フィル_ソアレシンフォニーVol.12_20181017

クラシック音楽バー "ココルーム” 
西成区山王1-15-11
営業 毎週 木、金、土、日の夕方から
ココルーム2


ココルーム

20181012日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第296回定期演奏会

 

大阪ザ・シンフォニーホール

3RRD3

 

ボロディン           : 交響詩『中央アジアの草原にて』

チャイコフスキー     : ロココの主題による変奏曲イ長調

  ――アンコール     バッハ: 無伴奏チェロ組曲第一番プレリュード

チャイコフスキー     : 交響曲第6番 “悲愴”

 

指揮   : アンドレイ・フェーヘル

チェロ : 北村 陽

 

関西フィルを聴くときは、大概の場合最廉価のオルガン席選択なのだけど、今回のようなコンチェルトを聴くときだけは躊躇してしまう。ピアノコンチェルトは論外として、弦楽器の場合でもヴァイオリンはまだしもチェロなどは、楽器特性からいってピアノ以上に分が悪い。ましてやコンチェルト・ソリストが、15歳のチェリスト北村陽ということで、チケット・カテゴリーが一つ上の3階上手バルコニー前列席を選択。

 

いつも大阪フィルや日本センチュリーを聴く中央上手寄りの平土間席とは音響的条件が異なっているので、アップル・トゥ・アップルではないにしても、やはり中低域弦群、そして木管楽器の実力差を感じてしまう。“悲愴” 終楽章終結部のチェロとベースの不安定さなどは、目の前のRRD席で聴いていると顕著で、“おいおい、最後まで集中して” と思ってしまう。もっとも、これについては指揮者の統率力の問題なのかも。

 

この日、是非とも聴いておきたかったのは、平成14年生まれのチェリスト北村陽。兵庫県西宮生まれの彼は、どうやら関西の音楽関係者から強力なサポートを得ているようだ。首席指揮者の藤岡幸夫ではなく、招聘した海外指揮者による定期演奏会でのコンチェルトソロの機会を持つことで、さらなる経験を積ませたいとの強い意志がマネージメントにあったに違いない。

自席が指揮者の右真横バルコニーで、北村陽の幼さの残るニコニコ顔の演奏姿が指揮者の陰に隠れて見えないこともあり、あえてじっと目を閉じて演奏を聴いていた。正確な音程、自発的で豊かな音楽を表現するに十分なテクニックはすでに得ている。チェロという楽器で15歳がこのレベルに達することは驚くべきことなのだろう。これから体の成長とともに、ソロ・チェリストとして何処まで伸びていくのだろうか。エンター・ザ・ミュージックで見たときに比べても、すでにかなり背丈も大きくなっていた。いずれ、遠くないうちにエルガーのコンチェルトを聴けるとき来るだろうか。

 

関西フィル_定期第296回_20181012

2018930日 【聴けなかった!】びわ湖ホール開館20周年記念マーラー 一千人の交響曲

 

“ぐすたふ”  様から29日に行われた緊急特別公演の終演直後に頂いたメールによると、およそ1,000人ほどの一千人ファンがその特別な場に駆けつけたとのこと。私は、とても残念なことに聴くことができなかった。

                                       

28日(金)の夕方、出張先の岩手花巻から伊丹に到着してすぐ空港バスを待ちながら、びわ湖ホールの公式HPを覗くと緊急告知が目に飛び込んだ。----9/30(日)の公演については、通常どおり開催する予定としておりますが、警報等の発令状況、交通機関等の運行状況等を考慮して・・・・。 この演奏会にあわせて週末大阪滞在にしたことで、土曜日(29日)は午後3時から日本センチュリーの豊中定期、そして夕方6時から梅田で近畿地区在住者による高校同窓会を予定していた。日本センチュリーには失礼だけど、豊中とびわ湖ホールを天秤にかけると、びわ湖が1000倍重い。でも・・・、高校の同窓会は普段、週末大阪にいない私のために幹事がわざわざこの日にセットしてくれたもの。私が不義理をするわけには絶対にいかない。

 

結局、びわ湖ホールHPの公式アナウンス冒頭の930日(日)の公演については、通常通り開催する予定としておりますが…”の言葉に一縷の望みを託すことに。もともと日曜日(30日)は一千人の交響曲終演後、その日の内に京都から新幹線で東京に移動する必要があったので、新幹線運行中止による大津泊まりを想定して、品川のホテルとは別に大津駅前のホテルをダブルブッキング。とにかく、公演が決行された場合は、万難を排してその演奏に立ち会うためにあらゆる策をとったのに….嗚呼っ、無情にも豊中ホールでの演奏会の途中休憩のホワイエでHPを覗き(“堪らずに、覗いてしまい” が適当かな)、正式な公演中止の発表を目にすることに。

 

常々、勤務先の人事トレーニングで “主体性を発揮する (フランクリン・コヴィー 7つの習慣”  について偉そうにノタマッテいながら、この度の台風24号襲来にともなう理性的判断・合理的決断までの心理的プロセスは、今になってみると複雑なものだった。社員に対して “自分にとってOut of Controlな事柄・出来事については意識を向けるべからず・・・” と言いながら、びわ湖に向かって、『せめて緊急特別公演の開始時間を15時にしてくれてれば!』と心の中で叫んでしまった。

 
びわ湖ホール_公演中止_1_20180930


ちなみに、当日(30日)は新大阪新幹線ホームは早くも朝8時過ぎには人の波で身動きが取れないほど。結局、こだまで品川にたどり着いた時は夕方になっていた。

台風一過の月曜日の東京湾の朝焼けのみごとなこと。

 
10月1日 早朝5時14分 品川のホテルの部屋から
びわ湖ホール_公演中止_20180930

2018929日 日本センチュリー交響楽団 豊中名曲シリーズ Vol. 8

 

豊中市立文化芸術センター 大ホール

1階席O 34

 

ベートーベン    : 交響曲第2

ブラームス      : 交響曲第4

 

指揮            :小泉 和裕  

 

翌日(日曜日)のびわ湖ホール開館20周年記念演奏会『マーラー 一千人の交響曲』を聴くために週末大阪滞在としたことで、ついでの機会にとチケットを購入したコンサート。台風24号が迫るなかでの、いささか以上に“心、此処にあらず”の心理状態で臨んだ演奏会。そのせいもあってか、ちょっと硬直過ぎる小泉和裕の音楽は、残念ながらまったく心に響かなかった。時にはこんな演奏会もある。

 
日本センチュリー 豊中名曲シリーズ_Vol.8_20180929

2018926日 イル・ディーヴォ 大阪公演

 

大阪オリックス劇場

2235

 

会社の同僚に ILDIVO イル・ディーヴォの大阪公演にお誘いいただいた。2年ぶりのアルバムTIMELESS発売に合わせてのジャパンツアーの一環で、大阪は当初オリックス劇場でのこの日の公演のみだったものが、発売開始早々に SOLD OUT になり、翌日にも追加公演があるらしい。 

 

“全世界で3000万枚以上を誇る唯一無二のモンスター・ヴォーカル・ユニット” なのだそうだけど、実はお誘いいただくまでイル・ディーヴォについて、まったく知りませんでした。でも、ものすごい人気であることは、当日のホール内の雰囲気で知らされました。そりゃそうですよね、ネットで検索してみると東京では追加公演を含めて武道館4日連続公演らしい。大阪の会場も本来ならフェスティバル・ホールが相応しそうだけど、何らかの事情があるのでしょう。

 

客層は中高年の女性が8割近くだったろうか。フェスティバル・ホールでは、開演前に  “前のめりになると後ろの席の方が見えなくなるので、席に深く座ってご鑑賞ください” と(少なくともクラシックやミュージカル公演では)アナウンスがあるけど、今回のオリックス劇場での公演はそんなアナウンスもないし、そもそも客もそんなつもりなど端からない。私の前、2階最前列に座ったラテン系カップルがイチャイチャ、ノリノリで、普段  “良い行儀”  をしてステージを見入っている身としては、かなりのアウェー感あり。(苦笑)

 

歌われた曲の中でオペラのナンバーは、モーツアルト『魔笛』タミーノのアリア(たぶん、第1幕のアリアだったと思うけど、記憶が曖昧)と、レオンカヴァッロ 『道化師』 カニオの “衣装を着けろ”の2曲。メンバーの誰のソロだったか、こちらはまったく判らず。如何せん、思いっきりPAを効かせていて、4人の声の個性も聞き分けられないし、2階席はステージから遠いし、まして目の前にイタリア人(?)のカップルがいたのでメンバーが認識できなかった。

 

とにかく普段、生音になじんでいる耳にはPAガンガン効かせた音は正直、少々辛いところもあったけど、はい勿論、楽しめましたよ。全員親日家らしく、またメンバー全員、名かな日本語が達者で、アンコール2曲のあと『燃え尽きました』と言い残してコンサート終了。開演が630分。15分の途中休憩を挟んで、終演9時。

 
イル・ディーヴァ_20180926

イル・ディーヴァ_1_20180926


2018921日 大阪フィルハーモニー第521回定期演奏会 1日目

 

フェスティバルホール

1階定期会員席

 

指揮            : アンドリス・ボーガ

ホルン          : ラデク・バボラーク

 

ハイドン        : 交響曲第82番 ハ長調“熊”

パウエル        : ホルン協奏曲

  ―― アンコール  ベッリーニ: アンダンディーノ

プロコフィエフ  : 交響曲第5番 変ロ長調

 

メインが苦手のプロコフィエフだったこともあり、演奏会の興味はバボラークのホルンだった。16型の大型編成(ただしホルン無し)をバックに吹くバボラークの呆れるほどに上手いこと。吹き鳴らしたり吹かしたりといったことなく、柔らかく自然に呼吸するようにベルから音が聞こえてくる奏者が、他にどれほどいるのだろうと思う。毎度のこと、あまりにも図抜けたテクニックに唖然としながら聴いていた。改めて6月の山形交響楽団の豊中での特別演奏会に行きそびれたのは残念なことをした。

 

第1曲のハイドンのシンフォニーは弦12型だっただろうか。ヴァイオリンの不ぞろいがいささか気になった。あと、後半曲のプロコフィエフはいつものごとく感想等、一切パス。

なお、会場の入りは昨今の大阪フィル定期では珍しいほどの不入りだった。

 
大阪フィル_521回定期



2019
913日 日本センチュリー交響楽団 第228回定期

 

大阪ザ・シンフォニーホール

1階定期会員席

 

指揮          ガエタノ・デスピノーザ

ピアノ          アレスセイ・ヴォロディン

 

ラヴェル        :組曲『クープランの墓』

プッチーニ      :交響的奇想曲

ブラームス      :ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調

      ――ピアニストアンコール  ブラームス:3つの間奏曲第1番 OP.117-1

 

ザ・シンフォニーホールの日本センチュリー定期会員席は、1階平土間の中央上手寄り。大阪フィルが定期公演をフェスティバルホールに移すまでの定期会員席だったあたりで、最もオーケストラの音を聴きなじんできた、お気に入りの場所。この夏、読響大阪定期、シネマティック・コンサートと巨大なフェスティバルホールでフルオーケストラサウンドに浸ってきたものの、やはりシンフォニーホールのほうが響きが格段に心地良いし、より純粋に音楽を楽しめるような気がする。

 

第1曲“クープランの墓”は、“ああっ、音楽っていいなぁ”と改めて思いながら聴いていたし、プッチーニの習作的作品も楽しめたけど、なによりブラームスのピアノ・コンチェルトが素晴らしい。少しばかり豪胆さを強く押し出した音楽の運びはピアニストの意思だったのだろうか。それをデスピノーザの指揮で日本センチュリーも見事に応えたけど、いつも通り、いやいつも以上にオーケストラの響きが充実していて、邪念無く“ブラームスの音楽”を聴く喜びを満喫さえてくれた。

 

と…演奏会当日の感想は以上の通り。ところでこの記事、いつものごとく演奏会から1週間以上経過した後に(気ままに、というよりやっと時間を割いて)書いてるのだけど、改めて演奏を思い出してみて、少し違った感想も持ち始めた。たしかに、オーケストラの演奏、上手かった。212型の古典からロマン派中期にかけての作品演奏であれば、国内でもトップクラスのサウンド…ここまでは変わらず。それでも例えば心に染入るようなブラームスだったかと言うと、なんだか少し違うような気がしてきた。

 

思うに、日本センチュリーの音の個性ってなんだろう。毎度定期での “上手い演奏” を聴けば聴くほど、どんな指揮者が振っても同じ響きが出せる “器用なオーケストラ” のようにも思えてしまうのだけど、いかがでしょう?実は、この演奏会の翌日に慌しく東京日帰り出張した後、週末土曜日から北海道美瑛のペンションに4連泊してきた。滞在したわずか5日のうちにも木々が徐々に色を変え、文字通り秋が日増しに深まっていくのを肌で感じていると、その数日前に晩夏の大阪で聴いたブラームスの演奏に、こうした色彩の移ろいに似た音の個性まで感じられただろうか、と思ってしまう。

 

夕暮れ_美瑛町美馬牛_2018917

美瑛_美馬牛


早朝_美瑛町馬場牛_2018919

 

 
美瑛_美馬牛_朝


大阪クラシック2018 第51公演_3

2018
913日 大阪クラシック2018  第51公演

 

大阪市中央公会堂 中集会室

 

モーツァルト               : 3台のピアノのための協奏曲 ヘ長調 K242

バーンスタイン              : ウエストサイド物語『シンフォニックダンス』

                            3台ピアノ版

  ――アンコール     シンフォニックダンスの“マンボ”。

 

 

指揮   : 大植 英次

ピアノ : 大植 英次、 保屋野 美和、 尾崎 有飛、 甲斐 史郎

管弦楽 : 大阪フィルハーモニー

 

ブログ管理メニューの中に、ブログを訪問された方が、どの過去記事(日記)をお読みになったかを知るツールがあって、常々こんな稚拙でニッチな内容のブログの一体、どんな記事に興味をお持ちいただいたかを知る拠り所とさえていただいております。 この1年間で、繰り返し多くの方々に再読いただいた記事(日記)は、なんとも意外なことに、昨年の “大阪クラシック2017”の“第48公演_大阪中央公会堂 ベルリオーズの幻想交響曲(ピアノ4台編曲版)” でした。たしかに、かなり変り種の日記…ではありますねぇ。ということで、新タグ “大阪クラシック” を作りましたので、もしよろしければ、この是非このタグをご利用ください。

 

さて、今年の大植監督の “真剣なお遊び” 第51公演は次の通りでした。

 

昨年と同様、中集会室入り口のドアに会場見取り図。

 
大阪クラシック2018 第51公演_1


一曲目のモーツァルトは、大阪フィルのコンマス、トップ奏者をそろえたベストメンバーによる小編成オーケストラと大植英次、保屋野美和、尾崎有飛による演奏。大阪市中央公会堂中集会室の凝った装飾の内装と高い天井の空間による、想像以上に素晴らしい音響のなかでの充実した演奏。

 

オケメンバー退席のあと、大植監督による甲斐史郎氏の紹介と『キャンディード』の演奏。

  • 大植監督と甲斐史郎氏、そして『キャンディード』については、ヒロノミンVさんのブログ “木漏れ日のシンフォニー” の2014912日の記事 “大阪クラシック第61公演 Piano Spectacular” に詳細な演奏会記録がございます。

 

休憩後は、大植監督が白いブレザーとブラックのパンツに着替えての登場。曰く『バーンスタイン先生が、亡くなる直前のタングルウット音楽祭最後の公演でベートーベンの7番を演奏した際に(病をおしての壮絶演奏として名高い1990819日の公演ですね)、本人が着ていた上着とパンツを直接譲り受けて、自分のサイズに仕立て直したもの。今日、この演奏(シンフォニックダンス)のために着替えてきました』とのこと。

 

その『シンフォニックダンス』の演奏前に、観客に例の “指パッチン” と “マンボ” の掛け声の練習と “キューだし” の確認をしてから演奏開始。大植監督は、甲斐史郎氏が座る中央ピアノの横に立ち、指揮をしたり、甲斐氏と連弾したり、フォイッスルを吹いたりマラカスをも持ち出したり、さらには “クール” でスネアドラム代わりの石を入れたペットボトルを振りながら客席を一周したりと、最高のエンタテイメントを演出。福山事務局長が “エイジ” とかかれたボードを掲げて、会場から “マンボ” のところを “エイジ” と掛け声をかけることで、雰囲気はさらにアゲアゲ。

 

ところでバーンスタイン生誕100周年にともない、たとえば昨年井上道義が畢生(という標記が正しいか?)の大作『ミサ』をフェスティバルホールで上演し、佐渡裕が8月にウエスト・サイド物語のシネマティック・フルオーケストラ・コンサートを東京・大阪の巨大会場で指揮したのに対し、大植英次が振舞う生誕100周年のイベントが、もしこの大阪クラシック第51公演だけだとしたら、ポストを持たない今の大植英次の現状を一ファンとして大いに残念に、かつ寂しく思わざるを得ない。

 

翌朝は朝7時の伊丹発で急遽、東京出張になったので、チケットを購入していた、第66公演能楽師・大槻裕一を迎えた「能」とクラシック音楽のコラボレーションは聴けずじまい。ということで、私の今年の “大阪クラシック2018” はこれでお開き。

 

大阪クラシック2018 第51公演_4


 大阪クラシック2018 第51公演_2


2018912日 大阪クラシック2018  第47公演

 

ザ・フェニックスホール 

1B列19番

 

チェロ        : 近藤 浩志

ピアノ        : 河合 珠江

 

宮川 彬良           : 風のオリヴァストロ

フランシス・レイ     : ある愛の歌

リスト               : 愛の夢

J. ウィリアムズ     : シンドラーのリスト

ラフマニノフ         : アダージョ(交響曲第2番第3楽章)

モリコーネ           : ニュー・シネマ・パラダイス

―― アンコール 

ピアソラ             : アヴェ、マリア

 

曲と曲の合間にトークで、7月から腕の故障で楽器を弾くことが出来なくなり、一週間前にやっと楽器をもてるようになったこと、当初シューベルトのアルペジオーネ・ソナタを演奏するつもりでいたけど、やむなくアンコールピースを集めたプログラムとしたこと、と言った、説明あり。そういえば、7月の大阪フィル定期ではステージ上に姿を見かけなかったなあ。

 

ということで、よく言えば気軽な、それでも(気軽に楽しむ大阪クラシックと言えど、有料公演なので、あえて辛口をご容赦いただければ)昨日の田野倉さんのコンサートと比べると、かなり物足りない内容でした。


大阪クラシック2018 第47公演



2018911日 大阪クラシック2018  第35公演

 

ザ・フェニックスホール 

1B3

 

ヴァイオリン  : 田野倉 雅秋

ピアノ        : 日下 知奈

 

ベートーベン  : ロマンス第2

ドヴォルザーク: スラブ舞曲 作品72-2 (クライスラー編)

パガニーニ    : ラ・カンパネラ(クライスラー編)

ショパン      : ノクターン第20番 遺作 (ミルシテイン編)

サラサーテ    : ツィゴイネルワイゼン

 

―― アンコール 

ラフ          : カバティーナ

ラフマニノフ  : ヴォカリーズ

クライスラー  : 愛の悲しみ

クライスラー  : 愛の喜び

 

大阪クラシック恒例の大阪フィル・コンマスのソロコンサート。今年は例年の大曲ソナタ1本勝負から一転、おなじみの名曲集。アンコール途中から大植監督が登場して“譜めくり”を、そして“愛の悲しみ”ではピアノ伴奏も。とてもハッピーな一時間でした。

 

大阪クラシック2018 第35公演


2018
910日 大阪クラシック2018 第22公演 Zepp Nanba

 

Zepp Nanba 

1H2

 

チャイコフスキー: 弦楽セレナード ハ長調 作品48
 

オーケストラ合同弦楽合奏

1stVn: 田野倉雅秋、里屋幸、三瀬麻起子、友永健二

2ndVn:  増永花恵、永嶺貴洋、横山恵理

Vl:  岩井秀樹、米田舞、飛田千寿子

Vc:  大田雄一、大町剛

Cb:  大槻健太郎

 

昨年の大阪クラシック第34公演で一度経験したZepp Nanba。とにかく日頃、まったく無縁のZeppに入ること自体、なかなかの体験。昨年と同様、“モッシュ・ダイブ・ジャンプ禁止の表示”をちゃっかり撮影。

 

昨年のパーカッション・アンサンブルではまったく気にならない箱鳴り状態の響きも、弦楽合奏となると“演奏を楽しむ場”としてはかなり厳しい。なんだか20代のころ、学生仲間が手作りしたチープなバックロード型ホーンスピーカーでSP復刻版の音を聞いているよう。(なにせ、座席が最前列の左端2番目で、間四角な空間の隅っこ)。

 

演奏前に大植監督の『コンマスの田野倉氏に、自分に振らせろと頼んだのに、ダメだしをされた』とのジョークを交えたスピーチあり。アンコールで “一番有名なメロディーをもう一度…”との紹介で終楽章コーダを演奏して、終演。

 

大阪クラシック2018 第22公演

大阪クラシック2018 第22公演_1

大阪クラシック2018 第22公演_2



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